青空ベンチ ~万年ベンチのサッカー少年が本気で努力した結果こうなりました~

aozora

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小学生編

31話 卒団式

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卒団式当日

まだ少し肌寒いが天気も良く絶好の試合日和だ

みんなどんどん集まって来ていつもはギリギリに来るユウキももういる

みんな楽しみにしてるんだな

みんなでやれる最後のサッカーだ

ぼくも本当に楽しみだった

コーチたちもみんな集まり佐々木コーチが挨拶を始めた


「6年のみんな卒業おめでとう。最後までよく戦った。これからもいっぱい練習して中学でいっぱい活躍出来る様に頑張ってくれ。本当におめでとう。って事で6年生追い出し試合をやるぞー。」


そう言ってみんなにビブスを渡した

6年生追い出し試合はチーム分けやポジションなど全て6年生が決める

みんなで話し合った結果

ケースケ、セイギ、ユウキが同じチーム

僕とダイスケが同じチームになった

5年生、4年生も分けてタクミも僕と同じチームになった

僕はタクミに


「今日は俺にセンターバックやらせて。ケースケと本気でやりたいんだ。」


するとタクミは


「オッケー。絶対勝とうぜ。」


そう言って背中を叩き合った

ダイスケが


「ケースケは絶対手加減なんかしないからな。こっちも本気で行くぞー。」


「オオオー。」


ピーー


あっちボールで試合が始まった

と同時にケースケがドリブルで突っ込んで来た

僕は慌ててしまい何も出来なかった

しかしタクミが凄い早さでフォローに来てクリアした

タクミはもう県選抜の候補に上がっているらしい

ケースケが僕の所に来て


「聞こえたぜ、空。止められるもんなら止めてみろ。」


その言葉で火が着いた

僕はリクを思い出して徹底的にケースケをマークした

ボールに触らせないそれ位の気持ちでマークした


「甘いぜ。」


ケースケは僕の裏をとった

でもすかさずタクミがフォローに来る

こーして僕達は前半ケースケに1本のシュートも打たせなかった

ケースケが悔しそうにしていた

本当の試合みたいで凄く楽しい


みんなでやる最後のサッカー


後半も思い切り楽しもう

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