96 / 140
第五章.美しくありたい
5.妖精の実家
しおりを挟む
「「……」」
あの後不気味な老婆……アグリーに案内されて今俺たちは蔦に覆われた古い屋敷の前に立っている。こんな霧の立ち込める森の奥深くに建っているせいなのか、酷く雰囲気がある。
「さぁ、お入り……」
「「……」」
そう言ってアグリーが扉を開けて手招きをするが……あまりにも、その……不気味なまでの不気味さのマッチ具合にリーシャと二人、顔を見合わせて二の足を踏んでしまう。
「どうしたんだい? 入らないのかい?」
「あぁ、いや……お邪魔する」
「お邪、魔……しま、す……?」
アグリーに不思議そうに声を掛けられた事で我に返り、リーシャと二人しておっかなびっくりといった様子で屋敷へと入る。
「ようこそ、『妖精の実家』へ……」
そうして扉を潜ってすぐに目に入るのは随分と年季の入った、アグリーの言う『妖精の実家』と書かれた看板……おそらく、この孤児院の名称かなにかだろうか? 所々が苔に覆われているのがなんとも物悲しい。
「こっちだよ」
そう言って薄暗い廊下をアグリーに案内されながら進んでいく……途中に孤児院の子どもが描いただろうか? 微妙に下手な老婆と子ども達が手を繋いでいる絵が飾られており、微笑ましい。
「……」
リーシャはその絵を無言で食い入るように見詰めている……その表情からは何を考えているのかはまったく想像できないが、誰を思い出しているのかは分かる。……きっと、あの少女の事だろう。
「どうしたんだい? この部屋だよ」
「あ、あぁ……リーシャ行くぞ」
「う、あ……は、い……」
どうやらこの狭い部屋で話を聞くらしい……心苦しいが、上の空だったリーシャに声を掛けて一緒に部屋へと入り、薦められるままにアグリーの対面の席へと腰をかける。
「それで? セブルスからお使いでも頼まれたかい?」
「……知っていたのか」
「当たり前さね、毎回この時期になると素材をせびってくるからね……それに弟子を取ったとも聞いている」
なるほど、師匠がこの森に住むアグリーに素材を強請るのは周期的なものらしい……弟子になってから七年ほど、彼女の話は聞かなかったがそれなりの頻度だったのだろう。
「なら話が早い、その素材と──」
「──その前にあんた『羊飼い』だね?」
「っ?!」
さっさと師匠のお使いを済ませて、彼女から父親の話を聞き出そうとした矢先に当の本人から言及されるとは……いきなりだったが、これは期待が持てそうだ。
「その話を詳しく聞かせてくれないかッ?!」
「……やけに食い付きが良いねぇ?」
「……行方不明の俺の父親の手掛かりを探している」
「ふーん?」
彼女からジロジロと値踏みの視線が飛んでくる……クソジジイめ、何が『対価』は俺の父親の情報だ。話を何も通していないじゃないか、あのボケ老人! 俺らがお使いだと分かったのも経験からの推測でしか無かったし、帰ったらアイツ本気で燃やす。
「話してやっても良いが……」
「……」
「こちらのお願いも聞いて貰っても良いかねぇ?」
「……まぁ、そうなるか」
そうだな、こちらばかりが一方的に素材だけでなく情報までも要求しておいて何も『対価』無しとはいかないだろう……師匠から何か口聞きがあるどころか、むしろ何も無かった訳だしな。
「……リーシャ、構わないか?」
「私、は……構いま、せ……んよ……?」
「そうか、ありがとう」
「い、え……」
俺の個人的な事情に彼女はまったく関係がないというのに何か『対価』を要求することなく、即座に承諾してくれるリーシャに頭が上がらない……やはり彼女は生粋のガナン人ではなく、クォーターであるらしい。
「話はついたかい?」
「あぁ、だがまず頼みの内容とは?」
まず頼み事の中身を聞かなければどうしようもない。どう考えても我々二人だけで対処できないような事であるならば……残念だが今回は諦めるしかない。
「ふむ……この森には昔から妖精の魔女が居るっていう伝承があってね?」
「妖精の、魔女……?」
なんだ? 民間の伝承かなにかか? いきなりそんな話をされてもさっぱり分からんが……頼み事に関わってくるのだろうし、最後まで聞こう。
「あぁそうさ、妖精の魔女さ……奴は夜な夜な子ども達を攫ってはその生き血を吸って長生きするのさ」
「……(ゴクリ」
ふむ、お伽噺の類いか? 東方諸民族に伝わる〝鬼〟のような……だがリーシャを見る限り、彼女は信じてしまっているらしく、俺の袖を掴みながら固唾を呑んで話の続きを聞いている。……この子は本当に大丈夫なのだろうか? たまに本気で心配になる。
「そして遂にはこの孤児院でも子ども達が数人、行方不明になったのさ」
「そん、な……」
「……つまり、その妖精の魔女が犯人だと?」
