318 / 751
五章
6
しおりを挟む
早朝から響く激しいノックの音に、アレンは眠い眼を擦りながらドアを開けた。
「朝市に行くぞ」
「えーと、乗馬クラブが、」
「今日は日曜日だよ!」
吉野の後ろから、クリスがぴょこっと顔をだす。
「ん――。着替える」
一旦ドアを閉めた。
吉野もクリスも、私服だったから……。と、アレンが覚めきらない頭でぼんやりと立ち尽くしていたら、またもやドアがノックされ、フレデリックが入ってきた。
「目、覚めている? きみ、低血圧だから……」
「ん」
ぼーと突っ立っているアレンの部屋のクローゼットを開け、フレデリックはテキパキとドレスシャツ、スラックス、と順番に引っ張りだしていく。
「ほら、先に洗面を済ませて」
「ん」
アレンはノロノロと備えつけの洗面台に向かい、顔を洗う。振り向くと直ぐにタオルを差しだされた。
「ありがとう」
いつもの習慣で、ベッドに腰を下ろした。当前のようにフレデリックが髪を梳いてくれる。
「髪、伸びたね」
肩をとっくに過ぎている、柔らかな金髪を結わえながらフレデリックが呟く。
「ん。さすがにもう切りたい」
アレンはぼんやりと応えていた。
「ほら、着替えて」
「ん」
服を押しつけるように渡して、フレデリックは一足先に部屋をでた。
「手間のかかる奴」
身支度を整えてドアを開けるなり、吉野に笑われた。アレンは軽く彼を睨んでふくれっ面をする。
「昨日のうちに言ってくれれば、ちゃんと起きたのに」
「フレッドに起こしてくれって、頼んでおいたのに、だろ?」
「遅くまで勉強していたんだよね」
フレデリックがとりなすように口を挟む。
「今日は息抜きだ」
吉野の手が、クシャとアレンの頭を撫でていく。
学校から20分ほど歩いて、橋を渡った向こう岸にある隣町の朝市は、月二回、隔週の日曜日に開催される。
傾斜のあるメインストリートを、彼らは黙々と下っていた。五月に入っても、朝方の空気はいまだ冷たく肌寒い。久しぶりの抜けるような青空を見あげ、身体が温もるように早足で歩く。
大聖堂前の広場を埋めつくす80ほどの屋台の端で、まずは簡易テーブルを確保し、コーヒーと紅茶を買ってきた。
「きみ、すっかりコーヒー派になったんだね。前は飲まなかったのに」
「紅茶も好きだよ。でも朝はコーヒー」
アレンもすっきりと目が覚めたのか、柔らかく微笑んで紙コップのコーヒーを口に運んでいる。
「お腹が空いちゃったよ。早く朝ご飯を買いにいこう!」
クリスはそわそわと辺りを見回しながら、もう腰を浮かせている。
「ここにいて。適当に食い物買ってくる」
コーヒーを飲み切って、吉野はさっさと立ちあがった。
連れだって屋台をひやかしながら歩く二人を、アレンはぼんやりと見送った。人混みに紛れてすぐに見えなくなった。
朝市は野菜や果物、総菜や焼きたてパンなどの食料品が中心だが、土産物や骨董品、手作りのアクセサリーなどの店もある。狭い通路は人で溢れ、地元の人だけではなくカメラ片手の観光客の姿も多い。
「朝から元気だねぇ、あの二人――」
こんな朝っぱらから、あの人混みに入っていく気力のわかないアレンは、少し羨ましげに呟いた。
「ヨシノは相当ストレスが溜まっているみたいだからね」
フレデリックは軽く吐息を漏らす。
「今日、彼がどれほど食べるかみものだよ」
不思議そうなアレンの瞳に、フレデリックは苦笑しながらつけ加えた。
「彼、お兄さんと喧嘩してるんだって、ぼやいていたから」
信じられない――。といったふうに目を丸くしているアレンの前で、フレデリックは人差し指を立ててクスリと笑う。
「だから、今日は僕たちも覚悟しとかなきゃ。きっと彼、丸一日中食べづめだよ」
