あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

番外編 雨宮の忙しい一日

好み

「とは言っても何をやるか、、。」

「好みがありますからね。」

「好みね、、。」

「最初は楽器紹介とかどうです？実際に触ってもらったりして。珍しい打楽器とか持っていって。」

井口がワクワクしながら言う。
結構楽しみみたいだ。
素晴らしい意見だ。

「あー！それいい。さすが彩ちゃん。」

絢辻が反応する。

「えへへ、、ありがとうございます。
絢辻先輩。」

「珍しい楽器、、、ちょっと探してみる。」

「お、朝花頼んだ。」

「あー、チューバ持っていくのやだなぁ。」

竹下が嫌そうな顔をする。

「あ、じゃあ小学校に頼んでチューバがしてもらうか？」

「やだ！俺はあのチューバちゃんしか吹かないって決めてるんだ！」

「あー出たよ。楽器に名前つける奴。」

「竹下先輩って面倒くさいですね。」

木野弥生子がぼそっと呟く。

「お、木野さん。今気づいた？遅いよ。」

「おい！お前ら！」

「それよりどうすんだよ曲。
早く決めるぞ候補出せ！」

「はいはい。」

大海はみんなに呼びかける。
いけない。
これじゃあ曲が決まる前に日が暮れてしまう。

こうして結局曲は決まり練習することになった。
しかし一体どうなるのか。