315 / 739
五章
3
しおりを挟む
石造り学舎の向こうにわずかに茜色の残る夕暮れ時、吉野は自室の開け放った窓枠に腰かけて空を眺め、くすくすと笑っていた。すでに夜といっていい時間なのに陽射しは薄く、長く、部屋の内部まで忍びむように残っている。だがその明るさとは裏腹に窓から入る冷気は、ひんやりと彼の肌を刺していた。
「ずいぶん嬉しそうだね」
ベッドに胡坐をかいて座っているサウードは、呆れたように眉をあげ、鷹揚に微笑んだ。
「飛鳥が、ヘンリーのところへ戻ったんだ」
「安心した?」
「うん。飛鳥、頑固だからさ。長引いたらどうしようかって心配だったもの」
サウードからは見えない空中画面を、吉野は指で弾いて消した。
「それにさ、やっと、サラのコズモスに侵入できなくなったよ。あいつ、温室育ちだから危機管理意識がすげー低いんだ。俺が開けた穴、いつまでも塞がねぇし、しつこく追いかけてくるし――」
「教えてあげればいいのに」
「それは嫌だ。また飛鳥に怒られる」
子どものように口を尖らせる吉野を見て、サウードは声を立てて笑う。
「でも、良かったじゃないか、間に合って」
「うん、ほんとそれ」と吉野は窓枠から下りて、サウードの横に並んで腰かけた。
そして空中に画面を出し、スライドさせていく。
「な、これ、完全に狙われているだろ? 」
画面に映し出されている棒グラフや、折れ線グラフを指で示しながら、吉野はいきなり画像の解説をし始めた。サウードも承知のことらしく、無表情ながら、視線は真剣に画像に見入っている。
「これが、スタンレー投資銀行の株式ポートフォリオ。買いポジションは、とことん売られているし、売りポジションは踏み上げられている。ジムと他の三人が組んだ制裁だよ」
サウードの反応を確かめるように、吉野は言葉を切る。
「それで、ご当人はどうなるの? こんな大きな損失を出すことになって、消されるの?」
「まさか! ん千万ドルの報酬が削られて、ボーナスが出ないだけだよ」
「会社に損失を与えるのに?」
「この程度なら許容範囲だろ。ジムもプレーヤーが退場するほどには、追い詰めはしない。長年の仲だしな」
「甘いね」
「ゲームだもの」
呆れ顔のサウードに、吉野はあっけらかんと笑って言った。
「商品は俺」
サウードは黙ったまま、眉をひそめる。
「オズボーンは、抜け駆けしたのと、ルールを破って俺の関係者を傷つけたから制裁を受けたんだ。それに、俺に関する権利は、ジムにあるしな。このままじゃスタンレー投資銀行は、今期、赤字転落だ。次は、もっとなりふりかまわず仕掛けてくるだろうな」
吉野は苦笑しながらため息を漏らした。
「以前俺が組んだプログラムはな、ゲームの勝者だったジムが独占しているんだ。でも、あれはもう賞味期限切れだ。あいつら、俺に新しいプログラムを組ませたいんだよ。市場をパニックに陥れるようなやつをな」
静かに頷いたサウードに、吉野は笑いを収め、真面目な視線を空中に浮かびあがる画面に向けた。
「気をつけろよ。次のターゲットはお前だ。ほら、第二ラウンドはもう始まっているんだ」
吉野の指し示す画面に目をやり、サウードも気をひき締めるかのように唇を引いた。
「昨日は自習室に来ないで何やってたんですか?」
昼食時間を終えたばかりの執務室のソファーで背を向けて眠る吉野に、フィリップは苦々しげに声をかける。だが返事はない。無視を決めこんでいる吉野の身体を奥へ押しやり、狭い隙間に割りこんで腰を下ろす。
「今日は起きないね。本当に熟睡している」
窓際の執務机から、パトリックが静かな声で告げる。
「この人、いったい何やっているんですか? いつも寝てばっかりで!」
「さぁ?」
パトリックは気がなさそうな返事をして、冷たく澄んだ水色の瞳をフィリップに向け、抑揚のない声をかけた。
「きみも、邪魔しにきたのなら帰ってくれるかな」
「この人を迎えにきたのです。僕の親戚が面会したいそうなので」
フィリップは溜息交じりに、撫でるような声をだし、言い訳するように微笑んだ。
「誰?」
だが背中越しに聞こえてきた声に、一瞬で、彼の顔は怒りに引きつっていた。「やっぱり寝た振りじゃないか……」と、口の中でいまいましげに呟いて立ちあがる。
「ドイツ? それともスイス?」
寝返りをうって顔を向けた吉野に、フィリップは腹立たしげに声を荒げた。
「ドイツです」
「へぇー、対応早いな。それで、なんで俺なわけ? 目当てはアレンじゃないの?」
欠伸をしながら面倒くさそうに喋る吉野をキッと睨めつけ、フィリップは高慢な素振りでつんと顔を背ける。
「もちろんそうです。あなたなんて、ただのおまけですからね!」
吉野はクックッと哂いながら、フィリップを見あげて揶揄うような声音で訊ねた。
「美人?」
不愉快そうに顔を向けたフィリップに、吉野はもう一度畳みかける。
「派手目な美人?」
「本人を目の前にして、絶対に、そんな失礼な言い方はしないで下さい!」
「あいつに気に入られたいなら、すっぴんで来いって、言ってやれよ。間違っても、顔で張りあおうとするなよ、って」
長い睫毛を瞬かせ、大きな眼を見開いてフィリップはわなわなと拳を握りしめた。
「女性にそんなこと、言えるわけないでしょう!」
「じゃ、覚悟しとけよ」
吉野はやっと身体を起こして首を廻し、頭を載せていた羽枕の形を整えた。
「あいつ、派手で美人な女が何より嫌いだから。まず、視界にさえ入れてもらえない」
吉野はフィリップを通り越し、手元の書類から目を離して表情のない瞳をこちらに向けていたパトリックに声をかけた。
「なぁ、パット、あいつのああいうところ、何とかなんないかな?」
パトリックは眉根を少し寄せ、苦笑して、頬杖をついたまま肩をすくめてみせただけだった。
