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逃走植物と虫の森
442日目 大きな子供
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グラムナードでのお勤めが終ると、麗臥さんが戻るのを待って午前中の内にアトモス村の帰路に着いた。
この時間に出ておけば、早ければお昼過ぎ。遅くても夕方になる前には辿り着ける。
6日間の滞在だと、殆ど必要最低限の事しかできないけど、そこは仕方が無いと諦める。
アレもコレもなんて都合のいい事はやりたくても出来ないんだから。
「ところで麗臥さん。随分と金属を買い込んだんですね?」
「ん?アレは、自分でとって来たヤツ。一杯あった方が、緋炎ちゃんがよろこぶだろ♪」
麗臥さんは愛しい奥さんの為のお土産と言って、大量の金属を工房で宿泊した部屋に持ち込んでいた。
全部で……いや、止めておこう……。
ともかく、とてもじゃないけど普通には持って帰れない程の量で、うず高く積み上げられたソレを前にさも簡単な事を頼むように、満面の笑顔でこう言った。
「コレ、緋炎ちゃんへのお土産♪ 収納魔法使えないからよろしくな?」
持ち帰る方法は、私に全部丸投げする気満々で集めたらしい。
私が思わず手近にあった椅子で彼に殴りかかったのは、多分悪くないと思う。
ちなみに、アスラーダさんにやたら抱きつくせいで、なんとなく忌避感のあった麗臥さんなんだけど、今回2人きりで旅をした事によって少し印象が変わった。
短慮ではあるけど、悪い人じゃないんだよね……。
いや、悪い人じゃないのは前から分かってたか。
どうも、初めて会ったのが12歳の時で、その頃はちんまかったらしい。
アスラーダさんは根っからのお父さん気質だからか、探索者協会で1人でいるところに声を掛けられたのが知り合ったきっかけだったらしい。
で、ちんまい頃から出会う度に抱きつきまくって来て現在も……って、年齢考えろ―!!!
「19歳にもなって、人に抱きつきまくるのはやっぱりどうかと思うんだけど……。」
「ええ~?じゃあ俺、今日から10歳って事で。」
「でかい10歳だなぁ。って、んな訳あるか―!」
思わず、足の下にある麗臥さんの背中を思いきり叩きつける。
鈍い衝撃が手に伝わってきたものの、彼は気にした様子もなく能天気な笑い声を上げていた。
その様子に、大きな子供と言う方向でならきっと間違ってないなとため息を吐く。
そう言う風に考えるなら、アスラーダさんにやたらと抱きつくのも許容出来る……かも?
帰りの空の旅は、緋炎ちゃんに会いたい一心で行きよりも頑張ったのか、お昼をちょっと過ぎた頃にはアトモス村へとたどり着いていた。
お店も覗きに行きたかったものの、まずは麗臥さんを返しに緋炎ちゃんのところへと向かう事にして、フラフラとどこかに行きそうになる大きな子供の服を引っ張って連行する努力をしてみる。
必死で麗臥さんを引っ張っている私の視線の先に、ディーナとジョエルさんが連れ立って歩いて行くのが見えた。
あれ?
お昼を食べに行くのかな?
コンカッセにせっせとアプローチを掛けに来ていると思っていたジョエルさんが、何故かディーナと一緒に居る事に違和感を感じて、一瞬手の力が抜けた隙をついて麗臥さんが逃げ出す。
彼の向かう先は、林立する屋台の中でも『美味しいけどとても高価』で有名なお店だ!!
やられた!!!
家に帰るまでは、私が全ての会計をすると学習した麗臥さんは、遠慮も何も無く大量にその店の料理を抱えて、うきうきした足取りで緋炎ちゃんの元へと駆け出した。
「ご馳走、ゲットだぜ~!!!」
大喜びで緋炎ちゃんに戦利品を差し出した麗臥さんが、その後彼女にしこたま怒られたのは妥当なところなんじゃないかと思う。
買って欲しいならそう言えばいいだけなのに、何でああいう騙し討ちみたいな方法で買おうとするかなぁ……。
私はそれがとても不思議だった。
……まぁ、子供ってそういう子もいるよね。
ちょっとタチが悪い子になるけれど。
お礼を言いつつ、私からのお土産と麗臥さんからの金属類を緋炎ちゃんに渡すと、屋台でご飯を食べてから工房に戻る事にした。
メニューは……さっき、麗臥さんが大量買いしたお高い奴だ。
アレだけ買わされて、自分の口に少しも入らないのはなんだか悔しくて、今日は少し贅沢をする事にした。
このお店、見た感じだけだと普通のブラウンソースのスープ屋さんなんだけど、『逃走植物と虫の森』産の素材が二つも使われているんだよね。
そのせいもあって、値段が他の店の3倍はしてしまう。
使われているのは羽トマトと氷結シカ。
あの迷宮にいる『火』の属性を持つシカは、探索者の間で今は『氷結シカ』と呼ばれてる。
あのシカは、火属性の中でも低温系の操作しか出来ないかららしい。
だってねぇ……、森の中に居るから『火』を使わせると危ないと思ったんだよね。
森火事になるんじゃないかと。
肝心のお料理の方はというと、普通のシカとは比べ物にならない風味の良さと、羽トマトのバランスの取れた甘酸っぱさが良く煮込まれたソースに溶け込んでいて、この価格にも納得せざるを得ないものだった。今度、是非ともアッシェに食べさせて再現に挑んでほしいと思う。
