あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第九楽章 ドタバタの文化祭

学校見学

「ねぇ、早く早く。」

「ちょっと、、コンサートまで時間あるからそんなに焦らなくても。てか、私はあんまり、、、。」

北浜高校の文化祭。
2人の女子中学生がしおりを見ながら学校内を歩いている。

「その前になんかご飯買いたい。あそこの焼きそば美味しそうじゃない？イケメンの人いるよ。」

「って人の話聞いてるの？」

「それに全国大会に出る高校だし気になるでしょ？」

「いや、私は別に、、。」

海星女子中学校の制服。
文化祭に嫌々に連れてかれたショートヘアの女子中学生と文化祭に無理矢理連れてきた元気な声を出している方ぐらいまでの長さの
髪型をしている。

「ふーんまぁしーちゃんがいいならいいんだけどね。」

「だからしーちゃんって言うのやめてよ。
てかついてこなくていいって言ったのになんで？」

「いやだって初めて知ったんだもん。
吹奏楽部のみんなは普通だったら内部進学するのになんで、？」

「、、、。」

「まぁいいんだけどね。さぁそろそろ始まるよ。」

「あ、ひなた。」

「ん？」

「あたしの分の焼きそば。」

「はいはい。」

しーちゃんと呼ばれた女子中学生と
ひなたと呼ばれた女子中学生は北浜の文化祭をゆっくり歩いていた。