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創ろう俺等のだん!じょん!!

結局

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 結局、夜更かししながら考えるもパーティ名以上に良さそうなのが思いつかなくって、
人工モンスターの巣の名前は『ダンジョン』になったんさ。
ま、俺らしか呼ぶ奴いないんだけど、パーティ名の『創作』に人口モンスターの巣も入るって事で兄貴は一人しっくりいったと言う顔をしてたんさ。

俺?
兄貴が満足したなら俺は特に何にもないんさ。

「さて、今日から追加の狩り場を『創作』しながら、ダンジョン創りに良さそうな場所を探しに行く事にしようか。」
「いいとこ見つかると良いっすねー」

 身支度を整えると、いつも通り兄貴と二人で飯を食って町をでたんさ。
まずは、紹介済みの狩り場にこっそりとコインの残り回数を足して歩いた。
狩り場はどこも、俺等と同じ初心者っぽいのが張り込んでた。
俺等が近づくと、みんな警戒した風になるから、兄貴が軽く手を振って誤魔化した。
その間に俺は、ホイホイコインの操作だ。

 一通り回り終わったところで、狩り場を作る場所を探したんさ。
この、狩り場を作る場所ってのもどこでもいい訳じゃないらしいんさ。
あんまり、そのモンスターの居る場所から離れたところに狩り場を作ると、俺等が何らかのスキルかギフトで作った事がばれやすいって言うのが兄貴の話さ。
 流石、兄貴は俺よりずっと物を考える頭があるってところさ。
俺は精々、他の狩り場から適当に離れてればいいかなーって位しか考えてなかったんさ。

「『ステップバード』はこの辺に居そうだな。」

 兄貴はそう言いながら、地面にこっそりとコインを落とす用の小さな穴を開ける。
その穴に、事前に渡してあったコインを落としこむと、穴が無くなった。

「どれ位きそうっすか?」
「うーん…。あいつらはアホだから、多少仲間が同じところで狩られても気付かないかもな。」

 俺の質問に答えながら、兄貴の手が地面を3回叩く。
これは二人で先に決めておいた『お約束』ってやつなんさ。
狩り場を奪おうとするのは、ギルマスのおっさんの手前おおっぴらにはやる奴はまずいないかもしれないけど、町の外だとその抑止力は怪しげだから。
ってのが兄貴の説明なんさ。
 取り敢えず、狩り場を『作る』時はこういったお約束のやり取りをする事になってる。
今回の『お約束』は、手でも足でもいいから地面を叩く回数でコインを追加する事を教えてくれてるんさ。
ステップバードはここに全部でホイホイ4枚分ここにおびき寄せるらしい。

「暫く待ってみよう。」
「一日張り込んで、どれくらいくるっすかねー。」
「うーん…。あいつらは朝が早いから、朝一で来たら結構な数いるかもな。
朝一を逃したら、一日張り込んで10羽もくれば御の字だなー。」
「そんなもんっすかー。」

 明け方に10羽ホイホイ。
後は…3時間ごとに2~4羽ホイホイでいいんかな?
兄貴との『お約束』通りに俺はホイホイの設定をしていった。
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