538 / 739
八章
8
しおりを挟む
明るすぎる暖色の灯に照らされた回廊が、はてしなく伸びていた。その大理石タイルの敷き詰められた右手には中庭が、左手には広い水路が流れている。夜を映すその水面に、リズミカルな美しいアーチの連なりが逆向きに揺らいでいる。寝つけないまま部屋を出たアレンは、さらさらとしたせせらぎに耳を傾けながら、この一見終わりのない夢のような空間をそぞろ歩いていた。
だが彼は、林立する柱の陰に佇んでいる人影を見とがめて立ち止まった。兄だった。こんな夜中だというのに、アレンと同じようにひとり外にいる。物思いに耽っておられるのなら邪魔してはいけない、とアレンはそのまま進むことを躊躇して踵を返しかけた。その背中を、ヘンリーが呼び止める。
「眠れないの?」
声をかけられたことに安堵して、アレンは柱にもたれて煙草を吸っていた彼に歩みよった。
「いろいろ考えてしまって――」
アレンは物憂げに微笑み、吐息を漏らした。ヘンリーは、返答を軽く頷くだけに留めて紫煙を燻らせている。
「――ヨシノが、いつも僕の頭を撫でるんです。小さな子どもにするみたいに……。いつまでたっても僕は、頼りない、子どもみたいだ」
同じ太い柱に背をあずけながら、けれどそれぞれ別方向に視線を向けたまま、独り言のように、ため息のように、アレンの胸中が零れでる。それをヘンリーは、ふっと笑みを漏らして受けとめた。
「それはそうだろう」
アレンが自己嫌悪からつっと顔を伏せたところを、吉野がしていたように、ヘンリーもまたくしゃりと撫でてやる。アレンはちらと兄を見あげて、小さく頭を振った。
「――僕は今まで、サウードのあんな一面を見たことがなかったんです。あんなふうに、誰かに甘えるサウードなんて。でもそんなサウードも、受けとめるヨシノも、僕には対等に見えた。僕に対する子ども扱いとは、まるで違っていた」
「殿下とお前では、背負っているものの重さが違う。扱いに差がでて当然だよ」
ヘンリーは穏やかな口調で応えていた。同じくらい穏やかな瞳で、弟を、まだ自分が何者であるかも解っていない、マイナスからスタートしてようやくここまで、自分の傍らまで這いあがってきた、弟の姿を見つめて――。
もうアレンにはかつてのような、中性的な少女にも見える面差しはない。それでもいまだに天使と形容されるのは、性別の曖昧さからではなく、その独特の雰囲気、およそ人とは思えない生臭さのなさ、周囲の空気さえ浄化してしまいそうな清涼な透明度に起因する。
自分の弱味も、強味さえも省みることなく、無私に吉野を追い続けてきたゆえなのだろうか?
この子を思い煩わせるのは、常にたった一人の人間だというのに――。
苦笑を浮かべて煙草を口に運ぶヘンリーに、アレンはすがるような視線で問いかけていた。
「僕はサウードを、ヨシノと同じとても強い人だと思っていました。ヨシノと対等に語りあえ、堂々とともに歩んでいける特別に秀でた自立した人だと。でもそうじゃなかった。彼もまた、その身にかかる重責に押し潰されそうになりながら、恐る恐る、一歩、一歩、容赦ない現実のうえに足を踏みだしていた。震えながら――。不安に怯えながら――」
言葉を切って、一瞬の迷いの後、アレンは燻り続けていた疑念を、兄に打ち明けたのだった。
「こんな僕でも、サウードのように在ることはできるでしょうか? 恐怖や不安を殺せないまでも、自分の足で踏みだすことが――」
吉野に手を引かれて歩むのではなく……。
「ヨシノの横で肩を並べるために?」
「背中を追うのではなく、ともに」
「きみがそれを、強く望み続けるのであれば、ね」
決然とした弟の瞳を優しく見つめかえし、ヘンリーはふわりと微笑んでいた。
「きみが本来の居るべき場所に戻りたいのであれば、僕に遠慮することなんてない。きみは、きみの心のままに。――僕はきみがいなくても、きみの描いた強い王を演じてみせる。僕のためにここに残らずとも、僕は――、」
「ヘンリーに何か言われた?」
心に溜めていた戸惑いを一気に吐きだしたサウードを、吉野は口許にかすかな苦笑を浮かべながら、その言葉の途中で遮っていた。
