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第十一楽章 目指した先には

音楽大学

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「ごめん。散々迷惑かけたのは雨宮くんだと思う。同じ楽器だし本当にごめんなさい。」

「、、、はぁ。もうやめてくださいね。」

「ごめんなさい。」

篠宮先輩は部員全員に話してくれた。
家庭の事情。
雨宮が家に行ったときに篠宮先輩が話してくれたことを全てみんなに話したのだ。

そしてこの一週間なぜ来なかったのか。
その理由は音楽大学の特待生の推薦をもらうために練習をしレッスンを受けるため勉強をしていたのだ。

「そして、、見事合格。とんでもないですね。」

「まぁね!実力!!!
、、、でも本当は諦めてた。音楽大学なんて。
でも雨宮くんの言葉で気づかされた。
やっぱり私音楽を仕事にしたい。
でもお金のことでお母さんに迷惑かけたくない。
だから先生に相談して決めた。」

「でも一週間で、。」

「ギリギリだけどね。しめきりがちかいってことはわかってたんだけどなんとか間に合った。これで私は来年から東京の音楽大学。
お母さんは笑顔でおめでとうって言ってくれた。
兄弟2人もお姉ちゃんは私たちのこと心配しすぎって言われた。自分のことは自分でできるって論破された。」

「ははは。そうなんですね。
そうか。篠宮先輩が東京かぁ。」

「でも私も自分自身びっくりしてる。
音楽の道に進むなんて、、。
普通の大学へ行って普通に就職するのかと思った。けど全てはあの日ホルンに出会ってから運命は決まってたのかなぁ。」

「、、えっ篠宮先輩もしかして泣いて、、
痛ててててててて!!」

すると雨宮は顔を篠宮先輩に握り潰されそうになる。
笑いながら。

「泣いてないから!」

「す、すみませんすみません!」

「ふ、、まぁいいけどね。」

「でも篠宮先輩。まじで練習してくださいね。今までの分取り返してください。
金賞取るために。」

「う、、、ごめん。練習練習!」

「はい!」

篠宮先輩と雨宮は部室に戻って行った。







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