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第七楽章 県大会が始まる。

朝の準備

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北浜高校吹奏楽部のメンバーは
ソロの確認、譜面の確認、全体での音合わせを栗本先生と最終チェックをしていた。

「はい。最後は会場の控え室で合わせます。それでは楽器の運搬準備しましょう。」

「はい!!」

「トラック到着しました!」

すると部屋の扉付近で田中先生が大きな声で呼びかけしてきた。

「はい!」

「みんな楽器運搬。パーカッション、
打楽器の指示お願い。」

「はい。」

吹奏楽部の強豪校では主に一年生や大会メンバーに入ってないサブメンバーが主体となって楽器運びをするのだが北浜は全員出るので
みんなで楽器を運ぶ。だが先輩にやらせるのは流石に気を使う。
なので一年生は積極的に動く。

「重っ。」

雨宮はティンパニーの足を持つ。

「下持って落とさないでね。」

原田先輩は指示をする。

「はい。」

中学では楽器運搬は男子メンバーが積極的にやっていたためいつもフミヤと協力しながらやっていた。

手伝わないとよく女子に怒られていた。

「洸。それ運んだらこっち手伝って。」

若菜は金管楽器のケースを持っていた。

「はいはい。」

「雨宮くん。それ終わったらこれもお願い。」

篠宮先輩は雨宮に指示を出す。

「はい。」

「雨宮、そしたらこっちも。」

愛斗も雨宮に呼びかけてくる。

「いや、ちょっと待って。お前は男なんだからそれは1人で持て。てかさっきから指示されまくってるような気のせいか、。」

なんか働かされてるような気がするが。



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