あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第二楽章 久しぶり吹奏楽部

北浜高校吹奏楽部の2年生の先輩たち②

「バリトンサックスの時田誠也です！よろしく！好きなことはファッションやおしゃれかな！よろしくお願いしやす！！」

髪の毛をセンター分けにしており後ろで髪の毛を縛って身長も高い。180センチくらいあるだろうか？

「なんかイケメンじゃね？あの先輩！モテそう。」

「ああ言う先輩は部内で恋愛関係拗らせて敵作ってやめるタイプだな。」

「洸。お前って本当に偏見ばっかり言うやつだな。」

「違うよ。過去にもそう言う人を見てきたんだよ。」と雨宮は大海に返事する。

まぁ二年生だし楽器が好きで入ったんだろう。悪いイメージは考えたくない。

「かっこよくない？」とか「私はタイプじゃないかな。」と横にいる一年生女子の様子を見ると様々な意見が飛び交っているが。

「はいはい。金管行くよー」

「なんか適当にスルーされたんだけど。」と時田先輩はツッコミを入れる。こう言うことは慣れっこらしい。

「はいはい。俺は谷川三成。3年の先輩、斉藤先輩と2年の前田翔平とチューバやってます！よろしく！チューバが一年入ってくれたらトリオから4人になるんでぜひ入ってね。」

「おいおい勧誘サラッとすんな。」
と谷川と名乗った先輩の隣にいた人がツッコミを入れる。

「いいじゃん。翔平だって入って欲しいだろ。後釜必要だって！」

「そりゃそうだけど、あっまぁいいや。ついでに自己紹介します。同じくチューバの前田です。まぁその、チューバは面白いんでぜひ入ってください！」

「えっ終わり？」

「いやお前が全部話したんだろうが。」と前田先輩がツッコミを入れる。チューバは男3人。男子だけの楽器グループはここだけのようだ。

「はははっ！」部員全員が笑い出す。
雨宮もつられて吹き出してしまった。

「よし次誰かいこうか？」と中畑先輩が進行していく。あと残ってるのはユーフォニアム1人。トランペットを持った男女2人。
コントラバスを持った男の先輩。トロンボーンの女子の先輩1人だけのようだ。