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第二楽章 久しぶり吹奏楽部

北浜高校吹奏楽部の先輩たち④

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「ちょっと待って。パーカッション行く前に私が自己紹介しよう!」

「オッケー」

「コントラバスの貝原優です!趣味はカラオケ!音楽は高校まで未経験だったけど今ではすっかりコントラバスが好きです!よろしくお願いします。」

両手でコントラバスを持ちながら貝原と名乗った先輩がお辞儀をする。

部員全員で拍手する。

「あんなにでかいバイオリンあるんだ。」と
大海がとなりの雨宮に聞いてくる。

「コントラバスは吹奏楽の中でも弦を使って演奏するんだ。チューバやユーフォニアムと同じ低音楽器のグループかな。弦を使った楽器は吹奏楽のかなでもこれしかないかな。他にもハープとかもあるけど。」

「へぇーー。すげぇ。俺あれにしようかな!」

「サックスじゃなかったのかよ。」

「いやぁなんかどれもいい楽器に見えて。」

「おーい。そこの一年生!次進めてもいいかい?」

「すみません!大丈夫です。続けてください!」

雨宮と大海は注意されお互い前を向く。

「えーと。じゃあ次は三年生最後かな?」

「そうだな。俺、じゃあ発表するわ。」
眼鏡をかけた先輩が席を立つ。

「野俣です。パーカッションやってます。今さっき副部長の原田と同じパーカッションです。ゲームセンターのリズムゲームがめちゃくちゃ得意で前に卒業した部長に強制的に連れてかれこの部活に入りました。よろしくお願いします!」

「ははは!」

「確かそうだったね。」

変な笑いが飛び交う。卒業した部長はかなり曲者のようだ。

「えーと。これで3年生は以上かな。15名。次に2年生、杉山くんよろしく。」

部長の中畑先輩が仕切り直し次を指名する。
「はい。じゃあ僕から発表しますね。」

すると席を立ったのは雨宮が一番最初にトロンボーンを触らせてくれた先輩だった。



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