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第十一楽章 目指した先には

すみません。

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「本当にすみませんでした。」

「え?ちょっ、、ちょっとやめてよ若菜ちゃん!」

ミーティングの次の日。
野末は急に若菜に謝られたのだ。

「でも、篠宮先輩のこと悪く言ったのは本当です。」

「いやいやでも、、。」

「先輩と後輩の関係は大事にしたいです。
私、生意気でした!すみませんでした。」

「、、、別にいいよ!!
ごめん、私もくよくよしてた。」

「そ、、そんなことないですよ!
野末先輩はみんなから信頼されてて
楽器だって高校からですよね!経験者かと思ってました。」

「え?そ、、そうかな?」

お、、若菜ちゃんって私のことこういう風に思ってたんだ。
最初は一匹狼みたいな感じだったけど、、、。

「、、、。私入部したては結構泣き虫でメンタルも弱いしさぁ。吹奏楽部に入ってからは自信もついてきたと思ってたんだけど。」

「そう、、なんですか?
あんまり想像できないですけど。」

「でもこの前のミーティングで今まで溜めてきたもんが溢れちゃった、、。
私ダメだなぁ。
だからソロ争いもダメだったのかなぁ、、
まぁ実力だしなぁ。小林くん上手いし、、。」

「野末先輩!」

「ん?」

「弱いのは当たり前です。
先輩は周りも自分も大切にできる人って私は知ってます。」

「、、、!!
あ、、ありがとう。」

「い、いえ。」

「、、、。」

「、、、。」

「あ、ジュース飲む?」

「え?あ、、じゃあいただきます。」

その裏表がない言葉は私に強く刺さった。
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