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罪を犯した女達
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なんでこんな事になっちゃったんだろう…。
なんであんな事しちゃったんだろう…。
一緒になんてなれるはずないのに。
ただ見てるだけで良かったのに…。
店に来てくれた時、料理を持っていくたび「ありがとう」と言ってくれていたのに、今はもう、そんな言葉はもらえない。
あの日のブライアン様は、私を射殺すような目だった。
あんなに激しく抱かれた思い出を絶対忘れないって思ったのに、
今は思い出すたび身体が震える。
私の顔を鷲掴みし、無理矢理薬を飲ませ、怒りと憎しみの目で、汚物を触るような手つきで、私を見、触れた。
そりゃあそうだろう。
あんなに親切で優しかったシシリーさんを裏切り、傷付けてしまったのだから。
その傷が深い分だけ、ブライアン様の私への憎しみは深いだろう。
店にも騎士団の人は誰も来なくなる…ほとんどのお客さんは騎士団の人なのに。
お父さん…お母さん…ごめんなさい…。
こんな事になるなんてあの時は思わなかったの…。
ただブライアン様の側にずっといたかっただけなの…。
もうブライアン様の名前すら呼べない。
顔も見れない。
ここから出れるのかも分からない。
お父さんにもお母さんにも会いたいけど、
もう一度だけ、もう一度だけでいいから、
ブライアン様に会いたい…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナタリア視点
あのファルコンの団長が私の取調べをした日から、本当に誰も迎えには来ない。
差し入れを持って来てくれる人もいない。
誰とも喋らず、気が狂いそうだ。
そして、薬を持って来てくれるって言ったのにちっとも持ってきてくれない!
怖いのよ、あれを飲まないと怖くて怖くてたまらないの。
いつからかあの薬がないと落ち着かなくなった。
ジュリアーナ様から貰った薬。
偏頭痛が酷いと言ったら、
「これ、とても良く効くのよ」
と言って、一瓶くれた。
痛みが酷い時に飲むと嘘のように痛みが取れた。
だから痛くなったらすぐ飲んでいた。
そのうち、その薬を飲むと気分が良くなる事に気付いた。
無くなるとジュリアーナ様に頼んで買っていた。
無くなると不安になったし、無くなってしまったらと思ったら不安になった。
いつもイライラするようになり、誰かに当たらずにはいられなくなった。
ブライアンを好きな令嬢に会って、ブライアンとシシリーの話しをすると顔を歪める令嬢達と話すのが何よりの楽しみとなった。
二人の話しをすると、次に会った時、シシリーへ何かしらの嫌がらせをした報告をされた。
楽しかった。楽しくて楽しくて仕方なかった。
ただそれだけ。
薬を飲まなくても楽しいのはこれだけだった。
だからやめられなかった。
今はそれも出来ない。
だから薬が欲しい。
早く欲しい。
あの人は持って来てくれるって言ってた。
私に優しくしてくれるのは、あの人だけって言ってた。
そうよ、ニールもブライアンもお父様達もヤコブも誰も私に優しくない。
だからあの人を待ってるの。
でも、あの優しい人は来ない。
ご褒美をくれるって言ったのに。
早く来て。
眠れないの。怖くて、不安で、たまらないの。
優しい人、待ってるわ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キャシー視点
お父様、お父様、ごめんなさい、ごめんなさい。
私は騎士になりたかったの。
お父様みたいな騎士になりたかったの。
お兄様のように近衛隊に入りたかったの。
お父様に褒められたかったの…。
私は剣の腕も悪くなかったし、絶対入隊試験も落ちるとは思ってなかった。
でも、見て分かった。
シシリー・フォード。
あの人には敵わないと。
そして、その人と一緒にいる、
ミッシェル・リーガル。
女騎士は人数が決められていると聞いた事があった。
前の年に、女性の入隊が多かったが、すぐ辞めてしまった人が続出し、今年から審査が難しくなったと兄から聞いていた。
だから、焦ってしまった。
ちゃんと受けていたら、三人合格となっていたかもしれない。
でも、二人だったらと思ってしまった。
念の為に持ってきていた下剤。
これを飲ませたら、あの子は落ちるかもしれない。
あの子が落ちたら私が一番だ。
お父様が喜んでくれる。
下剤を手にした時、お父様に腕を掴まれた。
それから私の騎士になる夢は潰えた。
逆恨みだって分かってた。
あの子が何かした訳ではないのも分かってた。
きっと私の事も知らない。
けど、シシリー・フォードを憎まずにはいられなかった。
殺そうとは思わなかった。
でも、ファルコン騎士団に入り、一番隊のリーダーになり、美しい恋人がいるシシリー・フォードが許せなかった。
あの日はたまたまお父様へ届けものがあって王宮に来ていた。
お父様の所へ向かっている途中、あの子が見えた。
美しい恋人を見て、微笑んでいた。
私が着たかった騎士服を着て。
許せないと思った。
その時は短剣を持って走っていた。
短剣はいつも持ち歩いていた。
そして、刺した。
手が震えた。
人を刺した感触は、気持ちが悪く、血がぬるっとし、温かった…。
牢に入れられてから、急に頭がスキっとした。
あんなにシシリーさんを憎んでいたのに、何故かもう憎しみはなくなった。
憎しみがなくなった代わりに、恐怖が襲ってきた。
なんて事をしたんだろう。
殺してしまったんだろうか?
