あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第六楽章 北浜高校の夏合宿

プレッシャー

アルトサックスの私、若菜は1人で個人練習をしていた。
午後から見てもらうことになっている｡

洸は昨日からひたすらに個人練習しているようだ｡今、吹き方を変えようとしているのかな？
今の時期に変えることはリスクがあると思うけど｡

で、なんで私が心配しているんだ。

最近、ものすごくプレッシャーを感じる自分がいる｡私は別にメンタルは弱くはない｡
今までソロコンばかり出ていた自分だったが
団体の種目だろうか｡

今までに感じたことのないプレッシャーを背負っていることを大会が近づくにつれて感じる。

「ふー｡」大きく息を吐く｡

県大会は東海大会に進めるのは3枠｡
他の強豪校たちを聴き比べて私は驚いた。

日本には私より上手い子はいないと思っていた。向こうのほうがレベルは高いと思ってたが日本もレベルが高い。

「頑張らなくちゃ｡」

ワンツースリーフォー！

心の中で唱えひたすらソロを繰り返す。

そしてその後も自分が吹いてるところをひたすらに練習する。

まだまだ物足りない。

納得できるまで練習する。

夏の合宿2日目。
午前いっぱいまで個人練習をした。