あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第九楽章 ドタバタの文化祭

体育館の裏

「終わったね。」

「うん。」

「怒られたけどね。」

「まぁな。けど百瀬先輩が庇ってくれたから助かったよ。」

雨宮と若菜は体育館の裏で喋っていた。

「そうだね。なんかコンクールとか文化祭の演奏もいいけどバンドのボーカルもいいなぁ。私なんでもできるなぁ。」

「その自信どこからいつも湧いてくるんだ？」

「、、事実でしょ？」

「その顔やめなさい、、、。
笑うな。」

「ふふふ、、、、。ごめん、、！
今日楽しくて！なんか文化祭回ってる時楽しかったよ。ありがとね！誘ってくれて！」

「お、、おう。」

「ねぇ、あのさ、、」

「ん？」

「な、、なんで誘ってくれたの？」

若菜は少し下を向きながら雨宮に聞いてきた。

「え、あ、、えーと。その、、
若菜にその、、言いたいことがあって、、。」

「う、、うん！」

「おれ、、、若菜と、、」

「おーーーーーーい！！！！！」

大海から大きな声をかけられた。

タイミング悪！！！！

「片倉がクラスに集まれだって！」

「わかったよ！」

「行こ！」と若菜。

「そ、、そうだな。」

若菜は雨宮の手を引っ張って走る。

、、恥ずかしい。多分告白？
いやいやそんなはずない！

かな、、、。

何気にしてるんだ私？

若菜は顔が真っ赤になってた。