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小学生編

22話 同士

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僕達は挨拶を終え各々帰って行く
僕も帰ろうとするとトモキがやって来て

「俺、今日でやめるわ。」

僕はびっくりし過ぎて言葉が出なかった

「先週の試合、途中で交代とかあったけど今までで1番試合出れてみんなでやるサッカーがめちゃくちゃ楽しくてさ。シュートまで決めちゃってスゲー気持ち良くてさ。村上コーチもいっぱい褒めてくれてスゲー嬉しかった。だから今日はスゲー辛かった。」

トモキは涙目になりながら続けた

「俺もうこんな思いしたくない。試合無いからもうしなくてすむんだけど佐々木コーチのチームにいたくない。空は頑張れよ。シュート決めるとめちゃくちゃ気持ち良いぜ。」

そう言って笑顔で去って行った
僕は暫くその場で立ち尽くしていた

この日の夜、トモキの母さんがグループLINEで挨拶をしてグループLINEを抜けた

トモキは僕がチームに入った時はもういた
ベンチではいつも隣に座りずっと一緒に練習してきた言わば同士だった
そんなトモキがやめた
なんだか心にぽっかり穴があいた気がした

次の日、なんとなくいつものスクールを休んだ
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