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やってきた! 天使さんと悪魔くん
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ここはとある住宅街。近くは都市建設計画のビルの工事をしている。人々は街の復興にわくわくしている。
そんな住宅街の一角にあるのは一心家。そこでいままでこの世に起こりもしなかったであろう奇妙で摩訶不思議な現象が起ころうとしていた....?
「さーて、ゲームゲームゥ!」
玄関のドアを開けさっそうと自分の部屋へ駆け込んだ。
午後、突然家のインターホンが鳴る。僕は荷物を置いてきぼりにしてドアを開けに玄関へ向かう。誰か来たみたいだ。
催促するかのように何度も何度も繰り返し鳴らされる。
「あぁ、どちらさま??」扉を開けるとそこには汚れた頭巾を被った背の高いノッポと同じく頭巾を被った背の低い謎の少女が立っていた。僕はノッポの異様な雰囲気に圧倒され少し警戒した。すると、少女が口を開いた。
「たっ、助けてください...」ゴゴゴゴゴ..... 僕は近くにあったバットでノッポを殴ろうとした。
ヴォン!その時ノッポと少女の周りに光輝く膜のようなものが辺りを包んだ。これは一体....!?目の前の光景はまるでとても信じられなかった。これは、格闘ゲームでいうバリア?そんなものが何故目の前に?
「お願いです....話を、聞いてください。」光の膜が消えると少女はか細い声で僕に訴えた。
「信じられないかもしれませんが私たちは異世界からやってきました」「....?」
え~!そんなことあり得るの?こんな話、どっかであった?もしかして僕今日、死ぬの?
「もしかしてコスプレ?ほら、今小説で転生モノとか流行ってるでしょ?」
ノッポは言った。
「ズバリ、違う。我々は時空を超え、はるばる異世界からやってきたのだ...」
「我々は今"教団ノーセン"に追われている....」
「ですから、この世界の大統領であるあなたに力を貸してほしいのです。」
なんか僕が勝手に大統領ってことにされてる!?困ったなぁ.....。
しばらく考える。
「じゃあ、顔を見せてよ。見せてくれたら中に入れてあげる。」少女とノッポは仕方なさそうに頭巾を下ろし始めた。
パサッ... 二人の頭から頭巾が下ろされ、正体があらわになる。
「こっ、これは!?」
僕は二人の顔を見て驚いた。なぜなら、
死んだ僕のおばあちゃんとおじいちゃんの若い頃にソックリだったからだ。
少女の頭には柔らかそうな猫の耳。それとやさしい雰囲気。
ノッポの頭には鋭くて黒光りする角。背中にはコウモリのような翼。ちょっぴり威厳のある雰囲気。
「これで...私たちを受け入れてくれますか?」
この時僕は悟った、いままでの日常は終わり新たな日常が始まると.....
翌日。ベッドに入った後にこんな夢を見た。小さな闘技場のような所で今まさに闘いの火蓋が切られようとしていた。
「今日こそ決着をつけようじゃないか...空音!」「望むところだ、出田」
男二人が中世の剣と盾のような物を持って倒れた人々の山上で威嚇し合っている。
近くに置いてあった松明が倒れ、二人が一斉に剣を振りかざす。それをぼーっと眺めていると今度は空の色が赤色に変わり、沢山の目玉ちたちが現れこちらをギョロリと睨む。更に場所が移り変わり暗闇へ放り出された。そこには見覚えのある少女と悪魔のような大男がこっちを見ている。
ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ.....。気が付くと辺り一面は数え切れない程の魂で埋め尽くされていた。いつの間にか少女と悪魔の姿はその場から無くなっていた.....。
「おはようございます...私たちを泊めて頂きありがとうございます。」突然、少女に声をかけられる。
「うわっっ!何で隣で寝てるの!?」こんなのおかしい。おかしすぎて胸がドキドキしてくる...!
「豪華な食事まで用意して頂き....私たちはどのような恩返しをすれば良いか....」「っと、とと、とりあえず布団から出ようか?」少女は毛布を被って布団から出ようとしない。壁の裏からは寝息が聞こえた。
「説明しておきたいことがある。」二人に家の状況を説明した。
「今この家には鬼がいるんだ。だからその鬼にバレないように行動しろ。」説明が終わった途端二人は窓から出ていってしまった。「ちょっと待て!まだ....」部屋に沈黙が漂う。鳥の爽やかな鳴き声が朝の迎えを報せる。
それからいつも通りに朝食を食べ、いつも通りに支度をし、いつも通りに登校する....ハズだった。
車やトラックが走る大通りを渡ろうと信号機のボタンを押した瞬間、それまで音を出して走っていた車が停止し、異様な空気に包まれる。信号の半分に差し掛かった瞬間、
ビシッ、ズドーン!! 突然目の前に亀裂が入り、巨大な化け物が現れた。歯軋りのような音をたてながらこちらに近づいてくる....。もっ、もうダメだーっ!
