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第九楽章 ドタバタの文化祭

メイド喫茶

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「これ運んで雨宮くん。」

「お、おう。」

1-Cのメイド喫茶は繁盛していた。
店内は男のお客さんが多い気がするが。

シフト制なので
今は料理を運ぶ係は
雨宮と若菜と宮本と川中とクラスメイトの女子と3人。

料理担当は小野田と山下。

「竹下は?」と雨宮は小野田に聞く。

「あ!いねぇ。サボりだな。」

、、、、俺もサボりたい。

男子は執事服。なのだが自分は絶望的に苦手合ってない。てか女子のメイド服だけでいい気がするけど。

「こちらコーヒーです。」

「どうも。」

少し部活暇になったらアルバイトでもしてみるかな。、、、、暇になるかな?

「ねぇ雨宮似合ってんじゃん。」

すると同じ料理を運ぶ係の女子に話しかけられた。

「そ、、そうか?」

えーとたしか平沢だっけ?

「うん。雨宮もうちょっといい格好すれば
モテるのに。」

「嘘はやめろ。」

「ちょ、、なんで嘘つくの?別に嘘は言ってないのに。」

ニコッと平沢は笑う。
な、、なんだこの可愛らしい顔は。
一般的な男子高校生ならすぐ告白して振られてしまう。
振られちゃうのかよ。ちくしょう。

「平沢っち。何雨宮くんと話してんの。仲間に入れてよ。」

「うんうん。私も。」

他のクラスメイトも話しかけてきた。
確か平沢といつも一緒にいる赤木と水野だっけか。
いかにもこの3人。
クラスの一軍って感じだ。
、、、、、だけどなんだろう。
中学の時のクラスメイトは自分のところに話しかけてこなかったのに北浜に入ってからは最近よく話しかけられるようになった気がする。
このままモブでいいのに。

「うーんにしても私たちのクラスみんな可愛いよね。まぁ、1番可愛いのは若菜ちゃんかな。」

赤木はつぶやく。

「だねー。ねぇ、雨宮くんもそう思うでしょ?」

「うぇ?!あ、、あぁ?どうだろう。」

「あ、じゃあ私?」と赤木。

「それはない。」

「まぁまぁ、雨宮くん。彼女に気持ちは届いてるから大丈夫。あとは一歩踏み出すだけさ。さぁ、休憩行っておいで。」

「え?あー、、なんのことかよくわからないがそうさせてもらうよ。」

クラスの一軍女子の平沢と赤木と水野にいじめられ雨宮は休憩に入るのだった。
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