あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十二楽章 それじゃあまたいつか

もっと上手くなりたい

北浜高校は全ての荷物を片付け
バスの中に乗り込み移動していた。

あっという間の1日だった。
だけどとても良い充実感と周りのレベルの高さに圧倒された気持ちと終わってしまった虚無感が雨宮の中に混ざり合っていた。

雨宮は窓から外の景色を見ていた。

中学のときの俺が今の俺を見たら笑うだろうな。そして導かれるままに入部して、、。
悔しい思いもして嬉しかったり悩んだり。

結構濃い一年だったのかなぁ。

まぁ同級生はうるさいしムカつくし
上手いやついるし真面目すぎるやつ元気なやつチャラいやつそして、、、まぁあいつはいいや。

でも居心地は悪くない、、、かな。
いやいや！慣れたらダメだ。
くそ！

でも、、先輩たちは本当にいい人ばっかりで。

厳しいけど優しい部長の中畑先輩。

それをフォローする原田先輩。

明るくて金管のパートリーダーの有村先輩。

トロンボーンの早乙女先輩と水越先輩。
少し喧嘩が多かったけど。

木管パートリーダーの荒木先輩。

フルートの野末先輩。
ソロでは色々あったけど部活のことを真剣に考えてる先輩だったなぁ。

クラリネットパートだけでなく部活のことが大好きな中山先輩。

オーボエで実力のある片岡先輩。

優しく自分たちのことをいつもフォローしてくれる鈴木優先輩。

いつも真面目で練習していた斉藤先輩。

パーカッションでムードメーカーで
リズムゲームが上手い野俣先輩。

いつも寡黙でだけど毎日部活にきて指導に当たってくれた名瀬先輩。

数少ない弦楽器でバンドを支えてくれた
貝原先輩。

そして、、、篠宮先輩。
まぁこの人とは色々ありすぎた。

「まぁ1年間悪くなかった、、かな。」