ほどなくして、目の前のトレーに並べられた魅力的な朝食を、アレンはじっと見つめていた。
四種のベリーのヨーグルトかけか、イングリッシュ・マフィンのベーコンエッグサンドか、この水色のクリームにキラキラのミンツが散りばめられ、星型の砂糖菓子の飾られたカップケーキか――。
どれもみな新鮮で、可愛らしくて、美味しそうで、アレンは「選べないよ……」ともどかしそうに吐息を漏らす。
「全部は食いきれないだろ。どれかひとつ選べよ」
吉野の残酷な言葉に、アレンは唇を尖らせる。
「――じゃ、これ」
イングリッシュ・マフィンに、白い指が伸びた。
「うわぁ!」
クリスの絶叫に唖然として、そのままアレンの手が止まる。
「僕の負けだ!」
クリスはふくれっ面をして吉野を睨んでいる。
「な。俺の言った通りだろ」
吉野はコーニッシュパスティを頬張りながら、にこにこしている。
「絶対にベリーか、カップケーキだと思ったのに!」
「……やっぱり、こっち」
アレンは吉野を睨んで、プラスチックカップに入ったベリーの方へ手を伸ばす。
「変更禁止」
吉野に言われてアレンは唇を尖らせた。
「賭けの商品は何? ここの支払い?」
「俺が勝ったら、夕食までつき合うこと」
「クリスが勝ったら?」
「夕食はケーキ」
「…………」
クリス、ごめん。と心の中で謝りながら、アレンはマフィンを手に取った。クリスは溜息をつきながら肩をすくめ、「せっかくヨシノをぎゃふんと言わせるチャンスだったのに。まぁ、いいよ」とおもむろに、トレーのカップケーキに手を伸ばす。
「だめ。それも食べるから」
アレンに軽く睨まれ、クリスはケラケラと笑った。
「やっぱりきみ、こういうのが好きなんじゃないか! もっと色んな種類があったよ。後で一緒に見にいこうよ!」
ベーグルサンドからプラスチックトレーのパエリアに移っても、まだまだ食べ続けている吉野と、紅茶のおかわりをしたフレデリックを残して、今度はアレンとクリスが席を立つ。
「二人で大丈夫?」
「いつもの奴ら、ちゃんといるよ。あいつが嫌がるから判らないようにガードしているんだ。それにサウードからも人数借りてる」
「イースター前に比べると、かなり楽になったね」
「ごめんな」
フレデリックは目を伏せて、小さく首を振る。
「僕は時々、彼がフェイラーだってこと、忘れてしまっているんだ。多分、今の方が普通なんだよ」
「あいつって不思議だよな」
「きみには、彼はどんなふうに見えているの?」
「変な奴」
吉野の返事に、フレデリックは笑みを浮かべて首を傾げた。
「ヘンリーは理解できる。あの男には他人に有無を言わさない強さがある。でも、あいつは違うだろ。なんでみんな、あいつのこと好きになるんだ? あんな不安定で、曖昧で、訳の判らない奴なのに」
「彼、綺麗だろ」
「見てくれのいい奴なら、いくらだっているだろ」
「彼が天使って呼ばれるのは、彼の容姿が、いわゆる人間の理想を具現化しているからだよ。きみはそうは思わないの?」
「俺、日本人だぞ。天使に興味ない。それに、金髪碧眼は好きじゃない」
彼の容姿に惹かれない人がいるなんて――。意外な返答に驚いて、思わずフレデリックは目を瞠って絶句する。吉野はそんな彼の前で、黙々と食事を消化していくだけだ。
「じゃ、きみは彼の何に惹かれているの?」
「自分じゃ何もできない赤ん坊のくせに、他人を惹きつけるところ。訳が判らないから」
忘れた頃に再開された会話に吉野はこともなげに答え、やっとテーブルいっぱいに置かれていた食品群をあらかた食べ終わり、二杯目のコーヒーに口をつけた。
「でも、あいつは芯が強いな。そういうところは気にいってるよ」
僕は彼を、どんなふうに見ていたんだろう?