「同助さま!」 突然空から光線のようなものが物凄い早さで化け物目掛けて降ってきた。
「天使....?僕は朝から一体何を見ているのだろう?」天使がこちらへ降りてくる。
「昨夜家に泊めて頂いた恩返し....です。」後ろに手を回し恥ずかしそうに言った。
なにぃ~っ!?昨夜?家に泊める?まさか、天使はフワ耳少女だったのか~!でも異世界からやってきたのだからたとえ天使だとしてもおかしくないな....。
....というか衣装に無駄に露出が多いのが気になる。「ヤツは異世界から追ってきた名はズバリ、ノーセンモンスターという。」気が付いたら後ろに見覚えのある悪魔がいた。巨大な翼をはためかせている。
「ギリギリギリギリ、ギリギリギリギリ、ウガアァァァァァ!!」ノーセンモンスターは天使を喰らわんと近付き大きな口を開けた。「危ないっっ!喰われる!」
「静まれ、七色ブレイク!!」天使は喰われる寸前に空中で大きく旋回し、モンスターの口内に七色のビームを放った。モンスターの体は内部から粉々に砕け散った。
「おい...殺したのか?」「平気です。魂はもといる世界へ戻ってゆくはずです...」粉々になった体の破片から魂が顔を出す。魂はそのまま空高く昇っていった....。
いつの間にか辺りが賑やかになっていた。が、天使と悪魔はいなくなっていた。
というか、今のは何だったの?夢でも見てるのか?キキーッ!「オイッ!早くどきやがれボウズ!」信号の真ん中で僕は立ち止まっていた。
学校。僕が通っている中学では今、ある七不思議が流行っていた。その七不思議とは謎に包まれていてそれに関係する資料も数少ないという....。
「その七不思議の一つに「異世界へ連れ去られる」というものがある。ある寒い夜、学校を警備していたおじいさんの話によると、「その日は丁度学校へ忘れ物を取りにきた男子生徒がいてなぁ...教室に入ったきり出て来なかったのじゃ」
その教室は今はただの物置き部屋だが、そこであの夜一体何が起こったのか!?」....
そんな住宅街の一角にあるのは一心家。そこでいままでこの世に起こりもしなかったであろう奇妙で摩訶不思議な現象が起ころうとしていた....?
「さーて、ゲームゲームゥ!」
玄関のドアを開けさっそうと自分の部屋へ駆け込んだ。
午後、突然家のインターホンが鳴る。僕は荷物を置いてきぼりにしてドアを開けに玄関へ向かう。誰か来たみたいだ。
催促するかのように何度も何度も繰り返し鳴らされる。
「あぁ、どちらさま??」扉を開けるとそこには汚れた頭巾を被った背の高いノッポと同じく頭巾を被った背の低い謎の少女が立っていた。僕はノッポの異様な雰囲気に圧倒され少し警戒した。すると、少女が口を開いた。
「たっ、助けてください...」ゴゴゴゴゴ..... 僕は近くにあったバットでノッポを殴ろうとした。
ヴォン!その時ノッポと少女の周りに光輝く膜のようなものが辺りを包んだ。これは一体....!?目の前の光景はまるでとても信じられなかった。これは、格闘ゲームでいうバリア?そんなものが何故目の前に?
「お願いです....話を、聞いてください。」光の膜が消えると少女はか細い声で僕に訴えた。
「信じられないかもしれませんが私たちは異世界からやってきました」「....?」
え~!そんなことあり得るの?こんな話、どっかであった?もしかして僕今日、死ぬの?
「もしかしてコスプレ?ほら、今小説で転生モノとか流行ってるでしょ?」
ノッポは言った。
「ズバリ、違う。我々は時空を超え、はるばる異世界からやってきたのだ...」
「我々は今"教団ノーセン"に追われている....」
「ですから、この世界の大統領であるあなたに力を貸してほしいのです。」
なんか僕が勝手に大統領ってことにされてる!?困ったなぁ.....。
しばらく考える。
「じゃあ、顔を見せてよ。見せてくれたら中に入れてあげる。」少女とノッポは仕方なさそうに頭巾を下ろし始めた。
パサッ... 二人の頭から頭巾が下ろされ、正体があらわになる。
「こっ、これは!?」
僕は二人の顔を見て驚いた。なぜなら、
死んだ僕のおばあちゃんとおじいちゃんの若い頃にソックリだったからだ。
少女の頭には柔らかそうな猫の耳。それとやさしい雰囲気。
ノッポの頭には鋭くて黒光りする角。背中にはコウモリのような翼。ちょっぴり威厳のある雰囲気。
「これで...私たちを受け入れてくれますか?」
この時僕は悟った、いままでの日常は終わり新たな日常が始まると.....
