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八章
攪乱1
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「サラ、何ヶ所くらいに絞りこめた?」
「時間差で7。国境に近い離宮2、有力王族の別荘3、それからリゾート地のホテル」
ヘンリーはかすかに吐息を漏らす。
「おそらく、そのどれもが映像だろうね。サラ、下りておいで。お客さまにご挨拶して」
だが、サラは首を横に振る。
「後で。まだTSは稼働し続けているの。追いかけなきゃ――」
「どうして判る? 確かなの? 本当に、彼はぶじなの?」
アレンの取り縋るような声には、サラではなくヘンリーが応じた。
「彼には発信機をつけてあるんだ」
どこに?
と問いかけようと口を開きかけたとき、アレンははたと思い当たった。一緒に欧州を旅行した夏、ヨシノが愚痴っていたのだ。どこにいてもウィリアムに居場所を知られる、発信機をつけられているらしい、と。それがどこに仕込んであるのか自分でも判らないのだ、と。
だがアレンには、それがどこに取りつけられているのかすぐに判った。そして、誰が仕掛けたのか、ということも――。
「アスカさんは?」
飛鳥は、この場に顔を見せていない――。
今さらに不安がわきあがる。アレンはロートアイアンの手摺に掴まり自分たちを見下ろしているサラに、噛みつくように訊ねていた。
「眠っていると思う」
サラは軽く首を傾げる。
「こんな非常時に?」
横で呟いたクリスにヘンリーが答えた。
「倒れたんだ、胃潰瘍で。だから今は安静にさせている」
「なんてこった!」と呟いたクリスの横で、現状の悲痛さに耐えきれないフレデリックが眉を寄せて顔を背けている。
サラはヘンリーに目線で了承を得ると、すっとその場を離れてパソコンルームに戻っていった。
ふぅ、と深いため息とともに、それぞれが力尽きたように、どさりと腰をおろしていた。
いつの間にか室内に戻っていたマーカスが、カチャ、カチャっと順番にティーカップを置いていく。
皆、黙ったまま湯気の立つ紅茶を口に運んだ。
「まるで状況が見えないんです」
少し落ちつきを取り戻したフレデリックは、いまだ不安の色の滲む瞳をまっすぐにヘンリーに向け言った。
「僕もサウードの国のニュースは常に気をつけてチェックしていたつもりです。でも、こんなことが起こる予兆なんて見いだせなかった。――国の財政赤字は改善していたし、ヨシノがあの国に渡ってから、いえ、それ以前から、アブド大臣の経済政策が成功して、あの国は近年まれに見る好景気で国は潤っていたはずです」
「さすがに詳しいね」
ヘンリーはふわりと微笑んで頷く。
「――クーデターを起こされるほどの理由がない」
虚しく呟いたフレデリックに、アーネストも肯首する。
「その通り、ただのクーデターじゃない」
ヘンリーは淡々と答えると、ローテーブルの上のTSタブレットをタップした。
「時間だ」
先程まで映っていた画面はすでに消えている。その後立ちあげられたのはテレビ画面だった。
最初目にしたのと同じような、宮殿外部を戦車やジープが取り囲んでいる映像が流れ、ニュースキャスターが緊迫した面持ちでマシュリク国のクーデターの詳細を伝えている。
「反乱軍の声明が出たようだね」
視線は画面に固定したままヘンリーは呟いた。
「全権掌握――。笑わせてくれる。王族による権力の独占から議会を開放し、憲法による秩序と民主主義国家を約束する、だって? 武力による制圧のどこに民主主義がある?」
「アブド大臣は、平和的な政権移行を望んでいたはずだ」
アーネストが蒼白な顔で呟いていた。こんな筈ではなかったのだ、と。
かの国の問題はあくまで宗派間の争いにすぎず、長年に渡る王族支配に対する反逆ではなかった。現に、国民は今の政権に大きな不満を持ってはいない。英国を含む欧州各国は、高齢な現国王からアブド大臣への緩やかな政権移行を支持していた――、はずだったのだ、これまでは。
飛鳥にしろ、ヘンリーにしろ、自分にしろ、ヨシノの身を案じていた理由は、あくまで国内で頻繁に起こっていたテロ活動に対してであって、決してこんな武力革命に巻きこまれることではなかったはずなのだ。
テロ活動を密かに支援することで原油価格を操るアブド大臣と、それを阻止しようと対抗する現政権。