「ずいぶん嬉しそうだね」
ベッドに胡坐をかいて座っているサウードは、呆れたように眉をあげ、鷹揚に微笑んだ。
「飛鳥が、ヘンリーのところへ戻ったんだ」
「安心した?」
「うん。飛鳥、頑固だからさ。長引いたらどうしようかって心配だったもの」
サウードからは見えない空中画面を、吉野は指で弾いて消した。
「それにさ、やっと、サラのコズモスに侵入できなくなったよ。あいつ、温室育ちだから危機管理意識がすげー低いんだ。俺が開けた穴、いつまでも塞がねぇし、しつこく追いかけてくるし――」
「教えてあげればいいのに」
「それは嫌だ。また飛鳥に怒られる」
子どものように口を尖らせる吉野を見て、サウードは声を立てて笑う。
「でも、良かったじゃないか、間に合って」
「うん、ほんとそれ」と吉野は窓枠から下りて、サウードの横に並んで腰かけた。
そして空中に画面を出し、スライドさせていく。
「な、これ、完全に狙われているだろ? 」
画面に映し出されている棒グラフや、折れ線グラフを指で示しながら、吉野はいきなり画像の解説をし始めた。サウードも承知のことらしく、無表情ながら、視線は真剣に画像に見入っている。
「これが、スタンレー投資銀行の株式ポートフォリオ。買いポジションは、とことん売られているし、売りポジションは踏み上げられている。ジムと他の三人が組んだ制裁だよ」
サウードの反応を確かめるように、吉野は言葉を切る。
「それで、ご当人はどうなるの? こんな大きな損失を出すことになって、消されるの?」
「まさか! ん千万ドルの報酬が削られて、ボーナスが出ないだけだよ」
「会社に損失を与えるのに?」
「この程度なら許容範囲だろ。ジムもプレーヤーが退場するほどには、追い詰めはしない。長年の仲だしな」
「甘いね」
「ゲームだもの」
呆れ顔のサウードに、吉野はあっけらかんと笑って言った。
「商品は俺」
サウードは黙ったまま、眉をひそめる。
「オズボーンは、抜け駆けしたのと、ルールを破って俺の関係者を傷つけたから制裁を受けたんだ。それに、俺に関する権利は、ジムにあるしな。このままじゃスタンレー投資銀行は、今期、赤字転落だ。次は、もっとなりふりかまわず仕掛けてくるだろうな」
吉野は苦笑しながらため息を漏らした。
「以前俺が組んだプログラムはな、ゲームの勝者だったジムが独占しているんだ。でも、あれはもう賞味期限切れだ。あいつら、俺に新しいプログラムを組ませたいんだよ。市場をパニックに陥れるようなやつをな」
静かに頷いたサウードに、吉野は笑いを収め、真面目な視線を空中に浮かびあがる画面に向けた。
「気をつけろよ。次のターゲットはお前だ。ほら、第二ラウンドはもう始まっているんだ」
吉野の指し示す画面に目をやり、サウードも気をひき締めるかのように唇を引いた。
「昨日は自習室に来ないで何やってたんですか?」
昼食時間を終えたばかりの執務室のソファーで背を向けて眠る吉野に、フィリップは苦々しげに声をかける。だが返事はない。無視を決めこんでいる吉野の身体を奥へ押しやり、狭い隙間に割りこんで腰を下ろす。
「今日は起きないね。本当に熟睡している」
窓際の執務机から、パトリックが静かな声で告げる。
「この人、いったい何やっているんですか? いつも寝てばっかりで!」
「さぁ?」
パトリックは気がなさそうな返事をして、冷たく澄んだ水色の瞳をフィリップに向け、抑揚のない声をかけた。
「きみも、邪魔しにきたのなら帰ってくれるかな」
「この人を迎えにきたのです。僕の親戚が面会したいそうなので」
フィリップは溜息交じりに、撫でるような声をだし、言い訳するように微笑んだ。
「誰?」
だが背中越しに聞こえてきた声に、一瞬で、彼の顔は怒りに引きつっていた。「やっぱり寝た振りじゃないか……」と、口の中でいまいましげに呟いて立ちあがる。
「ドイツ? それともスイス?」
寝返りをうって顔を向けた吉野に、フィリップは腹立たしげに声を荒げた。
「ドイツです」
「へぇー、対応早いな。それで、なんで俺なわけ? 目当てはアレンじゃないの?」
欠伸をしながら面倒くさそうに喋る吉野をキッと睨めつけ、フィリップは高慢な素振りでつんと顔を背ける。
「もちろんそうです。あなたなんて、ただのおまけですからね!」
吉野はクックッと哂いながら、フィリップを見あげて揶揄うような声音で訊ねた。
「美人?」
不愉快そうに顔を向けたフィリップに、吉野はもう一度畳みかける。
「派手目な美人?」
「本人を目の前にして、絶対に、そんな失礼な言い方はしないで下さい!」
「あいつに気に入られたいなら、すっぴんで来いって、言ってやれよ。間違っても、顔で張りあおうとするなよ、って」
長い睫毛を瞬かせ、大きな眼を見開いてフィリップはわなわなと拳を握りしめた。
「女性にそんなこと、言えるわけないでしょう!」
「じゃ、覚悟しとけよ」
吉野はやっと身体を起こして首を廻し、頭を載せていた羽枕の形を整えた。
「あいつ、派手で美人な女が何より嫌いだから。まず、視界にさえ入れてもらえない」
吉野はフィリップを通り越し、手元の書類から目を離して表情のない瞳をこちらに向けていたパトリックに声をかけた。
「なぁ、パット、あいつのああいうところ、何とかなんないかな?」
パトリックは眉根を少し寄せ、苦笑して、頬杖をついたまま肩をすくめてみせただけだった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
(完結)元お義姉様に麗しの王太子殿下を取られたけれど・・・・・・エメリーン編
青空一夏
恋愛
「元お義姉様に麗しの王太子殿下を取られたけれど・・・・・・」の続編。エメリーンの物語です。
