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第十三楽章 先輩は大変だ。

期待できそう

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「お疲れー。」

「おう。」

雨宮は廊下の水飲み場でマウスピースを洗っていると小林が話しかけてきた。

「なんかクラス違うと久々に気がするね。」

「そうだなー。そっちのクラスはどう?」

「まぁまぁ。竹下と絢辻が元気だな。
百瀬はあいらわず静か。」

「あはは、元気と静かって。
こっちは朝花さんがいるくらいで。
結構朝花さん友達にも囲まれてるし大丈夫そうだよ。」

「そうか。知ってるか山下と宮本付き合い始めたらしい。」

「えー知らなかった。
クラスのことあんまり興味がなくて。」

「お前らしいよ。」

「新入部員どう?」

「おう、興味はある子は何人かは。」

「そうかぁ。こっちも。
1人ハーフの子が入ってくれそう。
結構上手かった。」

「ほー。まじか。小林が素直に褒めるとは珍しい。」

「まぁ僕ほどではないかな。」

「前言撤回。」

「あとオーボエとコントラバスも経験者がいた。入部してくれそうかな。」

「おお、、。やっぱり経験者集まるな。」

「そっちは?」

「うーん、、1人は初心者の子がいたかな。他は特に、、。」

「今年は全国で金。
そのためには優秀な人材が沢山欲しい。
だから1人じゃ物足りない。」

「う、、わかったわかった!
なんとかするさ。」

「、、、うん。」

小林からの冷たい視線が刺さる。
部員の勧誘。頑張らないと。




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