吉野がどちらの陣営に加担しているのかが、見えなかった。頻繁にアブド大臣の通訳兼補佐官として海外での会議に出席していた彼は、サウード殿下の相談役という本来の役割を忘れられているようですらあったから。だが、まさかの第三勢力の隆起などと、まったくの想定外だ。
「事を起こすまではそう思わせておくのが、彼のやり方だよ。クーデターが成功するかどうかは、国王とサウード殿下を拘束できるかどうかにかかっているからね」
ヘンリーの声にはっと意識を集中させ、アーネストは怪訝そうに眉根を寄せる。
「反乱軍は、自分たちのトップに国防大臣でもあるアブドを支持すると表明している」
「じゃあ、このクーデターは、」
「アブド・H・アル=マルズークが操っているんだ」
「ヨシノは、」
「サウード殿下を守って逃亡中。行方不明だよ」
皆、息を呑んで言葉を忘れた。
静まり返った居間に、テレビから流れ続けるキャスターの声が響く。国際ニュースから、すでに話題はスポーツに移っている。画面には青々とした芝と、白いユニフォームのクリケット選手が映しだされている。
「発信機、発信機をつけている、って――」
クリスが咳きこむように喉を詰まらせながら訊ねる。ヘンリーは優しく、包みこむような笑みを浮かべて、力強く頷いてみせた。
「彼はぶじだよ。僕の部下が彼と行動をともにしている。それが、きみたちが襲われた理由だよ。アブド大臣はヨシノを拘束したいんだ。ヨシノなしで、これまでの経済発展を維持し続けるのは難しいからね。あの方は愚かだが、現実派だよ」
「僕たちがヨシノの弱みになり得るから――。そういうことなのですね」
フレデリックの押し殺すような声に、ヘンリーは表情を引き締めて頷く。
「申し訳ないね。しばらく窮屈な思いをさせてしまうけれど、我慢してもらえるかな。フレデリック、きみのご家族にも警護をつけさせてもらっている。クリス、きみのお祖父さまにまでご心配をおかけしてしまって、申し訳ないと思っている」
「とんでもない! ヨシノは祖父の大切な友人でもあるんですから! きっと祖父のことだから、僕よりもヨシノの身を心配をしていますよ! 僕は平気です。だって、」
「ガストン家の男だから。クリスもガストン家の男だから、よけいな気遣いは無用――、きみのお祖父さまが、そうおっしゃっていらした」
ヘンリーの言葉に、クリスはきゅと胸を張る。その横でアレンは蒼白なまま奥歯を噛みしめたまま。そんな彼を気遣うように、フレデリックはその手を握りしめている。
「そう長くはかからない。クーデターはじきに収束するよ。だからきみたちは気楽に――、とはさすがにいかないだろうが、あまり思い詰めないで。彼らの安全は僕が保証する」
ヘンリーの力強い発言に、クリスは心から安堵したような吐息を漏らした。
「ヨシノなら、きっと大丈夫だよ。サウードと一緒に、きっと笑って帰ってきてくれる。だって、僕らのヨシノだよ? 彼が僕らを裏切ったことなんて、一度だってないじゃないか!」
明るいクリスに、フレデリックは苦笑を浮かべた。
彼、約束を破るのはしょっちゅうだったよ。それなのに、――それでも、彼への信頼が揺らぐことはなかった。どんな時でも――。
「ありがとう、クリス、フレッド」
ぎゅっと力の込められていたフレデリックの手から離れ、アレンは祈るように両手を組み合わせた。
「ヨシノを守って下さい。お願いします、兄さん」
「言われるまでもない」
優しい兄の声に、アレンはぎゅっと目を瞑って組み合わせた両の手を額に押しあてた。感謝と祈りを捧げるために――。
その同じころ、灯りの消えた飛鳥の部屋では、「吉野、お前は絶対に僕が守る――」と、ベッドの上に胡座をかいた飛鳥が、背中を丸めてノートパソコンを忙しなく叩きながら、空中に映しだされるいくつものTS画面を、じっと睨みつけていた。
「時間差で7。国境に近い離宮2、有力王族の別荘3、それからリゾート地のホテル」
ヘンリーはかすかに吐息を漏らす。
「おそらく、そのどれもが映像だろうね。サラ、下りておいで。お客さまにご挨拶して」
だが、サラは首を横に振る。
「後で。まだTSは稼働し続けているの。追いかけなきゃ――」
「どうして判る? 確かなの? 本当に、彼はぶじなの?」
アレンの取り縋るような声には、サラではなくヘンリーが応じた。
「彼には発信機をつけてあるんだ」
どこに?
