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第六楽章 北浜高校の夏合宿

10回中1回目

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自由曲、星の旅。
最後のフィナーレ全員指揮を見る。
栗本先生の高く突き上げた拳に全員の音が
向かい最高潮に達しフィナーレを迎えた。

「はい。」
栗本先生は全員に楽器を下ろさせる。

「まだ全体的に音の取り方が甘い。
フィナーレに向かうんだからもっと最高潮に。」

「はい!」

「中音。もっと音だして、」

「はい!」

「低音はもっと下から支える。
高音はメロディーを吹くときはとにかく目立って。気持ちで負けてますよ。」

「はい!」

「では5分パートごとに話し合ってください。そしたら2回目行きます。」

「はい!」

これが後9回、もつかな。
雨宮は不安しかない。

だけど今日、全体練習をやって気づいた。
みんななんか違う。

「ねぇ、雨宮くんってそんな音してたっけ?」

篠宮先輩は雨宮に聞いてくる?

「え?なんか不味かったですかね?」

「いや、よくなってるよ。
ただ、、、」

「え?」

「周りとあってない。」

「え?」

篠宮先輩に急に話を振られてびっくりしたが
一体どういうことだろうか。

「では今度、フルートのソロは野末から横山に変えていきます。3回目は小林。ローテーションで回していきます。」

「はい!」

フルートの三人はおおきく返事をした。 

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