あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

北浜高校のクリスマス

プレゼント

　全員がリビングで盛り上がってるなか雨宮は少し外に出たくなり家の外に出る。
　外は雪が降っておりとても冷え込む。
　静岡は雪が降ること自体珍しい。
　だからなんかいつもと違う感じもまた不思議な感じだ。

　するともう1人外に出てくるのがわかった。
　若菜だ。

「にしても夜は寒いね。」

「おお、そうだな。」

「ありがとうね。」

「ん？」

「アメリカで過ごすクリスマスっていつも家族とだったら友達と過ごすの新鮮。
　これはこれでめっちゃ楽しい。」

「まぁ、俺も毎年家族で過ごすのが当たり前で友達とは一度もなかったというか。
　なんか中学まであまり他のやつとは馴染めなかったんだよな。」

「あー、、」

「おい、その友達いないんだーみたいな目をやめろ。」

「いや、、別に馬鹿にしてないって！
　なんかわかる気がする。私も向こうでそんな感じだったから、、。」

「え？」

「楽しいことや辛かったこともあったかな。
　今年はいろんなことがあったけど私はこの一年を一生忘れないと思う。」

「俺も、、、一生忘れないよ。
　あのさ、、、
　今日誕生日だろ？、、はい。」

「え？なんで知ってんの？」

「いや、クラスの日比谷から聞いた。
　今、多分リビングで朝花にプレゼント渡してるんじゃないかな？」

「え？じゃあサプライズ？」

「まぁみんなで計画してた。
　でも若菜がこっちきちゃったから先に渡しとく。」

若菜は袋を開ける。
中身はシルバーの桜の花が付いたヘアピンだった。

「ありがとう！」

「い、、いや、別にいいよ。
　さぁ寒いし戻ろうぜ。」

「うん！」