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第十三楽章 先輩は大変だ。

新入部員⑥

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「はい!勢喜誠です!常田と井口と隣に座ってる新井と同じ藤浜中出身です。パーカッションやってました。趣味は古着屋巡りです。よろしくお願いします!」

また藤浜中かぁ。てか今年多いな。
戦力アップだなこりゃあ。

「あーあ、、私は中学校言うのやめようかなって思ったのに、、新井花音です。トロンボーンやってました。高音域が得意です!
水泳も昔やってたんで肺活量あります!よろしくお願いします!」

「おお!!」

「トロンボーン今年多くなりだね。
これで希望者2人目か、、。」

「そうですね!陣内先輩!」

陣内先輩と優実の話し声が聞こえて来た。

そして見覚えがある子が自己紹介を始めた。

「生田凌斗です。初心者ですがよろしくお願いします!楽器体験のとき楽しそうだなって思って入部しました。金管楽器やりたいです!特にホルンですかね。
よろしくお願いします!」

「、、やっとホルン希望が、、。」

「、、え?泣いてんの?雨宮?
え?、、キモい、、。」

「んな!キモいって言うな!
これは嬉し涙だ!」

伊藤は若干引いてる。
そんなにやばいのか?

「あのーじゃあ私が、、。」

「あ、うん!お願いします。」と杉山先輩。

そして次の女子がその場に立つ。

「えー、、鬼崎香里奈です。ファゴットやってました。えーと、、そのー、、よろしくお願いします。」

「え?終わり?」

「あ、、早起きは苦手ですけど頑張ります。」

「いや、そう言うことじゃないんだけど、、
まぁ鬼崎さん。よろしくね。」

「あ、、はい。」

縦石先輩は鬼崎さんに質問して聞いてあげた。
同じ楽器同士になるかもしれないし縦石先輩なりにフォローしたのだろう。

去年の木管部長の荒木先輩。
その抜けた穴はデカかったから大きな戦力だ。
頑張ってもらわないと。

「あ、私最後ですね。いいですかね?」

「あ、うん!お願いね。」

あ、ボブの子。
部活体験1日目の時にあった子だ。

「はーい!私の名前は風見未来です!
趣味はファッション巡りと甘いものです!
好きなお菓子はポテトチップです!
よろしくお願いします!」

「かわいい子だね!
ちょっとあざとい感じするけどいい子そうだね。」

「お、おう。」

かわいい子に対しては金子は返事が早い。
こいつこの前のナンパ事件以来静かにしている。

「よーし、じゃあこれで終わりか、、。」

杉山先輩が自己紹介を締めようとした瞬間、
風見未来は思い出したかのように話した。

「あ!あと経験者です。よろしくお願いします!雨宮先輩!!」

あ、この子、、、。

ホルンだ。

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