上 下
157 / 600
第六楽章 北浜高校の夏合宿

一枚の名刺

しおりを挟む
「すみません、まだあります?」
大海はスイカのおかわりをしている。

「はい、どうぞ!」

「先生、僕らもいいですか?」

日明先輩もスイカのおかわりだ。

大海はスイカをおかわりしている。

なんか桃葉先生におかわりをお願いしている男子部員が多い気がするんだが、、、。

「やぁ!」と声をかけて来たのは志柿先生。

「どうも。」

「隣いいかい?」

「あっはい。」

「よっこいしょっと。」

志柿先生は隣に座る。

「雨宮くんもしかして君、友達いない?」

「ぐさっ!!!!!」

「うわーごめんごめん冗談冗談!!」

「やめてくださいよ。別に友達なんていない訳じゃないですよ。みんな先輩のところにいるし邪魔しに行くのもなんか、、それに友達なんていなくても生きていけますよ。」

「それ、友達がいない人のセリフだから。
やっぱり雨宮くん面白いね。」

「それ、貶してますか?」

「はっはは。」

志柿先生の笑い声が広場に響く。

「雨宮くん、なんか将来の目標とかあるの?」

「え?なんですか急に、」

「いや、気になってね。雨宮くん、ホルン好きなんだろ?」

「え?」

「君の普段行動をみてればわかるよ。練習終わった後もホルン手入れしてるでしょ。
ホルン好きなんだね。」

「ま、まぁそうですね。」

「はい。」

すると志柿先生は雨宮に紙を渡す。
紙をよく見るとそれは志柿広大と名前が書かれていた名刺だった。

「えっ、これは。」

「なんかあったら連絡して。じゃあまた後で明日も頑張って。」

志柿先生は雨宮のところを離れて他のところへ行く。

「なんか連絡することあるのかな。」

雨宮は名刺をポケットにしまう。

「あっ!忘れてた。」

志柿先生は咄嗟に雨宮に呼びかけた。

「えっ、」

「アルトサックスの彼女のこと守ってやるんだぞ。」

「んな!別に彼女じゃないですから!」

「あははは。」

志垣先生は笑いながら歩いていった。




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

秘密のキス

廣瀬純一
青春
キスで体が入れ替わる高校生の男女の話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

青空ベンチ ~万年ベンチのサッカー少年が本気で努力した結果こうなりました~

aozora
青春
少年サッカーでいつも試合に出れずずっとベンチからみんなを応援している小学6年生の青井空。 仲間と一緒にフィールドに立つ事を夢見て努力を続けるがなかなか上手くいかずバカにされる日々。 それでも努力は必ず報われると信じ全力で夢を追い続けた結果…。 ベンチで輝く君に

処理中です...