フレデリックはアレンと入学当初から二年間同じ部屋で暮らして、誰よりもアレンを身近に知っていると思っていたのだ。他人と慣れあわず、一見冷淡で、だけどとても優しい、そんな彼の親しみをこめた笑顔が自分に向けられることに、優越感さえ感じていた。でも――。
僕は、そんな彼の内面を見ようとしたことがあっただろうか……。
そんな当たり前のことに今更気づいて、フレデリックは胸の奥底がずきりと痛んでいた。
眉根を寄せ、黙りこんでしまったフレデリックに、吉野が怪訝な視線を向けている。
「俺、変なこと言ったか?」
フレデリックは、ひきつるように無理に微笑んで、大きく首を横に振った。
「朝市に行くぞ」
「えーと、乗馬クラブが、」
「今日は日曜日だよ!」
吉野の後ろから、クリスがぴょこっと顔をだす。
「ん――。着替える」
一旦ドアを閉めた。
吉野もクリスも、私服だったから……。と、アレンが覚めきらない頭でぼんやりと立ち尽くしていたら、またもやドアがノックされ、フレデリックが入ってきた。
「目、覚めている? きみ、低血圧だから……」
「ん」
ぼーと突っ立っているアレンの部屋のクローゼットを開け、フレデリックはテキパキとドレスシャツ、スラックス、と順番に引っ張りだしていく。
「ほら、先に洗面を済ませて」
「ん」
アレンはノロノロと備えつけの洗面台に向かい、顔を洗う。振り向くと直ぐにタオルを差しだされた。
「ありがとう」
いつもの習慣で、ベッドに腰を下ろした。当前のようにフレデリックが髪を梳いてくれる。
「髪、伸びたね」
肩をとっくに過ぎている、柔らかな金髪を結わえながらフレデリックが呟く。
「ん。さすがにもう切りたい」
アレンはぼんやりと応えていた。
「ほら、着替えて」
「ん」
服を押しつけるように渡して、フレデリックは一足先に部屋をでた。
「手間のかかる奴」
身支度を整えてドアを開けるなり、吉野に笑われた。アレンは軽く彼を睨んでふくれっ面をする。
「昨日のうちに言ってくれれば、ちゃんと起きたのに」
「フレッドに起こしてくれって、頼んでおいたのに、だろ?」
「遅くまで勉強していたんだよね」
フレデリックがとりなすように口を挟む。
「今日は息抜きだ」
吉野の手が、クシャとアレンの頭を撫でていく。
学校から20分ほど歩いて、橋を渡った向こう岸にある隣町の朝市は、月二回、隔週の日曜日に開催される。
傾斜のあるメインストリートを、彼らは黙々と下っていた。五月に入っても、朝方の空気はいまだ冷たく肌寒い。久しぶりの抜けるような青空を見あげ、身体が温もるように早足で歩く。
大聖堂前の広場を埋めつくす80ほどの屋台の端で、まずは簡易テーブルを確保し、コーヒーと紅茶を買ってきた。
「きみ、すっかりコーヒー派になったんだね。前は飲まなかったのに」
「紅茶も好きだよ。でも朝はコーヒー」
アレンもすっきりと目が覚めたのか、柔らかく微笑んで紙コップのコーヒーを口に運んでいる。
「お腹が空いちゃったよ。早く朝ご飯を買いにいこう!」
クリスはそわそわと辺りを見回しながら、もう腰を浮かせている。
「ここにいて。適当に食い物買ってくる」
コーヒーを飲み切って、吉野はさっさと立ちあがった。
連れだって屋台をひやかしながら歩く二人を、アレンはぼんやりと見送った。人混みに紛れてすぐに見えなくなった。
朝市は野菜や果物、総菜や焼きたてパンなどの食料品が中心だが、土産物や骨董品、手作りのアクセサリーなどの店もある。狭い通路は人で溢れ、地元の人だけではなくカメラ片手の観光客の姿も多い。
「朝から元気だねぇ、あの二人――」
こんな朝っぱらから、あの人混みに入っていく気力のわかないアレンは、少し羨ましげに呟いた。
「ヨシノは相当ストレスが溜まっているみたいだからね」
フレデリックは軽く吐息を漏らす。
「今日、彼がどれほど食べるかみものだよ」
不思議そうなアレンの瞳に、フレデリックは苦笑しながらつけ加えた。
「彼、お兄さんと喧嘩してるんだって、ぼやいていたから」
信じられない――。といったふうに目を丸くしているアレンの前で、フレデリックは人差し指を立ててクスリと笑う。
「だから、今日は僕たちも覚悟しとかなきゃ。きっと彼、丸一日中食べづめだよ」
ほどなくして、目の前のトレーに並べられた魅力的な朝食を、アレンはじっと見つめていた。
四種のベリーのヨーグルトかけか、イングリッシュ・マフィンのベーコンエッグサンドか、この水色のクリームにキラキラのミンツが散りばめられ、星型の砂糖菓子の飾られたカップケーキか――。
どれもみな新鮮で、可愛らしくて、美味しそうで、アレンは「選べないよ……」ともどかしそうに吐息を漏らす。
「全部は食いきれないだろ。どれかひとつ選べよ」
