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第六楽章 北浜高校の夏合宿

どうよ?

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「そっちはどうよ?」

水飲み場で休憩していた原田先輩と野俣先輩。

「まぁ、ぼちぼちっすね。」

2年のユーフォニアムの前田先輩。
楽器のマウスピースを洗いに来たのだが鉢合わせした。

「まぁパーカッションもおんなじ感じかな。」

「ですよね~。」

「なんかやればやるほど分からなくなってくるんだよね。みんなうまくはなってるんだけど。」

「ふぅ~。」

野俣先輩と前田先輩は風船から空気が出したような大きくため息をついた。

「金管はどうなの?」

野俣先輩は前田先輩に質問する。
どうやら金管のことが気になるらしい。

「あ!そういえば聞いてくださいよ。
なんかみんないい音になってたんですよね。」

「へー。まじ?」

「各楽器よくなってますよ。
特に、一年生も。」

「あぁ。えーと一年生って、、?」

野俣が原田に聞く。

「ホルンの雨宮、トロンボーンの川口、
トランペットの金子だよ。」

原田は野俣に答えてやる。

「あーそうそう。」

「野俣、お前一年生の名前覚えてないだろ。」

「いやぁ~。俺名前覚えれなくて。」

「はぁ~。お前はいっつもそうだよな。」

野俣に原田は呆れている。

「あははは、、でも急成長ですよ。
雨宮はめちゃくちゃ音綺麗になったし、
川口もなんかクオリティ上がってるし
金子もなんとかですけど練習ついてってますよ。」


「ほぉー。じゃあ楽しみだな。ん?」

すると原田の左腕についていた時計のアラームが鳴る。

「やば!そろそろ戻ろう。」

「えーもう?原田?」と野俣は原田に聞く。


「俺も戻ります。」


俺たちも一年生に負けてられない。

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