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第一楽章 始まりの日
放課後にて
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吹奏楽部のコンサートがあった次の日。
洸と大海は教室で飯を食べていた。
ワイワイ騒ぐ昼休み。授業という緊張感やあまり慣れてない中での自由時間なので昼食を食べている生徒。寝ている生徒。ふざけ合ってる生徒が多くみられる。
「なぁ洸。なんで昨日、連絡先交換したのに返信してくれなかったんだよ。吹奏楽部で聞きたいことあるのに。」
「俺はゆっくりしたかったの。1人の時間を邪魔しないでくれると嬉しいんだが。」
「お前、友達いないだろ。」
痛いところを疲れメンタルに傷がつく。
そんなことを話していると、隣の席の女子が大きなカバンを背負って隣の席へ座った。
座ると同時にイヤホンをつけて本を読み出した。小さな単行本だろうか。少し見えたが英語で書いてあり、何が書いてあるかわからなかった。名前なんだっけな?と思いだしながら出席名をみた。
「ねぇ。大崎さん。その本何?」
するとこっちを見ると
「べつに大したもんじゃないよ。」
と大海に言い返す。
こいつ話したことのない相手なのによく話せるな。と思いながらも尊敬する。
「英語?」雨宮も勇気を持って話しかけてみる。
「違う。イタリア語。」
「へー。海外行きたいの?」と雨宮が聞く。
「やりたいことがあるから。」
「そうなんだ。なんか羨ましい。」
「あのさぁ」
そう聞いた瞬間授業のチャイムがなる。
「ヤベェ。片付けよ。」
大海が焦って片付けをする。
あまり喋ったこともなかったが少し隣の席の大崎という女子生徒のことを知れたような気がした。
洸と大海は教室で飯を食べていた。
ワイワイ騒ぐ昼休み。授業という緊張感やあまり慣れてない中での自由時間なので昼食を食べている生徒。寝ている生徒。ふざけ合ってる生徒が多くみられる。
「なぁ洸。なんで昨日、連絡先交換したのに返信してくれなかったんだよ。吹奏楽部で聞きたいことあるのに。」
「俺はゆっくりしたかったの。1人の時間を邪魔しないでくれると嬉しいんだが。」
「お前、友達いないだろ。」
痛いところを疲れメンタルに傷がつく。
そんなことを話していると、隣の席の女子が大きなカバンを背負って隣の席へ座った。
座ると同時にイヤホンをつけて本を読み出した。小さな単行本だろうか。少し見えたが英語で書いてあり、何が書いてあるかわからなかった。名前なんだっけな?と思いだしながら出席名をみた。
「ねぇ。大崎さん。その本何?」
するとこっちを見ると
「べつに大したもんじゃないよ。」
と大海に言い返す。
こいつ話したことのない相手なのによく話せるな。と思いながらも尊敬する。
「英語?」雨宮も勇気を持って話しかけてみる。
「違う。イタリア語。」
「へー。海外行きたいの?」と雨宮が聞く。
「やりたいことがあるから。」
「そうなんだ。なんか羨ましい。」
「あのさぁ」
そう聞いた瞬間授業のチャイムがなる。
「ヤベェ。片付けよ。」
大海が焦って片付けをする。
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