あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十二楽章 それじゃあまたいつか

入部

「と、言うことで今日から竹下康平くんが入部してくれました。文化祭で楽器をやりたいと話してきてくれてすぐ入部してもらいたかったのだけど竹下くんが全国大会前にみんなに気を遣わせたくないと言うことだったのでこのタイミングで入部してくれたました。
じゃあ、、竹下くんに自己紹介してもらおうかな。」

「あ、、はい！！
こんにちは！竹下康平です。
大崎さんと小林くんと大海くんと雨宮と同じクラスです。音楽は未経験ですががんばります。よろしくお願いします！！」

雨宮はびっくりした。
まさか竹下が同じ部活に来るとは。
、、、てか俺だけ呼び捨てだし。

パチパチと拍手が飛び交う。

「まぁ今日は練習風景を見てもらいながら
いろんな楽器に触ってもらおうかな。
それで明日明後日くらいには楽器決める感じで栗本先生に言ってあるから。」

「はい！」

竹下は元気よく挨拶する。
これで同級生全員で１１人になった。

「じゃあ練習初め。
今日は校舎各教室使っていいから。」

「はい！」

それぞれ部員は散らばっていった。
しかし今日は竹下の周りにすぐ人が集まった。

「人気者だな。」

ユーフォニアムの前田先輩が雨宮に話しかけてきた。

「まぁ、、これで練習嫌にならなければいいですが。」

「お前、呼び捨てにされたこと根に持ってんの？」

「、、、別に。」

「イライラすんなって。」

「してないですよ。」