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第二楽章 久しぶり吹奏楽部
北浜高校吹奏楽部の先輩たち③
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「どうも!金管部長の有村です!トランペットやってます。中学からやってて今年で6年目かな。1年間、金管楽器の人たちとはよくしゃべると思うからお手柔らかにお願いします。」
背丈は雨宮より少し背が高いだろうか。
髪の毛も短く前髪は眉毛くらいで軽くおでこが出ていてセンターパートで分けられていた。
「さっき拉致されたとか言ってたけどこの人か。」
さっきの新入部員の金子が言っていたのを思い出す。個性的な先輩なんだろうと思い覚悟を決めた。
「金管は変な先輩多いから気をつけてね。」
と有村先輩が発言する。
「お前が言うな。」と先輩たちが口を揃えて言う。
すると隣に座ってたメガネをかけた先輩が席を立つ。
「トロンボーンの水越です。よろしく。」
大人しく席に座る。
「えっ。もう終わり?」
「名瀬先輩よりあっさりしてない?」
背丈は雨宮より少し低いくらい。ひょろっとした感じの先輩で猫背。
「やっぱり水越はいつも通りだな。」
と中畑先輩が発言する。
この人とはコミュニケーション取れなそうだなと思った雨宮であった。
「じゃあ私も発表しようかな。トロンボーンパートの早乙女三葉です!よろしく。好きなことはファッション誌見ることかな。あとショッピング!よろしくね!」
先ほどの水越先輩とは対照的な元気な先輩だった。肩に浸かるくらいの髪の長さで前髪は横一線に揃えられており、紫のヘアピンが付いていた。
席に座り水越に話しかけていた。全く性格は違うが仲は悪くないようだ。
「チューバの斉藤だ。よろしく。低音のパートリーダーとチューバのパートリーダーです。よろしく。」
「斉藤!せっかくだしほか言うことないの?」と声をかけたのは篠宮先輩だった。
「え?あぁそうだな、。チューバは重いです。でかいです。」
「え?それだけ?」
「うん。それだけ。次どうぞ。」
「チューバはなしだな。」と大海は雨宮につぶやく。雨宮も自然とコクリと首を縦に振った。
「よし。じゃあこれで三年生の金管は最後っと、よし次は、、」
「おーーーい。あと1人忘れてるよーー。」
「あっそうだった。ユーフォニアム1人いたね。」
「酷いなぁ。もう。まぁ所詮ユーフォニアムなんて誰も見向きもしてくれない楽器さ。初心者に聞いても見向きもされないしそれに、、、」
「わかったわかったよ。悪かったって!」
中畑が謝罪する。
「ユーフォニアムって何?」大海が雨宮に聞いてくる。
すると若菜が
「チューバが小さくなったやつ。音域はトロンボーンに近いよ。」
「へー。そうなんだ。」と大海は納得する。
発言しようと思ったのに。雨宮の回答権がなくなった。
「3年生のユーフォニアム担当の鈴木優です。実はユーフォニアムってのは歴史が長くて金管楽器の一種で柔らかくて暖かくて丸みがあって、、」
「ちょっとストップどんだけあるんだよ。」
するとユーフォニアム大好きな鈴木先輩は原稿用紙を目の前に三枚ほど広げた。
「これくらい?」
「やめて!」
「まぁとにかくよろしく!」
ここには音楽が嫌いな人はいないようだ。
背丈は雨宮より少し背が高いだろうか。
髪の毛も短く前髪は眉毛くらいで軽くおでこが出ていてセンターパートで分けられていた。
「さっき拉致されたとか言ってたけどこの人か。」
さっきの新入部員の金子が言っていたのを思い出す。個性的な先輩なんだろうと思い覚悟を決めた。
「金管は変な先輩多いから気をつけてね。」
と有村先輩が発言する。
「お前が言うな。」と先輩たちが口を揃えて言う。
すると隣に座ってたメガネをかけた先輩が席を立つ。
「トロンボーンの水越です。よろしく。」
大人しく席に座る。
「えっ。もう終わり?」
「名瀬先輩よりあっさりしてない?」
背丈は雨宮より少し低いくらい。ひょろっとした感じの先輩で猫背。
「やっぱり水越はいつも通りだな。」
と中畑先輩が発言する。
この人とはコミュニケーション取れなそうだなと思った雨宮であった。
「じゃあ私も発表しようかな。トロンボーンパートの早乙女三葉です!よろしく。好きなことはファッション誌見ることかな。あとショッピング!よろしくね!」
先ほどの水越先輩とは対照的な元気な先輩だった。肩に浸かるくらいの髪の長さで前髪は横一線に揃えられており、紫のヘアピンが付いていた。
席に座り水越に話しかけていた。全く性格は違うが仲は悪くないようだ。
「チューバの斉藤だ。よろしく。低音のパートリーダーとチューバのパートリーダーです。よろしく。」
「斉藤!せっかくだしほか言うことないの?」と声をかけたのは篠宮先輩だった。
「え?あぁそうだな、。チューバは重いです。でかいです。」
「え?それだけ?」
「うん。それだけ。次どうぞ。」
「チューバはなしだな。」と大海は雨宮につぶやく。雨宮も自然とコクリと首を縦に振った。
「よし。じゃあこれで三年生の金管は最後っと、よし次は、、」
「おーーーい。あと1人忘れてるよーー。」
「あっそうだった。ユーフォニアム1人いたね。」
「酷いなぁ。もう。まぁ所詮ユーフォニアムなんて誰も見向きもしてくれない楽器さ。初心者に聞いても見向きもされないしそれに、、、」
「わかったわかったよ。悪かったって!」
中畑が謝罪する。
「ユーフォニアムって何?」大海が雨宮に聞いてくる。
すると若菜が
「チューバが小さくなったやつ。音域はトロンボーンに近いよ。」
「へー。そうなんだ。」と大海は納得する。
発言しようと思ったのに。雨宮の回答権がなくなった。
「3年生のユーフォニアム担当の鈴木優です。実はユーフォニアムってのは歴史が長くて金管楽器の一種で柔らかくて暖かくて丸みがあって、、」
「ちょっとストップどんだけあるんだよ。」
するとユーフォニアム大好きな鈴木先輩は原稿用紙を目の前に三枚ほど広げた。
「これくらい?」
「やめて!」
「まぁとにかくよろしく!」
ここには音楽が嫌いな人はいないようだ。
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