あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十五楽章 進化

プロのレッスン

「こちらホルンの山添先生。」

「よろしくお願いします！！」

雨宮と風見と生田は大きな声で挨拶する。

山添先生。
栗原先生と同じぐらいの年齢だろうか。
聞きづらいけど、、、。
すらっと背筋がピシッとしていてクールな印象だ。

「よろしくお願いします～。
栗原君の大学のときの先輩で大学のときはバイト先も一緒やったんよー。
よろしくお願いします～。」

間違いない。京都弁だ。

「えーとまぁクールな印象だけど京都出身だから。
みてもらって。雨宮。先生に教室までご案内して。」

「あ、はい！」

「よろしくお願いします～！
雨宮くんパートリーダーだね。」

「あ、はい！よろしくお願いします。」

「うん！イケメンやな。
美男美女が揃っとるなぁ。栗本先生。
顔で選んどるんやないですかぁ？」

「選んでませんよ。
いつもこんな感じなので無視してください。」

「あー本当に後輩とは思えない接し方やなぁ。
いつもこんな感じなのよ。
栗本くんわぁ。
いじめられてない？3人とも？」

「い、いえ！」

「ないですよ。」

にっこり風見は笑う。

「まぁじゃあ今日はみっちりみてあげるからよろしくね。」

「はい！」

なんかフランクな態度の先生だ。