あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十四楽章 2度目の中日吹

選ばれなかった者

「いや、、ダメでした。
せっかく先輩に教えてもらったのに。
すみませんでした。」

「、、生田くん、、。」

「でも全日吹ありますもん。
そっちまでに必ず吹けるところ増やして
メンバーに選ばれるように頑張ります。」

「はい。ちゃんと練習しておきます！」

「うん。その意気だ！」

生田は選ばれなかった。
ホルンは2人で中日吹に出ることになった。

生田は自分のホルンを持ち部屋を出ていった。
サブメンバーは違う教室で練習する。

しかし選ばれなかったメンバーには
一年生のフルートの石田愛斗。
クラリネットの一年生、宮澤夕菜、長谷川柚木。
テナーサックスの矢野翔。

トランペットの須山貴弘、松原栄介。
トロンボーンの福美海斗。
ユーフォニアムの田辺。

チューバの二年生、竹下康平。

そして大海が外れた。
コンクールメンバーに落ちたのは11人。

大海に声をかけようとしたが
雨宮は声をかけることができなかった。

すると大海と目が合う。

大海はにっと笑った。
どうやら本人は前を向いてるらしい。

雨宮もうまく笑えないが笑って返すのだった。