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第十三楽章 先輩は大変だ。

一年生指導係

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新入生の自己紹介も終わったあとに自分たちも自己紹介を済ませ栗本先生が一年生たちに楽器の適性をみている。

あー、確か去年これやったわぁ。
それぞれ楽器吹いてどれがあってるか、、。

今回は経験者は多そうだからそんなに時間はかからないと思うけど。
だけど初心者に対してはじっくりみているようだ。

終わった子達は先輩に話しかけに言ってる人。
同級生と喋ってる子や様々だ。

「いやぁ、、今年はなんかクセが強い一年生多そうだなぁ。」

まぁ新入生とは少なくとも2年は一緒にやるんだから間違いなく仲良くはしといた方がいい。

「あ、、すんませーん。どいてもらっていいですか?」

「え?あ、、あぁごめん。」

「うっす。」

確かあの子は常田薫くんだったかな。
あのだるそうに喋ってた子だ。

「あ、常田くんだっけか?どこ行くの?
まだそのー、、。」

「あートイレっす。」

「あ、あ!!ごめんごめん!」

「別に逃げたりしないんで。」

「そ、そうだよねごめんごめん。」

「、、うっす。」

常田薫は部室から出て行ってしまった。

「、、、。」

「なんだよあいつ。よく洸耐えれるよな。」

「まぁ、別に問題は起こしてないし、、。」

「俺だったら殴りそう。」

「竹下、、。」

「まぁ経験者って言ってたし貴重な戦力だから。」

「楽器なんだろな?チューバ以外で、、。」

お前指導したくないだけだろ。

「まぁ俺は金管セクションリーダーだし、
のんびりやらせてもらうかな。」

今年から雨宮洸は役職を与えられたのだ。
金管セクションリーダー。
金管パートの指導。
金管部長の陣内先輩の補佐だ。

「おーい雨宮。」

「ん?どうしました?杉山先輩?」

「雨宮は今年、一年生指導係な。百瀬と一緒に。」

「え?」

「1人じゃ大変だから2人で。
しっかりやってくれ。頼んだぞ!」

「ちょ、、ちょっと、、。」

杉山先輩は行ってしまった。

「、、、、。」

「よっしゃ!」

「竹下、、お前あとで覚えてろよ。」

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