悪役令嬢の妹だって、幸せになりたい！

影2

「あははっ！やっぱりね！」と笑いながら言ってきた。私は恥ずかしくなって顔を赤く染めることしか出来なかったがそれでもなんとか気持ちを言葉にしようと頑張った。
「はい、ルーカス様のことが好きなんです……！」
彼は満足そうな表情を見せた。
「それに、ルーカス様は今はこの街にいないので確認ができませんわ。」
「それもそうだ。君の言う通りだな。」
**
そう言って小さな手紙が入っていたことを思い出したがそれと同時に影が見えていたことも思い出したが何も言えなかった。
私はマルクス王子のお屋敷で、ルーカス様についての情報を収集する事になった。
** よしっ！決めたわ！私は本を持ち帰ることにしますわね。あ、でもその前に軽い食事だけでもしていきましょうかね？ あ、ちょうど良いところにカフェがあるじゃない……！せっかくだしお茶をしながらゆっくりと話をしませんか？ よしっ！決めたわ！私は紅茶にするわ！あ、でもその前に軽く食事をしていきましょうね？ ** 
今日はなんだか眠れない日のようだ。でも、そろそろ眠らないと朝起きられなくなってしまう……。仕方がないのでこのまま起きていることにした。
** 
私は花瓶の水を入れ替えることにした。
***
あ、そういえばルーカス様についての情報を収集する事になったんだったわ……！どうしようかな……？
紅茶を飲みながら探しましょうね。よしっ！決めたわ！私は図鑑と、あら……？また例の影が……って違うわね。きっと気のせいだったわね……！
気がつくと眠っていたらしく、朝になっていた。
朝食をとった後、ルーカス様と親しい人物に接触することになった。しかし、残念なことに急用ができたから日を改めてほしいと言われ今日は一人で街を散策してみることにする。

***
あの黒い影は一体なんなのかしら……？でも、ルーカス様の事も気になるし……やっぱりこのまま見て回ってみようかしらね……？あ、そうだわ！確かこの辺に本屋があったはずだからそこに行ってみましょうかね？ 
よしっ！決めたわ！私は本を持ち帰ることにしますわね。

………なんて。本屋に行くふりをして。
影が鬱陶しいので先回りしましたの。

***
うーん……なかなか見つからないわ……でも、もう少し探してみましょうかね……？ するとその時、突然声をかけられた。
「あら？あなたもしかして迷子かしら？」
そこにいたのは見覚えのある顔だった。そうだ、この人はルーカス様の妹さんのノア様だわ……！どうしよう……ここは素直に答えた方がいいのかしら……？ 「い、いえ……違いますわ……！」
しかし、ノア様は勘違いしたらしくこう言った。
「あら……そうなのね？ごめんなさい……！でも良かったら私の家に来ないかしら……？」
私は一瞬迷ったがすぐに決断する。
「ではお言葉に甘えてお邪魔しますわね」と笑顔で答えると彼女は微笑んでくれた。そして、私たちは彼女の家へと向かうことになったのだった。

***ルーカス様のことは気になるけど、私はノア様とも仲良くなりたいですものね。だからここは素直に着いていきますわ。
** 
「ノア様、数週間前ルーカス様がひどく落ち込んでいる様子を見ていたのですが…」
「もしかして、お兄様を元気づけてくださったのって…！」