夜もふけたというのに、この部屋の灯りが落ちることはない。壁に並ぶいくつものディスプレイ画面では、株式や為替のチャートが目まぐるしく赤や青の折れ線グラフを刻んでいる。吉野の目はそれらの画面を追い、サウードには向けられないままだった。そんな彼から目を逸らし、サウードは唇を噛んで首を横に振る。吉野が彼を見てはいないのにかかわらずだ。吉野は、そんな彼の挙動も、心中も、察しているかのように言葉を継いだ。
「サウード、俺がここに残るのは俺の意志だよ。飛鳥のこと、俺の家族のことはな、俺が別に傍にいなくったって心配いらないんだ。でもお前も、この国も、俺にとっては、よちよち歩きの赤ん坊みたいなもんなんだよ。まだ目が離せないんだ。もう少し見極めたいんだよ」
「でも、きみは――。きみの選んだ王は、僕ではない……」
「そうだな。お前は俺の王じゃない。この国の王だ。お前は俺のために生きてるわけじゃないものな」
眉根を寄せ、首を横に振り続けるサウードを振りかえり、吉野はにっと笑みを向ける。
「あいつを気遣う必要はないよ。あいつは俺なしでちゃんと進んでる。逆に俺がいたんじゃ駄目なんだよ」
サウードは、ふっと哀し気な笑みを浮かべた。
「きみはまるで砂漠の蜃気楼だ。甘美な水を湛えた泉を映しながら、決してたどり着くことはできない。永遠に追いかけ、夢見続けるしかない常世のようだよ」
「蜃気楼って奴はさ、元があるから現れるんだ。無から生まれたものじゃないよ」
吉野はくすくす笑った。
見つけて欲しいの? 目前に現れる蜃気楼ではなく、どこかにあるはずの自分自身を――。
そう訊ねたかったが、サウードは軽く頭を振り、そのまま言葉を呑みこんだ。訊ねられることを彼は望むまい。それに、望まれている相手は自分ではないことを彼は知っていた。
吉野と自分との関係は契約に過ぎないのだ。結んだ約束が果たされれば、彼は躊躇なくこの地を去るだろう。
彼がここに残るのは、いまだ契約は継続中だからにすぎないのだ。そこに一片の情も挟まれてはいないことを再確認したサウードは、小さく息を継いだ。
「ならば、僕はきみの予言を一つ一つ実現していこう。きみが、さらにその先を見通せるように」
「おい、予言じゃない。予測だよ。単純な、」
「確率解析だったね?」
漆黒の夜の瞳を輝かせて艶やかな笑みを浮かべたサウードに、吉野はにっと笑いかえした。
「そうだよ。秩序ある美しい世界だ」
だが彼は、林立する柱の陰に佇んでいる人影を見とがめて立ち止まった。兄だった。こんな夜中だというのに、アレンと同じようにひとり外にいる。物思いに耽っておられるのなら邪魔してはいけない、とアレンはそのまま進むことを躊躇して踵を返しかけた。その背中を、ヘンリーが呼び止める。
「眠れないの?」
声をかけられたことに安堵して、アレンは柱にもたれて煙草を吸っていた彼に歩みよった。
「いろいろ考えてしまって――」
アレンは物憂げに微笑み、吐息を漏らした。ヘンリーは、返答を軽く頷くだけに留めて紫煙を燻らせている。
「――ヨシノが、いつも僕の頭を撫でるんです。小さな子どもにするみたいに……。いつまでたっても僕は、頼りない、子どもみたいだ」
同じ太い柱に背をあずけながら、けれどそれぞれ別方向に視線を向けたまま、独り言のように、ため息のように、アレンの胸中が零れでる。それをヘンリーは、ふっと笑みを漏らして受けとめた。
「それはそうだろう」
アレンが自己嫌悪からつっと顔を伏せたところを、吉野がしていたように、ヘンリーもまたくしゃりと撫でてやる。アレンはちらと兄を見あげて、小さく頭を振った。
「――僕は今まで、サウードのあんな一面を見たことがなかったんです。あんなふうに、誰かに甘えるサウードなんて。でもそんなサウードも、受けとめるヨシノも、僕には対等に見えた。僕に対する子ども扱いとは、まるで違っていた」
「殿下とお前では、背負っているものの重さが違う。扱いに差がでて当然だよ」
ヘンリーは穏やかな口調で応えていた。同じくらい穏やかな瞳で、弟を、まだ自分が何者であるかも解っていない、マイナスからスタートしてようやくここまで、自分の傍らまで這いあがってきた、弟の姿を見つめて――。
もうアレンにはかつてのような、中性的な少女にも見える面差しはない。それでもいまだに天使と形容されるのは、性別の曖昧さからではなく、その独特の雰囲気、およそ人とは思えない生臭さのなさ、周囲の空気さえ浄化してしまいそうな清涼な透明度に起因する。
自分の弱味も、強味さえも省みることなく、無私に吉野を追い続けてきたゆえなのだろうか?