と問いかけようと口を開きかけたとき、アレンははたと思い当たった。一緒に欧州を旅行した夏、ヨシノが愚痴っていたのだ。どこにいてもウィリアムに居場所を知られる、発信機をつけられているらしい、と。それがどこに仕込んであるのか自分でも判らないのだ、と。
だがアレンには、それがどこに取りつけられているのかすぐに判った。そして、誰が仕掛けたのか、ということも――。
「アスカさんは?」
飛鳥は、この場に顔を見せていない――。
今さらに不安がわきあがる。アレンはロートアイアンの手摺に掴まり自分たちを見下ろしているサラに、噛みつくように訊ねていた。
「眠っていると思う」
サラは軽く首を傾げる。
「こんな非常時に?」
横で呟いたクリスにヘンリーが答えた。
「倒れたんだ、胃潰瘍で。だから今は安静にさせている」
「なんてこった!」と呟いたクリスの横で、現状の悲痛さに耐えきれないフレデリックが眉を寄せて顔を背けている。
サラはヘンリーに目線で了承を得ると、すっとその場を離れてパソコンルームに戻っていった。
ふぅ、と深いため息とともに、それぞれが力尽きたように、どさりと腰をおろしていた。
いつの間にか室内に戻っていたマーカスが、カチャ、カチャっと順番にティーカップを置いていく。
皆、黙ったまま湯気の立つ紅茶を口に運んだ。
「まるで状況が見えないんです」
少し落ちつきを取り戻したフレデリックは、いまだ不安の色の滲む瞳をまっすぐにヘンリーに向け言った。
「僕もサウードの国のニュースは常に気をつけてチェックしていたつもりです。でも、こんなことが起こる予兆なんて見いだせなかった。――国の財政赤字は改善していたし、ヨシノがあの国に渡ってから、いえ、それ以前から、アブド大臣の経済政策が成功して、あの国は近年まれに見る好景気で国は潤っていたはずです」
「さすがに詳しいね」
ヘンリーはふわりと微笑んで頷く。
「――クーデターを起こされるほどの理由がない」
虚しく呟いたフレデリックに、アーネストも肯首する。
「その通り、ただのクーデターじゃない」
ヘンリーは淡々と答えると、ローテーブルの上のTSタブレットをタップした。
「時間だ」
先程まで映っていた画面はすでに消えている。その後立ちあげられたのはテレビ画面だった。
最初目にしたのと同じような、宮殿外部を戦車やジープが取り囲んでいる映像が流れ、ニュースキャスターが緊迫した面持ちでマシュリク国のクーデターの詳細を伝えている。
「反乱軍の声明が出たようだね」
視線は画面に固定したままヘンリーは呟いた。
「全権掌握――。笑わせてくれる。王族による権力の独占から議会を開放し、憲法による秩序と民主主義国家を約束する、だって? 武力による制圧のどこに民主主義がある?」
「アブド大臣は、平和的な政権移行を望んでいたはずだ」
アーネストが蒼白な顔で呟いていた。こんな筈ではなかったのだ、と。
かの国の問題はあくまで宗派間の争いにすぎず、長年に渡る王族支配に対する反逆ではなかった。現に、国民は今の政権に大きな不満を持ってはいない。英国を含む欧州各国は、高齢な現国王からアブド大臣への緩やかな政権移行を支持していた――、はずだったのだ、これまでは。
飛鳥にしろ、ヘンリーにしろ、自分にしろ、ヨシノの身を案じていた理由は、あくまで国内で頻繁に起こっていたテロ活動に対してであって、決してこんな武力革命に巻きこまれることではなかったはずなのだ。
テロ活動を密かに支援することで原油価格を操るアブド大臣と、それを阻止しようと対抗する現政権。
吉野がどちらの陣営に加担しているのかが、見えなかった。頻繁にアブド大臣の通訳兼補佐官として海外での会議に出席していた彼は、サウード殿下の相談役という本来の役割を忘れられているようですらあったから。だが、まさかの第三勢力の隆起などと、まったくの想定外だ。
