364 / 600
第十一楽章 目指した先には
入部してしばらく経った頃 部長になる男
しおりを挟む
二年生最後の夏の大会が終わり
北浜高校は新体制となった。
部長に任命された中畑は部室に行き片付けをしようと部室に入る。
すると机の上に日誌が置いてあった。
「あ、、、。」
8月6日
今日で、僕の最後の県大会が終わりました。
県大会金賞。
ですが東海大会に行けませんでした。
悔しい。めちゃくちゃ悔しい。
ですがもう挑戦できません。
この悔しさを北浜高校は絶対忘れてはいけません。
この無念は必ず後輩たちが悔しさを晴らしてください。
「またみちゃった、、、。」
サックスになった。
中畑は未経験者だった。
けれど1人の部員が熱心に勧誘してきたのだ。
「君、吹奏楽部やらない?」
「え、俺ですか?」
「うん、部長の木村です。」
「あー、、すみません僕帰ります。」
「ちょ、ちょちょちょちょっと待ってよ!!話だけでも!!」
「吹部って経験者じゃないときついですよね。楽器とかも買わないと、、。」
「いや!楽器は貸し出せるし大丈夫!何も問題はない!さぁ!部室に行こう!!」
「いや!なんの解決にもなってないですよ。それに部活は入らないって決めてるんで!!」
「まぁまぁそうと言わずお菓子もあるから、、」
「駄菓子屋かよ。」
そのあとも熱心に勧誘され心が折れ
中畑は入部した。
「でもなんで俺が部長になったんだろうか。」
部長にもっと相応しい人間はいる。
篠宮や有村や片岡や原田や荒木。
なんでだろうか、、。
確かみんなからの指名でなった。
「中畑がいいと思う。」と篠宮。
「うん。俺も。」と原田。
「意義なし!」と有村。
「えー、、。」
中畑は困る。
渋々だが引き受けることになった。
すると部長になってしばらく経った頃。
中畑は篠宮に話しかけられた。
「中畑はできる人できない人の両方の気持ちがわかるでしょ?それにみんなと仲いいでしょ?」
「そうかな?」
「まとめ役がいないとだめなんだよ。
確かに上手い人がなるって大事だと思う。
けどその人は技術だけ。
部長になる人はそれ以外が備わってないとね。」
「、、、うーん。」
「私がなったら新しく入ってくる一年とか厳しくて辞めちゃうかも。」
「あ、、じゃあ俺やるわ。」
そんな感じで引き受けたのだ。
まとめ役。
部活にはいろんな人間がいて
個性や技量や得意不得意。
十人十色なのだ。
「さぁ、、あと少しだ。」
全国まであと少し。
泣いても笑っても。
北浜高校は新体制となった。
部長に任命された中畑は部室に行き片付けをしようと部室に入る。
すると机の上に日誌が置いてあった。
「あ、、、。」
8月6日
今日で、僕の最後の県大会が終わりました。
県大会金賞。
ですが東海大会に行けませんでした。
悔しい。めちゃくちゃ悔しい。
ですがもう挑戦できません。
この悔しさを北浜高校は絶対忘れてはいけません。
この無念は必ず後輩たちが悔しさを晴らしてください。
「またみちゃった、、、。」
サックスになった。
中畑は未経験者だった。
けれど1人の部員が熱心に勧誘してきたのだ。
「君、吹奏楽部やらない?」
「え、俺ですか?」
「うん、部長の木村です。」
「あー、、すみません僕帰ります。」
「ちょ、ちょちょちょちょっと待ってよ!!話だけでも!!」
「吹部って経験者じゃないときついですよね。楽器とかも買わないと、、。」
「いや!楽器は貸し出せるし大丈夫!何も問題はない!さぁ!部室に行こう!!」
「いや!なんの解決にもなってないですよ。それに部活は入らないって決めてるんで!!」
「まぁまぁそうと言わずお菓子もあるから、、」
「駄菓子屋かよ。」
そのあとも熱心に勧誘され心が折れ
中畑は入部した。
「でもなんで俺が部長になったんだろうか。」
部長にもっと相応しい人間はいる。
篠宮や有村や片岡や原田や荒木。
なんでだろうか、、。
確かみんなからの指名でなった。
「中畑がいいと思う。」と篠宮。
「うん。俺も。」と原田。
「意義なし!」と有村。
「えー、、。」
中畑は困る。
渋々だが引き受けることになった。
すると部長になってしばらく経った頃。
中畑は篠宮に話しかけられた。
「中畑はできる人できない人の両方の気持ちがわかるでしょ?それにみんなと仲いいでしょ?」
「そうかな?」
「まとめ役がいないとだめなんだよ。
確かに上手い人がなるって大事だと思う。
けどその人は技術だけ。
部長になる人はそれ以外が備わってないとね。」
「、、、うーん。」
「私がなったら新しく入ってくる一年とか厳しくて辞めちゃうかも。」
「あ、、じゃあ俺やるわ。」
そんな感じで引き受けたのだ。
まとめ役。
部活にはいろんな人間がいて
個性や技量や得意不得意。
十人十色なのだ。
「さぁ、、あと少しだ。」
全国まであと少し。
泣いても笑っても。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
青空ベンチ ~万年ベンチのサッカー少年が本気で努力した結果こうなりました~
aozora
青春
少年サッカーでいつも試合に出れずずっとベンチからみんなを応援している小学6年生の青井空。
仲間と一緒にフィールドに立つ事を夢見て努力を続けるがなかなか上手くいかずバカにされる日々。
それでも努力は必ず報われると信じ全力で夢を追い続けた結果…。
ベンチで輝く君に
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる