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35 電波探知

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お城から帰宅すると、ゲームに熱中している子供たちが居た

「アー!!!また負けた!!!なんでそんなに勝てるんだよ!」
「フフン、あたしの運と実力の成果ね!」
「帰ったよ。後で迎えが来るから帰れるよ」

その後オリステラの言う通り、迎えの馬車が来た。馬車の人に訊いてみると、男より女の方がよく産まれるから男の需要があるらしい。余計な情報で一夫多妻制だと聞いてしまった

「ったく、あんな情報ニヤニヤしながら言うんじゃないよ…まったく…」
「あの…私たちはこれからどのように…」
「それなら、ここで過ごさないか?衣食住を提供する代わりに働かないかい?」
「いいんですか…ここで働いでも…」
「あぁ、むしろ働いてもらいたいんだ。働いてもらえるか?」
「はい、働きます!」
「わ、私も」
「私もです!」

次々と便乗して24人全員が働いてくれることになった。そこからは研究所の管理班と戦闘部隊班に別れて仕事をしてもらう形になった。そして研究所にはレーダー施設やミサイル施設、通信設備などをアストロノムスに頼んで新しく作った

「マスター、このミサイルやレーダーなどを解析して建設を完了しました」
「ありがとう、これで対地、対空攻撃対策はできたな」
「それでマスター、320の北西方向に通信機器の探知を確認しました」
「なんだって?!」

通信なんて、この世界には無理なはず。できるとしたら…

「向こうの世界の人だ…しかも通信機器ってことは軍の可能性が出て来たな」
「マスター、どうしますか?」

暁は少し考えると、アストロノムスに言った

「アストロノムス、今すぐに滑走路を造るとしたら何時間かかる?」
「ゴーレムを総動員させれば1時間で造れます」
「頼む、やってくれ」
「了解しました」

アストロノムスはゴーレムを総動員させて山に埋まっている研究所の地下から地上に向かっての滑走路を建設してもらっている。暁はF15戦闘機を交換してそのまま収納して待っている

※F15戦闘機とは、アメリカ合衆国で開発された制空戦闘機である。別名、イーグルとも呼ばれる

「みんな、万が一のことを考えて銃の扱い方を教えるからキチンと説明を聞いててくれな」
「「「「はい!」」」」

銃の扱い方を知らない戦闘班に拳銃の扱い方を簡易的に教えている

「まず、この長い箱はマガジン。これを下に入れてここにあるスライドを引く。すると中に薬莢が装填されるからこのトリガーを引くと弾を高速で発射する。撃つ時にはこう構える。反動があるから狙っているところより少し下に標準を合わせるんだ。マガジンを変えるときにはこのボタンを押す。するとマガジンが取れるからまたマガジンを入れてスライドを引く。他にわからないことがあったらルビーとサファイアに聞いてね?」

SFP9を人数分と一人3つのマガジンを持たせて暁は滑走路に向かった

「本当に短時間で滑走路ができてるな…これなら行けそうだ!」
「マスター、戦闘機に私と通信できるように調整しますので30秒ください」
「わかった。やってくれ」

すると、アームやコードがあちこちから出てきて暁が出したF15に改良を加えていく。ものの30秒で改良できたF15を暁は乗り、飛ばした
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