79 / 627
第四楽章 中部日本吹奏楽コンクール
あと一歩だった。
しおりを挟む
北浜高校はコンクール会場の外に出ていた。
中畑先輩と篠宮先輩が戻ってきてみんなを集めた。
周りを見ると泣いている先輩が多かった。
早乙女先輩、野末先輩。
縦横コンビの縦石先輩も横山先輩もうなだれていた。普段厳しい2人だがこの大会にかけていた気持ちは強かったのだろうか。
一年生もみんなショックみたいで完全にテンションが下がっていた。
誰のせいでもない。でもそれを誰にもぶつけられない。そんなもどかしい気持ちと悔しい感情が混じっているのだろう。
金賞だった。最高の評価。
だが東海大会に行けない。
「はいはい。みんなしょぼくれちゃいけないよ。」
と中畑先輩がみんなに声をかける。
すると栗本先生は結果が書いてある紙を見てい喋り出した。
「結果は金賞。だけどよく頑張った。一年生も初心者もいてこの結果はいいと思う。でも向こうが上手かった。ただそれだけ。順位を見るとね北浜は4位だった。あと一歩だった。」
栗本先生の持ってる結果発表の紙を見させてもらうと1位、菊川。2位、砂山。
3位、静名そして4位に北浜の名前があった。
「はいはい。泣いてもしょうがない。まだこれで終わりじゃないよ。次はもう8月には全国日本吹奏楽コンクールが待ってるよ。」
「私たちは最高の演奏をした。金賞なんて10年くらい取れてなかったんだから。」
「はい。」泣きながら返事をする部員とテンションが下がった返事をの二つが聞こえる。
「明日は月曜日だけど部活は休み。今日はゆっくり休んで。また火曜日から練習再開しましょう。」
「はい。」部員全員で返事をする。
中畑先輩と篠宮先輩が戻ってきてみんなを集めた。
周りを見ると泣いている先輩が多かった。
早乙女先輩、野末先輩。
縦横コンビの縦石先輩も横山先輩もうなだれていた。普段厳しい2人だがこの大会にかけていた気持ちは強かったのだろうか。
一年生もみんなショックみたいで完全にテンションが下がっていた。
誰のせいでもない。でもそれを誰にもぶつけられない。そんなもどかしい気持ちと悔しい感情が混じっているのだろう。
金賞だった。最高の評価。
だが東海大会に行けない。
「はいはい。みんなしょぼくれちゃいけないよ。」
と中畑先輩がみんなに声をかける。
すると栗本先生は結果が書いてある紙を見てい喋り出した。
「結果は金賞。だけどよく頑張った。一年生も初心者もいてこの結果はいいと思う。でも向こうが上手かった。ただそれだけ。順位を見るとね北浜は4位だった。あと一歩だった。」
栗本先生の持ってる結果発表の紙を見させてもらうと1位、菊川。2位、砂山。
3位、静名そして4位に北浜の名前があった。
「はいはい。泣いてもしょうがない。まだこれで終わりじゃないよ。次はもう8月には全国日本吹奏楽コンクールが待ってるよ。」
「私たちは最高の演奏をした。金賞なんて10年くらい取れてなかったんだから。」
「はい。」泣きながら返事をする部員とテンションが下がった返事をの二つが聞こえる。
「明日は月曜日だけど部活は休み。今日はゆっくり休んで。また火曜日から練習再開しましょう。」
「はい。」部員全員で返事をする。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる