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第六楽章 北浜高校の夏合宿
小林と野末
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2人だけの部屋で小林と野末は
横山先輩と桃葉先生を待つ。
しかも2人っきりだ。
「ふー、それにしても暑いね。」
「えぇ。でも昨日よりましですかね。でも暑いですね。」
席に座りながら野末は首元を手でうちわのようにパタパタ仰ぐ。
「暑いな、汗かいてきた。
下着の中まで汗で蒸れるよ。」
目のやり場に困る。
他のところに目をやりながら小林は
フルートを磨き始めた。
「あのさ、、小林くん。」
「は、はい。」
すると野末は手で仰ぐのをやめ
小林の方に体を向ける。
「学年も関係ないからね。ソロ。
恨みっこなしで。」
野末のその目には嘘も何もない
まっすぐ強いものがあった。
「はい。僕もソロを吹きたいです。」
「それはみんな一緒。でも
私たちは今年で最後、全国行きたいから。」
「そうですね。行きたいです。」
今までソロのことに関しては触れてこなかった野末先輩が初めて喋った。
お互い学年も違う。
そのため先輩、後輩で言いたいことも言えなかったのだろう。
その関係がたった今なくなった。
横山先輩と桃葉先生を待つ。
しかも2人っきりだ。
「ふー、それにしても暑いね。」
「えぇ。でも昨日よりましですかね。でも暑いですね。」
席に座りながら野末は首元を手でうちわのようにパタパタ仰ぐ。
「暑いな、汗かいてきた。
下着の中まで汗で蒸れるよ。」
目のやり場に困る。
他のところに目をやりながら小林は
フルートを磨き始めた。
「あのさ、、小林くん。」
「は、はい。」
すると野末は手で仰ぐのをやめ
小林の方に体を向ける。
「学年も関係ないからね。ソロ。
恨みっこなしで。」
野末のその目には嘘も何もない
まっすぐ強いものがあった。
「はい。僕もソロを吹きたいです。」
「それはみんな一緒。でも
私たちは今年で最後、全国行きたいから。」
「そうですね。行きたいです。」
今までソロのことに関しては触れてこなかった野末先輩が初めて喋った。
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