「事を起こすまではそう思わせておくのが、彼のやり方だよ。クーデターが成功するかどうかは、国王とサウード殿下を拘束できるかどうかにかかっているからね」
ヘンリーの声にはっと意識を集中させ、アーネストは怪訝そうに眉根を寄せる。
「反乱軍は、自分たちのトップに国防大臣でもあるアブドを支持すると表明している」
「じゃあ、このクーデターは、」
「アブド・H・アル=マルズークが操っているんだ」
「ヨシノは、」
「サウード殿下を守って逃亡中。行方不明だよ」
皆、息を呑んで言葉を忘れた。
静まり返った居間に、テレビから流れ続けるキャスターの声が響く。国際ニュースから、すでに話題はスポーツに移っている。画面には青々とした芝と、白いユニフォームのクリケット選手が映しだされている。
「発信機、発信機をつけている、って――」
クリスが咳きこむように喉を詰まらせながら訊ねる。ヘンリーは優しく、包みこむような笑みを浮かべて、力強く頷いてみせた。
「彼はぶじだよ。僕の部下が彼と行動をともにしている。それが、きみたちが襲われた理由だよ。アブド大臣はヨシノを拘束したいんだ。ヨシノなしで、これまでの経済発展を維持し続けるのは難しいからね。あの方は愚かだが、現実派だよ」
「僕たちがヨシノの弱みになり得るから――。そういうことなのですね」
フレデリックの押し殺すような声に、ヘンリーは表情を引き締めて頷く。
「申し訳ないね。しばらく窮屈な思いをさせてしまうけれど、我慢してもらえるかな。フレデリック、きみのご家族にも警護をつけさせてもらっている。クリス、きみのお祖父さまにまでご心配をおかけしてしまって、申し訳ないと思っている」
「とんでもない! ヨシノは祖父の大切な友人でもあるんですから! きっと祖父のことだから、僕よりもヨシノの身を心配をしていますよ! 僕は平気です。だって、」
「ガストン家の男だから。クリスもガストン家の男だから、よけいな気遣いは無用――、きみのお祖父さまが、そうおっしゃっていらした」
ヘンリーの言葉に、クリスはきゅと胸を張る。その横でアレンは蒼白なまま奥歯を噛みしめたまま。そんな彼を気遣うように、フレデリックはその手を握りしめている。
「そう長くはかからない。クーデターはじきに収束するよ。だからきみたちは気楽に――、とはさすがにいかないだろうが、あまり思い詰めないで。彼らの安全は僕が保証する」
ヘンリーの力強い発言に、クリスは心から安堵したような吐息を漏らした。
「ヨシノなら、きっと大丈夫だよ。サウードと一緒に、きっと笑って帰ってきてくれる。だって、僕らのヨシノだよ? 彼が僕らを裏切ったことなんて、一度だってないじゃないか!」
明るいクリスに、フレデリックは苦笑を浮かべた。
彼、約束を破るのはしょっちゅうだったよ。それなのに、――それでも、彼への信頼が揺らぐことはなかった。どんな時でも――。
「ありがとう、クリス、フレッド」
ぎゅっと力の込められていたフレデリックの手から離れ、アレンは祈るように両手を組み合わせた。
「ヨシノを守って下さい。お願いします、兄さん」
「言われるまでもない」
優しい兄の声に、アレンはぎゅっと目を瞑って組み合わせた両の手を額に押しあてた。感謝と祈りを捧げるために――。
その同じころ、灯りの消えた飛鳥の部屋では、「吉野、お前は絶対に僕が守る――」と、ベッドの上に胡座をかいた飛鳥が、背中を丸めてノートパソコンを忙しなく叩きながら、空中に映しだされるいくつものTS画面を、じっと睨みつけていた。
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