以前の☆小説で活躍したガマちゃんズ(☆「お姉様を選んだ婚約者に乾杯」に出演)が出てきます。おとぎ話風かもしれません。
※ガマちゃんズのご説明
ガマガエル王様は、その昔ロセ伯爵家当主から命を助けてもらったことがあります。それを大変感謝したガマガエル王様は、一族にロセ伯爵家を守ることを命じます。それ以来、ガマガエルは何代にもわたりロセ伯爵家を守ってきました。
このお話しの時点では、前の☆小説のヒロイン、アドリアーナの次男エアルヴァンがロセ伯爵になり、失恋による傷心を癒やす為に、バディド王国の別荘にやって来たという設定になります。長男クロディウスは母方のロセ侯爵を継ぎ、長女クラウディアはムーンフェア国の王太子妃になっていますが、この物語では出てきません(多分)
前の作品を知っていらっしゃる方は是非、読んでいない方もこの機会に是非、お読み頂けると嬉しいです。
国の名前は新たに設定し直します。ロセ伯爵家の国をムーンフェア王国。リトラー侯爵家の国をバディド王国とします。
ムーンフェア国のエアルヴァン・ロセ伯爵がエメリーンの恋のお相手になります。
※現代的言葉遣いです。時代考証ありません。異世界ヨーロッパ風です。
あなたに愛や恋は求めません
灰銀猫
恋愛
婚約者と姉が自分に隠れて逢瀬を繰り返していると気付いたイルーゼ。
婚約者を諫めるも聞く耳を持たず、父に訴えても聞き流されるばかり。
このままでは不実な婚約者と結婚させられ、最悪姉に操を捧げると言い出しかねない。
婚約者を見限った彼女は、二人の逢瀬を両親に突きつける。
貴族なら愛や恋よりも義務を優先すべきと考える主人公が、自分の場所を求めて奮闘する話です。
R15は保険、タグは追加する可能性があります。
ふんわり設定のご都合主義の話なので、広いお心でお読みください。
24.3.1 女性向けHOTランキングで1位になりました。ありがとうございます。
【完結】「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」
まほりろ
恋愛
【完結】
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。
対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。
レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
全31話、約43,000文字、完結済み。
他サイトにもアップしています。
小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位!
pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。
アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。
2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
第15回恋愛小説大賞にエントリーしてます。
壁の花令嬢の最高の結婚
晴 菜葉
恋愛
壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。
アメリアは自棄になって家出を決行する。
行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。
そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。
助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。
乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。
「俺が出来ることなら何だってする」
そこでアメリアは考える。
暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。
「では、私と契約結婚してください」
R18には※をしています。
【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!
Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥
財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。
”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。
財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。
財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!!
青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!!
関連物語
『お嬢様は“いけないコト”がしたい』
『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中
『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位
『好き好き大好きの嘘』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位
※表紙イラスト Bu-cha作
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる