上 下
278 / 600
第九楽章 ドタバタの文化祭

充実してる

しおりを挟む
「では、星の旅ソロ悪くないです。また桃葉先生にレッスンを頼んでいるので見ていただいてください。」

「はい!」

小林と若菜は返事をする。

雨宮はちらっと時計を見る。
夜7時。あっという間に時間が過ぎる。
授業が終わったらすぐに文化祭コンサートの
練習と全国大会の練習。

「ふー。もう少しやってこうかな。」

「お疲れ様。」

「おっ、絢辻か。大丈夫か体調良くなった?」

「え?、、う、、うん。よくなったよ。
ただ忘れられなくて、、」

「、、?まぁいいや。絢辻は練習どう?」

「うーん。まぁまだまだかな。つまづくところあるし。野俣先輩や原田先輩や杉山先輩には及ばないし。」

絢辻は暗い表情でため息をつく。
いつも明るい絢辻がこんなこと言うのは珍しい。

「そっか。」

「うん。でもすごい充実してない?最近?」

「ん?」

「だって全国だよ。そして今は文化祭の練習。最近ずーと吹部のこと考えてる。」

「あー。それは俺も思う。」

「だよね。クラスの子からよく言われるもん。頑張ってるねって。あと文化祭も見にきてくれるって。」

「、、ほー。」

「クラスでも言われない?」

「え?!あ、、あー言われる予定?」

クラスメイトから声をかけられる。
え、、まじかよ。

「予定?」

「と、、とにかく。もうちょっと練習してくか。」

「うん!そうだね。」

俺ももっと頑張ろう。
そう心に決めた雨宮だった。




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

秘密のキス

廣瀬純一
青春
キスで体が入れ替わる高校生の男女の話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

the She

ハヤミ
青春
思い付きの鋏と女の子たちです。

【実話】友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
青春
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

刈り上げの春

S.H.L
青春
カットモデルに誘われた高校入学直前の15歳の雪絵の物語

処理中です...