この子を思い煩わせるのは、常にたった一人の人間だというのに――。
苦笑を浮かべて煙草を口に運ぶヘンリーに、アレンはすがるような視線で問いかけていた。
「僕はサウードを、ヨシノと同じとても強い人だと思っていました。ヨシノと対等に語りあえ、堂々とともに歩んでいける特別に秀でた自立した人だと。でもそうじゃなかった。彼もまた、その身にかかる重責に押し潰されそうになりながら、恐る恐る、一歩、一歩、容赦ない現実のうえに足を踏みだしていた。震えながら――。不安に怯えながら――」
言葉を切って、一瞬の迷いの後、アレンは燻り続けていた疑念を、兄に打ち明けたのだった。
「こんな僕でも、サウードのように在ることはできるでしょうか? 恐怖や不安を殺せないまでも、自分の足で踏みだすことが――」
吉野に手を引かれて歩むのではなく……。
「ヨシノの横で肩を並べるために?」
「背中を追うのではなく、ともに」
「きみがそれを、強く望み続けるのであれば、ね」
決然とした弟の瞳を優しく見つめかえし、ヘンリーはふわりと微笑んでいた。
「きみが本来の居るべき場所に戻りたいのであれば、僕に遠慮することなんてない。きみは、きみの心のままに。――僕はきみがいなくても、きみの描いた強い王を演じてみせる。僕のためにここに残らずとも、僕は――、」
「ヘンリーに何か言われた?」
心に溜めていた戸惑いを一気に吐きだしたサウードを、吉野は口許にかすかな苦笑を浮かべながら、その言葉の途中で遮っていた。
夜もふけたというのに、この部屋の灯りが落ちることはない。壁に並ぶいくつものディスプレイ画面では、株式や為替のチャートが目まぐるしく赤や青の折れ線グラフを刻んでいる。吉野の目はそれらの画面を追い、サウードには向けられないままだった。そんな彼から目を逸らし、サウードは唇を噛んで首を横に振る。吉野が彼を見てはいないのにかかわらずだ。吉野は、そんな彼の挙動も、心中も、察しているかのように言葉を継いだ。
「サウード、俺がここに残るのは俺の意志だよ。飛鳥のこと、俺の家族のことはな、俺が別に傍にいなくったって心配いらないんだ。でもお前も、この国も、俺にとっては、よちよち歩きの赤ん坊みたいなもんなんだよ。まだ目が離せないんだ。もう少し見極めたいんだよ」
「でも、きみは――。きみの選んだ王は、僕ではない……」
「そうだな。お前は俺の王じゃない。この国の王だ。お前は俺のために生きてるわけじゃないものな」
眉根を寄せ、首を横に振り続けるサウードを振りかえり、吉野はにっと笑みを向ける。
「あいつを気遣う必要はないよ。あいつは俺なしでちゃんと進んでる。逆に俺がいたんじゃ駄目なんだよ」
サウードは、ふっと哀し気な笑みを浮かべた。
「きみはまるで砂漠の蜃気楼だ。甘美な水を湛えた泉を映しながら、決してたどり着くことはできない。永遠に追いかけ、夢見続けるしかない常世のようだよ」
「蜃気楼って奴はさ、元があるから現れるんだ。無から生まれたものじゃないよ」
吉野はくすくす笑った。
見つけて欲しいの? 目前に現れる蜃気楼ではなく、どこかにあるはずの自分自身を――。
そう訊ねたかったが、サウードは軽く頭を振り、そのまま言葉を呑みこんだ。訊ねられることを彼は望むまい。それに、望まれている相手は自分ではないことを彼は知っていた。
吉野と自分との関係は契約に過ぎないのだ。結んだ約束が果たされれば、彼は躊躇なくこの地を去るだろう。
彼がここに残るのは、いまだ契約は継続中だからにすぎないのだ。そこに一片の情も挟まれてはいないことを再確認したサウードは、小さく息を継いだ。
「ならば、僕はきみの予言を一つ一つ実現していこう。きみが、さらにその先を見通せるように」
「おい、予言じゃない。予測だよ。単純な、」
「確率解析だったね?」
漆黒の夜の瞳を輝かせて艶やかな笑みを浮かべたサウードに、吉野はにっと笑いかえした。
「そうだよ。秩序ある美しい世界だ」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
(完結)元お義姉様に麗しの王太子殿下を取られたけれど・・・・・・エメリーン編
青空一夏
恋愛
「元お義姉様に麗しの王太子殿下を取られたけれど・・・・・・」の続編。エメリーンの物語です。
以前の☆小説で活躍したガマちゃんズ(☆「お姉様を選んだ婚約者に乾杯」に出演)が出てきます。おとぎ話風かもしれません。
※ガマちゃんズのご説明
ガマガエル王様は、その昔ロセ伯爵家当主から命を助けてもらったことがあります。それを大変感謝したガマガエル王様は、一族にロセ伯爵家を守ることを命じます。それ以来、ガマガエルは何代にもわたりロセ伯爵家を守ってきました。
このお話しの時点では、前の☆小説のヒロイン、アドリアーナの次男エアルヴァンがロセ伯爵になり、失恋による傷心を癒やす為に、バディド王国の別荘にやって来たという設定になります。長男クロディウスは母方のロセ侯爵を継ぎ、長女クラウディアはムーンフェア国の王太子妃になっていますが、この物語では出てきません(多分)