まさか本当に子ども達に実害が出ているとは……これはただのお伽噺の類いではないのか? だとしたらなぜ師匠は放置している? この大規模な魔力残滓と合わせて理由が分からん。
「さぁてね? 妖精の魔女が本当に居るのかも分からないよ」
「おい……」
「ヒョヒョヒョッ! ……まぁあれさ、要は子ども達が行方不明になる原因を突き止めてくれれば良いさね」
「それならば、まぁ……」
それならばやってやれない事もないが……この迷い易い森の中でアグリーの案内なしに調査は骨が折れそうだな。もし本当に妖精の魔女がいた場合の対策も考えなければならないし。
「じゃあ頼んだよ」
「あぁ……最後にこれだけは聞かせてくれ」
「? なんだい?」
そのまま話は終わったとばかりに席を立とうとするアグリーを呼び止め、気になる事柄を知るべく質問をする。……こればかりはどうしても気になる。
「その……俺の父親とどういう関係だったんだ?」
「あぁ、そんな事かい……奴は──」
そうなのだ、これを聞かない事には落ち着かない。……あの何処に居るのかも釈然としない父親の知り合いなど、今まで会ったことないからな……本当に俺の父親の事を知っているのか、それが気になりながら机に出されたお茶を口に含み──
「──昔の男さね、アンタは昔のアイツに良く似ているよ」
「ブフォッ?!」
「クレ、ル……君大丈、夫……で、すか?」
──そのまま中身を吹き出しながら、安易に聞いた事を即座に後悔する。……く、クソ親父め……母やディンゴの母親のみならず、この老婆にまで手を出していたのか?! 守備範囲広すぎだろッ!!
「す、すまんリーシャ……俺にはショックが大きかったようだ」
「ヒョヒョヒョ……情けない男だねぇ? アイツの息子なら──おや?」
目の前の老婆が自分の父親の昔の女かも知れないという気まずさに目を逸らしつつ、リーシャに礼を言う。……そんな俺の姿を見てアグリーが笑いながら何かを言おうとして、目線をずらす。俺とリーシャも釣られてその視線を追えば……一人の子どもが居た。
「婆ちゃん客か?」
「おやおや、マークかい?」
白髪白目という珍しい色合いだが、褐色の肌を見るにガナン人だろう。……どうやら、この孤児院の子どもらしい。
▼▼▼▼▼▼▼
あの後不気味な老婆……アグリーに案内されて今俺たちは蔦に覆われた古い屋敷の前に立っている。こんな霧の立ち込める森の奥深くに建っているせいなのか、酷く雰囲気がある。
「さぁ、お入り……」
「「……」」
そう言ってアグリーが扉を開けて手招きをするが……あまりにも、その……不気味なまでの不気味さのマッチ具合にリーシャと二人、顔を見合わせて二の足を踏んでしまう。
「どうしたんだい? 入らないのかい?」
「あぁ、いや……お邪魔する」
「お邪、魔……しま、す……?」
アグリーに不思議そうに声を掛けられた事で我に返り、リーシャと二人しておっかなびっくりといった様子で屋敷へと入る。
「ようこそ、『妖精の実家』へ……」
そうして扉を潜ってすぐに目に入るのは随分と年季の入った、アグリーの言う『妖精の実家』と書かれた看板……おそらく、この孤児院の名称かなにかだろうか? 所々が苔に覆われているのがなんとも物悲しい。
「こっちだよ」
そう言って薄暗い廊下をアグリーに案内されながら進んでいく……途中に孤児院の子どもが描いただろうか? 微妙に下手な老婆と子ども達が手を繋いでいる絵が飾られており、微笑ましい。
「……」
リーシャはその絵を無言で食い入るように見詰めている……その表情からは何を考えているのかはまったく想像できないが、誰を思い出しているのかは分かる。……きっと、あの少女の事だろう。
「どうしたんだい? この部屋だよ」
「あ、あぁ……リーシャ行くぞ」
「う、あ……は、い……」
どうやらこの狭い部屋で話を聞くらしい……心苦しいが、上の空だったリーシャに声を掛けて一緒に部屋へと入り、薦められるままにアグリーの対面の席へと腰をかける。
「それで? セブルスからお使いでも頼まれたかい?」
「……知っていたのか」
「当たり前さね、毎回この時期になると素材をせびってくるからね……それに弟子を取ったとも聞いている」
なるほど、師匠がこの森に住むアグリーに素材を強請るのは周期的なものらしい……弟子になってから七年ほど、彼女の話は聞かなかったがそれなりの頻度だったのだろう。
「なら話が早い、その素材と──」
「──その前にあんた『羊飼い』だね?」
「っ?!」
さっさと師匠のお使いを済ませて、彼女から父親の話を聞き出そうとした矢先に当の本人から言及されるとは……いきなりだったが、これは期待が持てそうだ。
「その話を詳しく聞かせてくれないかッ?!」
「……やけに食い付きが良いねぇ?」
「……行方不明の俺の父親の手掛かりを探している」
「ふーん?」
