上 下
75 / 168

76 定期討伐

しおりを挟む
その後はまた食べて飲んで、褒美の金や土地をオリステラからもらって帰った

「アストロノムス、この勇者の剣を解析してくれないか?」
「これまた精霊の加護がかかった剣を持ってきましたね。わかりました」
「精霊の加護?」
「はい。精霊はこの世界に存在している天使の次に悪に効く種族です」
「なるほど…とりあえず分析結果をまとめといてくれ」
「了解しました。それとマスター、オリステラ様から定期討伐の連絡が届きました」
「う~ん、そうだなぁ…訓練のために自衛隊と米軍を連れて行くか。アストロノムス、連絡お願いできるか?」
「お任せください。明々後日には手紙は届きます」

確認の連絡が来てから四日後、自衛隊と米軍を連れて魔物討伐に向かうために門の前に集合した

「お久しぶりです、オルミルさん」
「お久しぶりです…これはどういう…」
「王女様には伝えたはずなんですがねぇ…」
「またあの人は…毎回自分を驚かせに…」
「こ、ご愁傷さまです…」

オルミルを連れて自衛隊と米軍で辺りを捜索した

「”こちらレーダー01、魔物らしい足跡を発見。王国より218方向、オクレ”」
「”了解、警戒しながら捜索を続行。発見しだい報告と撤退、オーバー”」
「”了解、オーバー”」

暁は無線を切ると、報告された方向に向かった

「君たちは…すごいな…」
「これが我々なので。”総員、完全武装し魔物に備えろ!”」

えっと、今回の装備は確か…偵察用バイクと銃とロケランと火炎放射器と手榴弾とラバだったはず。まぁ、こんだけあれば心配ないか。一国家並みの軍事力だもんなぁ~

※LS3とは、アメリカで制作された、軍用ラバ型荷物運搬ロボットだ

「”魔物発見、足跡の先に居る、オクレ”」
「”わかった。”」

すぐさま小隊を率いて魔物の場所に向かうと、蜘蛛のような大型の魔物が居た

「あれは…スパイダーエンペラーだ。子蜘蛛を引き連れて襲ってくる厄介な魔物です」
「肉とか必要な部位はありますか?」
「子蜘蛛やエンペラーは魔石の純度が高いので、魔石以外は必要ないです」
「わかりました。では焼きましょうか」
「…え?」
「小隊、携帯放射器構え、放射!」

※携帯火炎放射器とは、普通科に配備されている火炎放射器だ

子蜘蛛目掛けて火炎放射器で燃やし尽くした。子蜘蛛は排除したが、スパイダーエンペラーはまだ生きていた

「グレネード!!!」

ピンを抜いてから3秒待って、手榴弾をエンペラーに投げて爆発させた。硬い甲羅みたいなところを破壊すると、一気に銃弾の雨を兵士たちが破壊したところ目掛けて発砲した

「ビギゥアァァァァーーーーーー!!!!」
「行動停止、少し経ってから生存確認!」

生きているか銃で突っついてから足で蹴った。ピクリとも動かなくなったことを確認した

「死んでいます」
「良くやった。その調子で討伐する。また捜索を続行、次回はヘリを使ったほうが良さげだな」

こ、この軍隊は…ここまで早くにスパイダーエンペラーを討伐するのか…。我々では犠牲が複数人出るというのに、この暁さん率いる軍隊は一人も怪我をしていなかった…明らかに実力と武器の差だ…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜

華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日  この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。  札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。  渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。  この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。  一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。  そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。 この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。 この作品はフィクションです。 実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

日本は異世界で平和に過ごしたいようです。

Koutan
ファンタジー
2020年、日本各地で震度5強の揺れを観測した。 これにより、日本は海外との一切の通信が取れなくなった。 その後、自衛隊機や、民間機の報告により、地球とは全く異なる世界に日本が転移したことが判明する。 そこで日本は資源の枯渇などを回避するために諸外国との交流を図ろうとするが... この作品では自衛隊が主に活躍します。流血要素を含むため、苦手な方は、ブラウザバックをして他の方々の良い作品を見に行くんだ! ちなみにご意見ご感想等でご指摘いただければ修正させていただく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 "小説家になろう"にも掲載中。 "小説家になろう"に掲載している本文をそのまま掲載しております。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~

ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。 対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。 これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。 防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。 損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。 派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。 其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。 海上自衛隊版、出しました →https://ncode.syosetu.com/n3744fn/ ※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。 「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。 →https://ncode.syosetu.com/n3570fj/ 「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。 →https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369

ごめんみんな先に異世界行ってるよ1年後また会おう

味噌汁食べれる
ファンタジー
主人公佐藤 翔太はクラスみんなより1年も早く異世界に、行ってしまう。みんなよりも1年早く異世界に行ってしまうそして転移場所は、世界樹で最強スキルを実でゲット?スキルを奪いながら最強へ、そして勇者召喚、それは、クラスのみんなだった。クラスのみんなが頑張っているときに、主人公は、自由気ままに生きていく

蒼穹の裏方

Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し 未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。

処理中です...