吉野の残酷な言葉に、アレンは唇を尖らせる。
「――じゃ、これ」
イングリッシュ・マフィンに、白い指が伸びた。
「うわぁ!」
クリスの絶叫に唖然として、そのままアレンの手が止まる。
「僕の負けだ!」
クリスはふくれっ面をして吉野を睨んでいる。
「な。俺の言った通りだろ」
吉野はコーニッシュパスティを頬張りながら、にこにこしている。
「絶対にベリーか、カップケーキだと思ったのに!」
「……やっぱり、こっち」
アレンは吉野を睨んで、プラスチックカップに入ったベリーの方へ手を伸ばす。
「変更禁止」
吉野に言われてアレンは唇を尖らせた。
「賭けの商品は何? ここの支払い?」
「俺が勝ったら、夕食までつき合うこと」
「クリスが勝ったら?」
「夕食はケーキ」
「…………」
クリス、ごめん。と心の中で謝りながら、アレンはマフィンを手に取った。クリスは溜息をつきながら肩をすくめ、「せっかくヨシノをぎゃふんと言わせるチャンスだったのに。まぁ、いいよ」とおもむろに、トレーのカップケーキに手を伸ばす。
「だめ。それも食べるから」
アレンに軽く睨まれ、クリスはケラケラと笑った。
「やっぱりきみ、こういうのが好きなんじゃないか! もっと色んな種類があったよ。後で一緒に見にいこうよ!」
ベーグルサンドからプラスチックトレーのパエリアに移っても、まだまだ食べ続けている吉野と、紅茶のおかわりをしたフレデリックを残して、今度はアレンとクリスが席を立つ。
「二人で大丈夫?」
「いつもの奴ら、ちゃんといるよ。あいつが嫌がるから判らないようにガードしているんだ。それにサウードからも人数借りてる」
「イースター前に比べると、かなり楽になったね」
「ごめんな」
フレデリックは目を伏せて、小さく首を振る。
「僕は時々、彼がフェイラーだってこと、忘れてしまっているんだ。多分、今の方が普通なんだよ」
「あいつって不思議だよな」
「きみには、彼はどんなふうに見えているの?」
「変な奴」
吉野の返事に、フレデリックは笑みを浮かべて首を傾げた。
「ヘンリーは理解できる。あの男には他人に有無を言わさない強さがある。でも、あいつは違うだろ。なんでみんな、あいつのこと好きになるんだ? あんな不安定で、曖昧で、訳の判らない奴なのに」
「彼、綺麗だろ」
「見てくれのいい奴なら、いくらだっているだろ」
「彼が天使って呼ばれるのは、彼の容姿が、いわゆる人間の理想を具現化しているからだよ。きみはそうは思わないの?」
「俺、日本人だぞ。天使に興味ない。それに、金髪碧眼は好きじゃない」
彼の容姿に惹かれない人がいるなんて――。意外な返答に驚いて、思わずフレデリックは目を瞠って絶句する。吉野はそんな彼の前で、黙々と食事を消化していくだけだ。
「じゃ、きみは彼の何に惹かれているの?」
「自分じゃ何もできない赤ん坊のくせに、他人を惹きつけるところ。訳が判らないから」
忘れた頃に再開された会話に吉野はこともなげに答え、やっとテーブルいっぱいに置かれていた食品群をあらかた食べ終わり、二杯目のコーヒーに口をつけた。
「でも、あいつは芯が強いな。そういうところは気にいってるよ」
僕は彼を、どんなふうに見ていたんだろう?
フレデリックはアレンと入学当初から二年間同じ部屋で暮らして、誰よりもアレンを身近に知っていると思っていたのだ。他人と慣れあわず、一見冷淡で、だけどとても優しい、そんな彼の親しみをこめた笑顔が自分に向けられることに、優越感さえ感じていた。でも――。
僕は、そんな彼の内面を見ようとしたことがあっただろうか……。
そんな当たり前のことに今更気づいて、フレデリックは胸の奥底がずきりと痛んでいた。
眉根を寄せ、黙りこんでしまったフレデリックに、吉野が怪訝な視線を向けている。
「俺、変なこと言ったか?」
フレデリックは、ひきつるように無理に微笑んで、大きく首を横に振った。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
霧のはし 虹のたもとで
萩尾雅縁
BL
大学受験に失敗した比良坂晃(ひらさかあきら)は、心機一転イギリスの大学へと留学する。
古ぼけた学生寮に嫌気のさした晃は、掲示板のメモからシェアハウスのルームメイトに応募するが……。
ひょんなことから始まった、晃・アルビー・マリーの共同生活。
美貌のアルビーに憧れる晃は、生活に無頓着な彼らに振り回されながらも奮闘する。
一つ屋根の下、徐々に明らかになる彼らの事情。
そして晃の真の目的は?
英国の四季を通じて織り成される、日常系心の旅路。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる