あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第四楽章 中部日本吹奏楽コンクール

本番の朝｡

雨宮はいつも通りの時間に起きて朝食を食べた。今日は本番当日だ。
制服に着替えて準備をする｡
忘れ物はない、はずだ。

学校までバスで向かう｡普段は自転車なのだが
今日は大会なので会場で解散なので自転車で来てしまうとまた学校に戻らなくてなってしまうため今日はバスで行く｡

バス停へ向かうとそこに意外な人物がいた。
「おっす｡」

「ん？おぉ。洸じゃん。」

「久しぶりフミヤ｡元気だった？」

「元気だよ。なんでこんな朝早く、、
そうか吹奏楽部入ったんだな｡」

「そっちこそ｡砂山学園は楽しい？」

「楽しいよ。毎日忙しいけど｡」

バスがちょうどきたので2人とも乗り込む｡
隣同士に座りバスが発車する。

「俺、今日大会メンバーに選ばれてないんだけど全日本ではコンクールメンバーになるから。」

「砂山学園は強豪だろ。入部しただけでも凄いって｡」

「コンクールメンバーに選ばれてなくちゃ意味ねぇよ。洸はメンバーなんだろ｡」

「まぁうちは人数少ないし｡ホルン先輩と2人しかいないし｡」

「そうなんだ。出れるってだけでもめちゃくちゃいいじゃねぇか。」

そんな会話をしつつバスが北浜高校前に着く｡

「じゃあ俺、ここで」

「あのさ、洸｡

「ん？」

「いや、なんでもない｡また。」

「そうか？じゃあ｡」

何か言いたそうだったフミヤだったが
時間に間に合わないので雨宮はバスを降りる。

バスに乗ったフミヤを見送り部室に向かう。


中部日本吹奏楽コンクールが今日始まる｡