あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第三楽章 新生北浜高校吹奏楽部

一年生で合奏をしてみよう。②

本校舎を出て部室に戻り入るとパーカッションが練習をしていた。
するとパーカッションのメンバーが5人。
ドラムで使うスティックを持ちながら16部音符のリズムを刻んでいた。パーカッションの邪魔にならないように席に座ろうとすると
先にいた横山先輩が声をかけてきた。

「あっやっぱり一番早くきたね。」と横山先輩。

「あのー何が始まるんですか？」

「それはね。みんな揃ってからのお楽しみ。」

「さぁ席に座って。」と雨宮は前に座ってた席を探す。しかしいつも用意されていたパイプ椅子はなかった。

「そっちじゃなくてあっち」と指を刺された方を見ると演奏体制になっていた。

しかも何やら席が増えている。

「一年生もこれからメンバーだからね。ホルンは指揮者から見て真ん中の列の左側。
今からそこまで人数は入らないけど全員揃ったらもう少しみんな中によってもらうけどとりあえずそこで準備してて。」
と自分の席が用意されていた。

雨宮の席は一番外側にありその隣に席がある。篠宮先輩が座っているところだろう。
改めてもう一度ここに戻ってきたこと。不思議と悪い気持ちはしなかった。

すると続々と一年生が戻ってきて
横山先輩に説明されて席に着く。

一体何が始まるんだろうか。