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なろうさんで連載をしている、VRMMOモノっぽい小説をこちらに掲載するか悩み中です。
読みたいなと言う方がいらっしゃったら、コメント頂けると嬉しいです。
そちらはラブイチャ系がメインです。
この時間に出ておけば、早ければお昼過ぎ。遅くても夕方になる前には辿り着ける。
6日間の滞在だと、殆ど必要最低限の事しかできないけど、そこは仕方が無いと諦める。
アレもコレもなんて都合のいい事はやりたくても出来ないんだから。
「ところで麗臥さん。随分と金属を買い込んだんですね?」
「ん?アレは、自分でとって来たヤツ。一杯あった方が、緋炎ちゃんがよろこぶだろ♪」
麗臥さんは愛しい奥さんの為のお土産と言って、大量の金属を工房で宿泊した部屋に持ち込んでいた。
全部で……いや、止めておこう……。
ともかく、とてもじゃないけど普通には持って帰れない程の量で、うず高く積み上げられたソレを前にさも簡単な事を頼むように、満面の笑顔でこう言った。
「コレ、緋炎ちゃんへのお土産♪ 収納魔法使えないからよろしくな?」
持ち帰る方法は、私に全部丸投げする気満々で集めたらしい。
私が思わず手近にあった椅子で彼に殴りかかったのは、多分悪くないと思う。
ちなみに、アスラーダさんにやたら抱きつくせいで、なんとなく忌避感のあった麗臥さんなんだけど、今回2人きりで旅をした事によって少し印象が変わった。
短慮ではあるけど、悪い人じゃないんだよね……。
いや、悪い人じゃないのは前から分かってたか。
どうも、初めて会ったのが12歳の時で、その頃はちんまかったらしい。
アスラーダさんは根っからのお父さん気質だからか、探索者協会で1人でいるところに声を掛けられたのが知り合ったきっかけだったらしい。
で、ちんまい頃から出会う度に抱きつきまくって来て現在も……って、年齢考えろ―!!!
「19歳にもなって、人に抱きつきまくるのはやっぱりどうかと思うんだけど……。」
「ええ~?じゃあ俺、今日から10歳って事で。」
「でかい10歳だなぁ。って、んな訳あるか―!」
思わず、足の下にある麗臥さんの背中を思いきり叩きつける。
鈍い衝撃が手に伝わってきたものの、彼は気にした様子もなく能天気な笑い声を上げていた。
その様子に、大きな子供と言う方向でならきっと間違ってないなとため息を吐く。
そう言う風に考えるなら、アスラーダさんにやたらと抱きつくのも許容出来る……かも?
帰りの空の旅は、緋炎ちゃんに会いたい一心で行きよりも頑張ったのか、お昼をちょっと過ぎた頃にはアトモス村へとたどり着いていた。
お店も覗きに行きたかったものの、まずは麗臥さんを返しに緋炎ちゃんのところへと向かう事にして、フラフラとどこかに行きそうになる大きな子供の服を引っ張って連行する努力をしてみる。
必死で麗臥さんを引っ張っている私の視線の先に、ディーナとジョエルさんが連れ立って歩いて行くのが見えた。
あれ?
お昼を食べに行くのかな?
コンカッセにせっせとアプローチを掛けに来ていると思っていたジョエルさんが、何故かディーナと一緒に居る事に違和感を感じて、一瞬手の力が抜けた隙をついて麗臥さんが逃げ出す。
彼の向かう先は、林立する屋台の中でも『美味しいけどとても高価』で有名なお店だ!!
やられた!!!
家に帰るまでは、私が全ての会計をすると学習した麗臥さんは、遠慮も何も無く大量にその店の料理を抱えて、うきうきした足取りで緋炎ちゃんの元へと駆け出した。
「ご馳走、ゲットだぜ~!!!」
大喜びで緋炎ちゃんに戦利品を差し出した麗臥さんが、その後彼女にしこたま怒られたのは妥当なところなんじゃないかと思う。
買って欲しいならそう言えばいいだけなのに、何でああいう騙し討ちみたいな方法で買おうとするかなぁ……。
私はそれがとても不思議だった。
……まぁ、子供ってそういう子もいるよね。
ちょっとタチが悪い子になるけれど。
お礼を言いつつ、私からのお土産と麗臥さんからの金属類を緋炎ちゃんに渡すと、屋台でご飯を食べてから工房に戻る事にした。
メニューは……さっき、麗臥さんが大量買いしたお高い奴だ。
アレだけ買わされて、自分の口に少しも入らないのはなんだか悔しくて、今日は少し贅沢をする事にした。
このお店、見た感じだけだと普通のブラウンソースのスープ屋さんなんだけど、『逃走植物と虫の森』産の素材が二つも使われているんだよね。
そのせいもあって、値段が他の店の3倍はしてしまう。
使われているのは羽トマトと氷結シカ。
あの迷宮にいる『火』の属性を持つシカは、探索者の間で今は『氷結シカ』と呼ばれてる。
あのシカは、火属性の中でも低温系の操作しか出来ないかららしい。
だってねぇ……、森の中に居るから『火』を使わせると危ないと思ったんだよね。
森火事になるんじゃないかと。
肝心のお料理の方はというと、普通のシカとは比べ物にならない風味の良さと、羽トマトのバランスの取れた甘酸っぱさが良く煮込まれたソースに溶け込んでいて、この価格にも納得せざるを得ないものだった。今度、是非ともアッシェに食べさせて再現に挑んでほしいと思う。
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