翌日。ベッドに入った後にこんな夢を見た。小さな闘技場のような所で今まさに闘いの火蓋が切られようとしていた。
「今日こそ決着をつけようじゃないか...空音!」「望むところだ、出田」
男二人が中世の剣と盾のような物を持って倒れた人々の山上で威嚇し合っている。
近くに置いてあった松明が倒れ、二人が一斉に剣を振りかざす。それをぼーっと眺めていると今度は空の色が赤色に変わり、沢山の目玉ちたちが現れこちらをギョロリと睨む。更に場所が移り変わり暗闇へ放り出された。そこには見覚えのある少女と悪魔のような大男がこっちを見ている。
ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ.....。気が付くと辺り一面は数え切れない程の魂で埋め尽くされていた。いつの間にか少女と悪魔の姿はその場から無くなっていた.....。
「おはようございます...私たちを泊めて頂きありがとうございます。」突然、少女に声をかけられる。
「うわっっ!何で隣で寝てるの!?」こんなのおかしい。おかしすぎて胸がドキドキしてくる...!
「豪華な食事まで用意して頂き....私たちはどのような恩返しをすれば良いか....」「っと、とと、とりあえず布団から出ようか?」少女は毛布を被って布団から出ようとしない。壁の裏からは寝息が聞こえた。
「説明しておきたいことがある。」二人に家の状況を説明した。
「今この家には鬼がいるんだ。だからその鬼にバレないように行動しろ。」説明が終わった途端二人は窓から出ていってしまった。「ちょっと待て!まだ....」部屋に沈黙が漂う。鳥の爽やかな鳴き声が朝の迎えを報せる。
それからいつも通りに朝食を食べ、いつも通りに支度をし、いつも通りに登校する....ハズだった。
車やトラックが走る大通りを渡ろうと信号機のボタンを押した瞬間、それまで音を出して走っていた車が停止し、異様な空気に包まれる。信号の半分に差し掛かった瞬間、
ビシッ、ズドーン!! 突然目の前に亀裂が入り、巨大な化け物が現れた。歯軋りのような音をたてながらこちらに近づいてくる....。もっ、もうダメだーっ!
「同助さま!」 突然空から光線のようなものが物凄い早さで化け物目掛けて降ってきた。
「天使....?僕は朝から一体何を見ているのだろう?」天使がこちらへ降りてくる。
「昨夜家に泊めて頂いた恩返し....です。」後ろに手を回し恥ずかしそうに言った。
なにぃ~っ!?昨夜?家に泊める?まさか、天使はフワ耳少女だったのか~!でも異世界からやってきたのだからたとえ天使だとしてもおかしくないな....。
....というか衣装に無駄に露出が多いのが気になる。「ヤツは異世界から追ってきた名はズバリ、ノーセンモンスターという。」気が付いたら後ろに見覚えのある悪魔がいた。巨大な翼をはためかせている。
「ギリギリギリギリ、ギリギリギリギリ、ウガアァァァァァ!!」ノーセンモンスターは天使を喰らわんと近付き大きな口を開けた。「危ないっっ!喰われる!」
「静まれ、七色ブレイク!!」天使は喰われる寸前に空中で大きく旋回し、モンスターの口内に七色のビームを放った。モンスターの体は内部から粉々に砕け散った。
「おい...殺したのか?」「平気です。魂はもといる世界へ戻ってゆくはずです...」粉々になった体の破片から魂が顔を出す。魂はそのまま空高く昇っていった....。
いつの間にか辺りが賑やかになっていた。が、天使と悪魔はいなくなっていた。
というか、今のは何だったの?夢でも見てるのか?キキーッ!「オイッ!早くどきやがれボウズ!」信号の真ん中で僕は立ち止まっていた。
学校。僕が通っている中学では今、ある七不思議が流行っていた。その七不思議とは謎に包まれていてそれに関係する資料も数少ないという....。
「その七不思議の一つに「異世界へ連れ去られる」というものがある。ある寒い夜、学校を警備していたおじいさんの話によると、「その日は丁度学校へ忘れ物を取りにきた男子生徒がいてなぁ...教室に入ったきり出て来なかったのじゃ」
その教室は今はただの物置き部屋だが、そこであの夜一体何が起こったのか!?」....
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