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第十一楽章 目指した先には

立ちふさがる

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「あ、、もう!!」

ミスが目立つ。
もっともっと上手くならないと。
焦る、、。

百瀬梓は悩み中。

「うーん。もっと上手くならなくちゃいけないのに。」

「、、、梓ちゃん最近やる気すごいよね。
あのミーティング以来。」

中山先輩が隣の百瀬梓に喋りかける。

「べ、別にそれに影響されたわけではないですから!」

「ふーん、」

そんな百瀬梓を見て中山夏木はニヤニヤする。

「う、、そういえば全国はどんな高校が出るんですかね。」

百瀬梓は話題を逸らす。

「あ、そーいえば。
やっぱり海星女子かなぁ。私たちと一応ライバルになるんじゃないかな?」

「やっぱりそうですよね。」

「他にも隣の県にある明光が丘。」

「あ、、その高校は知ってます。
毎年金賞に入る常連校。」

「うん。有名だよね。吹奏楽部なら誰もが一度は聞いたことあると思う。
東海ならこの2校のどちらかは必ず食い込むと思う。」

「中山先輩、、。知ってるのは東海だけですか?他にもいっぱいいますよ。」

「う、、知ってるし。
ちょ、、ちょうどいい機会だから代わりにうっちーに解説をお願いしよう。」

「、、知らないだけでしょ。
他にも福岡県の名門、博多女子高校。
千葉県柏高校。大阪にある桐生高校。」

「そんなにあるんですね。」

「そして北浜を入れて三十校。」

「でも!コンクールは自分自身の戦い。
他校の演奏より自分たちの演奏だからね。自分たちに集中!!2人とも分かった?」

「はい!!」と百瀬梓は返事する。

「うわ、、先輩だからって最後いい感じにまとめた。」

内山先輩はそんな中山先輩を見て
呆れてる。

「、、、あと少し。」

この3人でやれるのも全国が終わったらない。
百瀬は水分を補給しもう一度譜面に向き合った。


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