あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第八楽章 東海大会編

歓喜

「では全国へ出場される東海代表を発表します。」

雨宮は唾を飲む｡
、、、。お願いだ。頼む。

「発表します、、。
8番、静岡県立海星女子学園。」

拍手が飛び交う。海星女子の生徒はみんな安心したのか喜びあってる。

椎名一と目が合う。
ニコッと笑う。椎名って笑うんだ、、。
すると椎名は右手を雨宮に向けて
おいでおいでポーズをする。

こいつ、。挑発してんのか。
必ず、、いくさ、、。

一校目が決まった。
北浜が呼ばれるのは次かもしれない。
白崎川が14番。
明光ヶ丘が15番。
エントリー番号順に呼ばれるので北浜はその前に呼ばれなくてならない。

「では二校目を発表します、、。」

「大丈夫！いけるよ。私たちは！」

篠宮先輩はみんなを勇気づける。
北浜は必ず全国に行く。
この人たちともう少しだけ一緒にやりたい。

だからおねがいします、、、。


「2校目、、12番、静岡県立北浜高校｡」


「あ、、やった、、」

「よし！！！！！！！！」

先輩たち肩を抱き合ってる。
女子の先輩たちは顔を手で隠して泣いてる先輩もいる。

「洸！！」

「え？若菜、抱きつくなって！！」

恥ずかしい、。

「お、僕も抱きついていい？」

「お、おい、小林、何言ってんだ、お前。」

「3校目、15番愛知県明光ヶ丘高校でした。おめでとうございます。

それでは只今もちまして全国吹奏楽コンクール東海支部大会を閉会させていただきます。」

拍手が飛び交う。

もう嬉しくて何がなんだかわからなかった。