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第六楽章 北浜高校の夏合宿

差し入れ

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全員で昼食を食べ、志柿先生の指導を受けていた。完成度が上がってきた。
まぁ、中日吹で演奏しなかったところはまだ不安定なところもあるが精度は上がってきている。

「よし、15分休憩しようか。」

「はい!」全員、肩に力が抜ける。

この暑い中かなりの集中力でやってたから
唇に疲れが溜まってきた。

「練習中すみません、みんないいですか?」

部屋に入ってきたのは中畑先輩だ。

「大丈夫だよ、休憩中だよ。どうしたの?」

「OBがアイスの差し入れしてくれてもしよかったらみんなで今から食べようと栗本先生が言ってくれてるんですけど、、」

「お!!!アイス!さぁみんな休憩休憩!!食べに行こう。」

志柿先生は素早く部屋を出る。

「子供みたいな先生だな。」と雨宮はつぶやいた。

「アイスアイス!!」と優実は嬉しそうだ。

「先輩優先だよね~こういうときは。」

篠宮先輩もそれについて行く。

みんな部屋から出ていきついた部屋は
初日に集まった音楽ホール。
そこにはOBらしき人たちが集まっていた。

「おーい!久しぶり!」

OBは3人だろうか?まだ自分たちと歳は近いのだろうか、ずいぶん大人に見えるが。
男子2人女子1人だ。

男の人がこちらに声を掛けてくる。

「お、久しぶりです!田村先輩!」

篠宮先輩が返事をする。
目の上の人に敬語を使ってるのは初めて見る。改めて篠宮先輩も後輩の時代があったんだと雨宮は思った。

「えー美玲ちゃん!副部長なんだよね?見るたび綺麗になってくよね。」

「えへへありがとうございます!!
でも白石先輩も美人ですよ~!」

「元気そうだな!」

「西川先輩も元気そうで!」

OBの女性の先輩の白石先輩が話していると
もう1人の先輩の西川先輩も話に入ってくる。

懐かしいのか会話が止まらない。

この人たちが北浜のOBの先輩たち。
やはり卒業して行った先輩たちが来てくれるのは嬉しいことだ。





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