彼女からジロジロと値踏みの視線が飛んでくる……クソジジイめ、何が『対価』は俺の父親の情報だ。話を何も通していないじゃないか、あのボケ老人! 俺らがお使いだと分かったのも経験からの推測でしか無かったし、帰ったらアイツ本気で燃やす。
「話してやっても良いが……」
「……」
「こちらのお願いも聞いて貰っても良いかねぇ?」
「……まぁ、そうなるか」
そうだな、こちらばかりが一方的に素材だけでなく情報までも要求しておいて何も『対価』無しとはいかないだろう……師匠から何か口聞きがあるどころか、むしろ何も無かった訳だしな。
「……リーシャ、構わないか?」
「私、は……構いま、せ……んよ……?」
「そうか、ありがとう」
「い、え……」
俺の個人的な事情に彼女はまったく関係がないというのに何か『対価』を要求することなく、即座に承諾してくれるリーシャに頭が上がらない……やはり彼女は生粋のガナン人ではなく、クォーターであるらしい。
「話はついたかい?」
「あぁ、だがまず頼みの内容とは?」
まず頼み事の中身を聞かなければどうしようもない。どう考えても我々二人だけで対処できないような事であるならば……残念だが今回は諦めるしかない。
「ふむ……この森には昔から妖精の魔女が居るっていう伝承があってね?」
「妖精の、魔女……?」
なんだ? 民間の伝承かなにかか? いきなりそんな話をされてもさっぱり分からんが……頼み事に関わってくるのだろうし、最後まで聞こう。
「あぁそうさ、妖精の魔女さ……奴は夜な夜な子ども達を攫ってはその生き血を吸って長生きするのさ」
「……(ゴクリ」
ふむ、お伽噺の類いか? 東方諸民族に伝わる〝鬼〟のような……だがリーシャを見る限り、彼女は信じてしまっているらしく、俺の袖を掴みながら固唾を呑んで話の続きを聞いている。……この子は本当に大丈夫なのだろうか? たまに本気で心配になる。
「そして遂にはこの孤児院でも子ども達が数人、行方不明になったのさ」
「そん、な……」
「……つまり、その妖精の魔女が犯人だと?」
まさか本当に子ども達に実害が出ているとは……これはただのお伽噺の類いではないのか? だとしたらなぜ師匠は放置している? この大規模な魔力残滓と合わせて理由が分からん。
「さぁてね? 妖精の魔女が本当に居るのかも分からないよ」
「おい……」
「ヒョヒョヒョッ! ……まぁあれさ、要は子ども達が行方不明になる原因を突き止めてくれれば良いさね」
「それならば、まぁ……」
それならばやってやれない事もないが……この迷い易い森の中でアグリーの案内なしに調査は骨が折れそうだな。もし本当に妖精の魔女がいた場合の対策も考えなければならないし。
「じゃあ頼んだよ」
「あぁ……最後にこれだけは聞かせてくれ」
「? なんだい?」
そのまま話は終わったとばかりに席を立とうとするアグリーを呼び止め、気になる事柄を知るべく質問をする。……こればかりはどうしても気になる。
「その……俺の父親とどういう関係だったんだ?」
「あぁ、そんな事かい……奴は──」
そうなのだ、これを聞かない事には落ち着かない。……あの何処に居るのかも釈然としない父親の知り合いなど、今まで会ったことないからな……本当に俺の父親の事を知っているのか、それが気になりながら机に出されたお茶を口に含み──
「──昔の男さね、アンタは昔のアイツに良く似ているよ」
「ブフォッ?!」
「クレ、ル……君大丈、夫……で、すか?」
──そのまま中身を吹き出しながら、安易に聞いた事を即座に後悔する。……く、クソ親父め……母やディンゴの母親のみならず、この老婆にまで手を出していたのか?! 守備範囲広すぎだろッ!!
「す、すまんリーシャ……俺にはショックが大きかったようだ」
「ヒョヒョヒョ……情けない男だねぇ? アイツの息子なら──おや?」
目の前の老婆が自分の父親の昔の女かも知れないという気まずさに目を逸らしつつ、リーシャに礼を言う。……そんな俺の姿を見てアグリーが笑いながら何かを言おうとして、目線をずらす。俺とリーシャも釣られてその視線を追えば……一人の子どもが居た。
「婆ちゃん客か?」
「おやおや、マークかい?」
白髪白目という珍しい色合いだが、褐色の肌を見るにガナン人だろう。……どうやら、この孤児院の子どもらしい。
▼▼▼▼▼▼▼
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

聖女の幼なじみ
野原もな
ファンタジー
初めての作品になります。
どうか、広い心でお読みください。
ここは精霊や魔物もいるきらきらした世界だ。
そんな世界で変なゲームのような記憶を思い出し、聖女の幼なじみと友達になったエレアの物語です。
裏側もあります。
僕は君を思うと吐き気がする
月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる