あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十二楽章 それじゃあまたいつか

新体制

全国大会も終わり
北浜高校は3年生がいなくなりいつもの日常に戻っていた。

そして新体制となり新たに部長、副部長が決まっていた。立候補だけど三年生から指名があるようで、、。

「えー、部長に指名されました、杉山です。何か意見ある方いらっしゃいますか？」

「いいんじゃない？」

「うん、いいと思う。」

「よ！部長！」

「ありがとう。じゃあ副部長だけど、、。」

「うん。」

「おう。」

市ノ瀬凛と前田翔平先輩がみんなの前に立つ。

「副部長に任命されました。市ノ瀬です。
もう一度全国へ責任を持って引く受けますのでよろしくお願いします。」

「同じく前田です。
原田先輩からの推薦でなりました。
部長のサポートをしていきますのでよろしくお願いします。」

パチパチと拍手が聞こえる。

この2人がなるのは妥当な気がする。
トランペットでは有村先輩が目立ってだけど市ノ瀬先輩はかなりの実力者だ。
前田先輩も低音パートの中でリーダー的な存在だ。
良いメンバー選考ではないだろうか。

「じゃあとりあえずこれで。
あとは僕が数名の代表者に役職をつけたいと思ってる。」

そして杉山は前の黒板に書き出した。

・木管部長　内山
・金管部長　陣内
・パーカッション部長　絢辻
・木管セクションリーダー　小林
・金管セクションリーダー　雨宮
・ドラムメジャー　大崎若奈
・マネージャー　百瀬

「名前を書かれた人にはこれをやってもらいたい。」

「え、、、ちょっとセクションリーダーってなんですか？」

「ん？あー、金管部長のサポート。指導をしてもらいたい。
雨宮、、お願い！」

杉山先輩は雨宮に手を合わせお願いのポーズをする。

「う、、。」

「あまっちしかいないよね。」と優実。

「そうだぞ。あ、困ったらすぐ変わってやるから。」

谷川先輩は意地悪そうに笑う。

「変わりませんよ！、、わかりました。」

「よし、決まり。
ドラムメジャーの大崎は演奏面で全体の指導をしてもらいたい。基礎合奏も若奈に頼みたい。」

「わかりました。言いたいことは言わせてもらいます。演奏技術が上がるように頑張ります。」

「怖、、。」

大海はビクビクしている。

すると若菜はこっちを睨む。
やめろ。

「百瀬にはマネージャーを。
決め事や部員の伝達や書記なんかをやってもらいたい。」

「わ、、わかりました。」

「よし。いろいろ迷惑かけると思う。
けどみんなで力合わせてお互いをサポートし合える関係でいたいから役職を増やしました。
全員で来年必ず全国へ！
金賞取りましょう！！」

「はい！！！」

金管セクションリーダー。
、、、まぁなんとかなるかな、、。