シシリーさんは生きているんだろうか?
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
二度とこんな事しません。
騎士になりたいなんて二度と思いません。
だから、シシリーさんを助けてください。
お父様、助けて。
お父様、お父様、ごめんなさい、お願いだから嫌いにならないで。
神様、お願いします。
シシリーを死なせないで。
人殺しになんてなりたくない。
お父様・・・・本当にごめんなさい…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フランシス視点
嘘よ、私は信じない、ブライアン様が平民の女を抱いたなんて信じない!
一晩中あの女の名を呼びながら抱いたなんて許せない!
平民のくせにブライアン様に触れただなんて、抱かれたなんて、絶対に信じない。
信じない、信じない、信じない!
私もブライアン様に名前を呼ばれながら抱かれたい!
あの女をいつもそうやって抱いてるなんて許せない!
結婚なんか絶対許さない!
お母様に言って邪魔してもらうわ!
お母様は私の言う事をなんでもやってくれるもの。
あの女をなんとかしてって言ったら、お母様は“分かったわ”って言ったわ。
今頃、あの女、酷い目に合ってるはずよ。
いい気味だわ!
お母様は何でも出来るんだから!
どうなったのだろう。
あの女は死んだかしら?
それともお母様が雇った男達に襲われているのかしら。
あー、早くここから出たい。
ここから出たら、ブライアン様に会いに行くの!
きっとブライアン様は悲しんでいるわ!
それを私が慰めて差し上げるの!
そうすればブライアン様は私を好きになってくれるわ。
あんな酷い事も言わなくなるわ。
あ~あの美しい顔を見たい。
お母様、早く迎えに来て下さい。
そして、あの女の代わりに私をブライアン様の婚約者にして下さいませね。
楽しみだわ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スーザン視点
恐ろしい事をしてしまった。
お母様を助ける為とはいえ、シシリーさんを殺そうとするなんて…。
シシリーさんは刺された上に、流産までしてしまっていたのに、さらに毒を与えてしまった…。
なんて事を…。
人を助けるために医療の仕事に就いたのに、
私のした事は、全く逆の事だ。
でも、お母様を助けたかった…。
お母様はそんな事を私にさせてまで生きていたくはなかったと言うだろう。
それでも私はお母様を助けたかった。
いくら死なないように、
誰かが気付くようにと、小細工をしていても毒をシシリーさんに注射したのは私だ。
私は最低の事をした。
もう両親に合わせる顔もない…。
ここに入れられる前に身体検査をされたが、バタバタしていたせいか、私の下着の中までは調べなかった。
そこに医務室からこっそり持ち出した、毒を入れておいた。
見つかった時に飲もうと思って。
エドワード様に見つかった時はあまりにも突然で飲む暇なんてなかった。
毛布を被って、コッソリ取り出す。
なるべく音を立てないように、
見つからないように、
お母様、お父様…ごめんなさい…。
ありがとうございました…。
そして、毒を口に入れてすぐ、毛布を噛んだ。
苦しくて、声が出そうになったが、毛布を噛んで耐えているうちに意識が遠くなった。
最後に頭に浮かんだのは、
厳しくも優しい先生の顔だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジュリアーナ視点
嫌嫌嫌!こんな所、絶対嫌!
何なのよ、私は何もしてないわ!
誰にも何もしてないわ!
私は公爵夫人よ!
なのにあの男、ラルス!アイツはいつもいつも私をゴミを見るような目で見てくる!
枯れ木のようなクララと婚約してから、あの男は私を目の敵にしてきた。
私はクララを可愛がっていたわ!
テリーズとフランシスを生むまでは。
生んでからは忘れてしまっていただけよ。
面倒を見なかった使用人達が悪いのよ!
私は公爵家の跡継ぎを生んだ女主人なのに、
誰もかれも私を敬わない!
だから、そいつらに自分の立場を分からせてやっただけよ!
あーーーーー頭が痛い。
薬が欲しい。
薬を飲まないと頭が働かないのよ。
またアイツは私を貶めようとするはずだもの。
ラルス…クララと結婚し、私を目の敵にしている男。
私もアイツが大嫌い。
ここを出たら、容赦はしないわ!
絶対アイツを懲らしめてやる!
クララを甚振るのもいいわね。
ラルスの弱点はクララだもの。
そういえば、あの女はどうなったのかしら?
死んだのかしら?
フランシスが欲している男が、フランシス以外の女と結婚してしまうから、邪魔だからなんとかしてと言っていた女騎士。
パブロフ商会の店主に、
「騎士団にいる女をなんとかしたいけど、騎士団なんて近寄れないでしょ?
誰か知り合いはいない?」
「知り合いはいませんね~でも、別の商会には王宮医務室の職員が薬を買いに行ってますよ。」
と教えてくれた。
「ねえ、その職員が誰か探してくれる?お金は払うわ。」
そして、騎士団医務室に勤めているスーザンというボタニア男爵の娘の存在を知った。
やっとフランシスのお願いを聞いてあげられる。
そして、適当に指示した後、その子に手紙を書いた。
「シシリーを殺さないとお母様を殺すわ。」
って書いたのよ。
後は執事がやったんじゃないかしら?
知らないわ、私は何もしてないもの。
だから、ラルスが何を言っても平気。
また、悔しがればいいわ。
フフ、ラルスのあの時の顔…。
楽しみだわ。
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