374 / 572
第十一楽章 目指した先には
フルート
しおりを挟む
「、、先輩はどこの高校に行くんですか?」
「ん?あー、、そうだね。まだ決まってないかなぁ。」
「そうなんですね。やっぱり先輩は静名学園ですか?先輩たちはほとんど行ってますから先輩もそこですかね?」
「うーん。まぁそんなところかなぁ。」
藤浜中学校。
今年は全国大会銀賞を受賞した。
そして小林俊輔は部活を引退した。
今日は受験勉強の息抜きでフルートを整備しにきたのだが後輩に見つかってしまった。
「先輩は続けるんですよね。フルート!」
「うーん。どうかなぁ。」
「え、やめちゃうんですか?」
小島紗枝。
中学二年の女子フルート担当だ。
明るく気さくなキャラなので部内でも友達が多い。
よく自分に質問してくれたりよく絡みのあるメンバーだ。
「まぁフルートは続けたいかな。
オファーもあると思うし。」
「うわ、余裕ですね。」
「まぁプロになりたいからね。
なるべく音大に入れるところがいいかって思ってる。」
「おお、、。さらっと言いますね。」
「じゃあ私も静名学園に行きます。
先輩と一緒にやりたいんで。」
「あはは、まぁ決めかねてるけどね。」
「決まったら絶対教えてくださいね。」
すると小島紗枝はそう告げると
自分の席に戻ってしまった。
、、、。
オファーはきてる。
藤浜中は確かに強豪で毎年全国にも出場する。
そのため大体の部員は高校に推薦が来る。
続けるか続けないかは自分次第だが。
だが、、。
小林は3年間この部活を好きになることができなかった。
きっかけはあの一年生のとき。
「、、、、なんであんたが、、。」
「、、あ、、あの、す、すみません。」
「あんたなんか、、いなければよかった!!!!!!」
「、、、。」
それは二年生の先輩に言われた
「お前はいらない。」
その言葉は小林の心に大きく刺さった。
当時大会メンバーのオーディションのとき
フルートメンバーは4人選ばれるはずだった。
フルートは6人。
三年生が2人、二年生が2人。
一年生が小林と同級生の2人。
しかし選ばれたのは三年生の2人と二年生1人、一年生の小林だった。
それから小林を見る目が部内で変わった気がする。
才能がある一年生と見る部員。
そして先輩のポジションを奪った部員。
小林は部活に行くのが嫌になった。
「自分を、、、受け入れてくれるところ。
、、、、かなぁ。
あるわけないか。」
小林はため息をついた。
あの時に比べたら今は幸せかもしれない。
「ん?あー、、そうだね。まだ決まってないかなぁ。」
「そうなんですね。やっぱり先輩は静名学園ですか?先輩たちはほとんど行ってますから先輩もそこですかね?」
「うーん。まぁそんなところかなぁ。」
藤浜中学校。
今年は全国大会銀賞を受賞した。
そして小林俊輔は部活を引退した。
今日は受験勉強の息抜きでフルートを整備しにきたのだが後輩に見つかってしまった。
「先輩は続けるんですよね。フルート!」
「うーん。どうかなぁ。」
「え、やめちゃうんですか?」
小島紗枝。
中学二年の女子フルート担当だ。
明るく気さくなキャラなので部内でも友達が多い。
よく自分に質問してくれたりよく絡みのあるメンバーだ。
「まぁフルートは続けたいかな。
オファーもあると思うし。」
「うわ、余裕ですね。」
「まぁプロになりたいからね。
なるべく音大に入れるところがいいかって思ってる。」
「おお、、。さらっと言いますね。」
「じゃあ私も静名学園に行きます。
先輩と一緒にやりたいんで。」
「あはは、まぁ決めかねてるけどね。」
「決まったら絶対教えてくださいね。」
すると小島紗枝はそう告げると
自分の席に戻ってしまった。
、、、。
オファーはきてる。
藤浜中は確かに強豪で毎年全国にも出場する。
そのため大体の部員は高校に推薦が来る。
続けるか続けないかは自分次第だが。
だが、、。
小林は3年間この部活を好きになることができなかった。
きっかけはあの一年生のとき。
「、、、、なんであんたが、、。」
「、、あ、、あの、す、すみません。」
「あんたなんか、、いなければよかった!!!!!!」
「、、、。」
それは二年生の先輩に言われた
「お前はいらない。」
その言葉は小林の心に大きく刺さった。
当時大会メンバーのオーディションのとき
フルートメンバーは4人選ばれるはずだった。
フルートは6人。
三年生が2人、二年生が2人。
一年生が小林と同級生の2人。
しかし選ばれたのは三年生の2人と二年生1人、一年生の小林だった。
それから小林を見る目が部内で変わった気がする。
才能がある一年生と見る部員。
そして先輩のポジションを奪った部員。
小林は部活に行くのが嫌になった。
「自分を、、、受け入れてくれるところ。
、、、、かなぁ。
あるわけないか。」
小林はため息をついた。
あの時に比べたら今は幸せかもしれない。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
[1分読書] 高校生 家を買う そして同棲する・・・
無責任
青春
≪カクヨム 部門別 日間7位 週間11位 月間12位 年間90位 累計144位≫
<毎日更新 1分読書> 親が死ぬ。運命の歯車が変わりはじめる
ショートバージョンを中心に書いてあります。
カクヨムは、公開停止になったのでこちらを一気に公開します。
公開停止になるほどではないと思うのですが・・・。
今まで公開していた所が5章の最後まで・・・。 7/29中に全て公開します。
その後は通常連載通りに・・・。
両親が死んだ。
親戚もほとんどいない。
別にかっこいいわけでもない。
目立たない、ボッチの少年。
ただ、まじめなだけ・・・。
そんな少年が家を買う。
そして幼馴染との距離が近づいていく。
幼馴染の妊娠による裏切り、別れ。ひとりぼっちに。
新たな出会いが・・・。
最後はハッピーエンドを予定しています。
紹介文などはネタバレしないように少しづつ更新します。
1章:家を買うまでを描写します。
主人公は、最初、茫然としているので淡々と・・・。
2章:幼馴染に告白して・・・寝取られ・・・別れ。
3章:新たな出会い
転校生の星山星華との出会い
そして彼氏、彼女の関係に・・・。
4章:新しい高校生活(前編)
4.5章:とりあえずのエピローグ
当初のエンディングをそのまま掲載したいと思います。
4.6章 田中めぐみ
あたしがセックスしたときの裏話から・・・。
3話でひとつの作品だと思っています。
読者の皆様からは、あまり良いイメージを持たれていない章になります。
4章:新しい高校生活(後編)
5章:大学生活(楽しいの大学生活)
5章:大学生活(妊娠、そして・・・)
5章:大学生活(子供がいる大学生活)
5.5章 田中家の両親
6章:めぐみのいる新生活(めぐみとの再会)
6章 めぐみのいる新生活(めぐみの仕事)
もっと書きたいと思ったのでできる限り書きます。
こういう展開が良いなどあれば、教えて頂けると助かります。
頑張りますのでよろしくお願いします。
まだまだ、投稿初心者なので投稿予定の話を少しずつ手直しを頑張っています。
カクヨムで公開停止になる前の情報
ブックマーク:1,064
PV数 :244,365PV
☆星 :532
レビュー :212
♡ハート :5,394
コメント数 :134
皆さま、ありがとうございました。
再度アップしましたが、カクヨムを撤退しました。
ブックマーク:332
PV数 :109,109PV
☆星 :183
レビュー :68
♡ハート :2,879
コメント数 :25
カクヨムではありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる