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第四楽章 中部日本吹奏楽コンクール

結果は

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演奏が終わり雨宮は外のベンチに座っていた。これで終わった。ベストは尽くした。
悔いはない。

「おーいこんなところで座っててどうした?」と小林が話しかけてきた。

「ん?何だ小林か。」

「悪かったな。」

「いや、別に。だけどどうなったかなと思って。」

「腑抜けた?」

「まぁーそんなところ。」

「おいおい困るよ。これが最後の大会じゃないんだし。」

「いや、別に続けるけど。」

「そろそろ結果発表だ。行こう。」

「俺はこの瞬間が1番嫌なんだよ。」

「それは同意する。」

2人は会場に向かい北浜高校が団体で座っているところに向かう。
もうすでに始まっており結果発表らしい。
お偉い人のお話はもう終わったらしい。

「おーいこっちこっち。」

「はーい。」2人で返事をする。

「それでは中部日本吹奏楽コンクールの結果を発表します。まず25校、金賞10校。銀賞8校。銅賞7校です。東海大会に出場される枠は全部で3つあります。」

司会進行の40代くらいの審査員の人だろうか。ゆっくりとした口調で説明する。


中畑先輩と篠宮先輩は2人で表彰をもらうため壇上に行ったらしい。

「それでは、1番、静岡県立南高校、銅賞、、」

各学校発表されていく。
お願い。まず金賞。


「15番 静岡県立北浜高校、、金賞。」

「よしっ!」

「しゃあ!!」

雨宮はホッとして息を吐いた。となりの小林も顔には出さないが安心しているようだ。
だが金賞では意味がない。
枠に選ばれなくては東海大会には行けない。


「それでは次に東海大会に出場枠の参考を発表します。金賞を取られた団体から選ばせていただきました。」

「それでは一校目、9番、砂山学園。」

会場内の歓声が上がる。
それと同時に悲鳴も上がる。選ばれなかった
他の金賞の団体だろうか。9番が選ばれた時点で既に1から8番の団体は出場権がなくなったからだ。


「二校目、13番。静岡県立菊川学園高校。」

また歓喜が上がる。それと同時に悲鳴が上がる。しかし菊川学園は喜んでなどいなかった。菊川学園は砂山学園と同じく名門校。

「では最後となります。」

雨宮は下を向いた。頼む。どうか。
みんなで頑張ったんだ。



「では三校目です。、、、
      20番 静岡県立静名学園。」



選ばれなかった。

雨宮は何も言葉が出てこなかった。

「では今年度の中部日本吹奏楽部コンクールの、、、」

その後の言葉はあまり覚えてなかった。
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