前の作品を知っていらっしゃる方は是非、読んでいない方もこの機会に是非、お読み頂けると嬉しいです。
国の名前は新たに設定し直します。ロセ伯爵家の国をムーンフェア王国。リトラー侯爵家の国をバディド王国とします。
ムーンフェア国のエアルヴァン・ロセ伯爵がエメリーンの恋のお相手になります。
※現代的言葉遣いです。時代考証ありません。異世界ヨーロッパ風です。
あなたに愛や恋は求めません
灰銀猫
恋愛
婚約者と姉が自分に隠れて逢瀬を繰り返していると気付いたイルーゼ。
婚約者を諫めるも聞く耳を持たず、父に訴えても聞き流されるばかり。
このままでは不実な婚約者と結婚させられ、最悪姉に操を捧げると言い出しかねない。
婚約者を見限った彼女は、二人の逢瀬を両親に突きつける。
貴族なら愛や恋よりも義務を優先すべきと考える主人公が、自分の場所を求めて奮闘する話です。
R15は保険、タグは追加する可能性があります。
ふんわり設定のご都合主義の話なので、広いお心でお読みください。
24.3.1 女性向けHOTランキングで1位になりました。ありがとうございます。
【完結】「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」
まほりろ
恋愛
【完結】
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。
対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。
レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
全31話、約43,000文字、完結済み。
他サイトにもアップしています。
小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位!
pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。
アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。
2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
第15回恋愛小説大賞にエントリーしてます。
壁の花令嬢の最高の結婚
晴 菜葉
恋愛
壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。
アメリアは自棄になって家出を決行する。
行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。
そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。
助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。
乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。
「俺が出来ることなら何だってする」
そこでアメリアは考える。
暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。
「では、私と契約結婚してください」
R18には※をしています。
【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!
Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥
財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。
”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。
財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。
財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!!
青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!!
関連物語
『お嬢様は“いけないコト”がしたい』
『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中
『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位
『好き好き大好きの嘘』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位
※表紙イラスト Bu-cha作
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる