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エピローグ ESPERANZA -希望-
④
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「ははっ!そんなに驚くなよっ!」
「お、驚きますよ!そりゃ!」
急な爆弾発言に驚かない人などいないだろう。
「…俺とこいつも君たちの知らないところでやり取りを続けていたけれど、君たちから受ける『本当の気持ち』を胸に受け止めれば受け止めるほど、羨ましいという気持ちの裏に、このままではいけないって強く心に思えるようになっていた」
「大輔の言う通り、君たちのことはやり取りの中で聞かされていたし、その度にこれからの人生を短い時間で大輔と過ごすのか、もっともっと長い時間を大輔と過ごすのかと、改めて考えるようにもなった」
大輔さんは以前『急がずに時が来る時まで』と話してくれていたけれど、人生という時間は長いようで短い。
それを考えると、どれだけ『本当の気持ち』で繋がり合える人と『人生』という時間を過ごすことが出来るのか。それは、人間である俺たちに決めることは到底不可能なこと。
明日、この命が朽ちるかもしれない。
人生のタイムリミットは、誰にも分からない。
そんなリミットの中『大切な存在』だと思える人の傍にいれることは、決して当たり前なんかではなく、共に過ごすことが出来ない辛さを俺たちは、人一倍知っているつもりだ。
「…やっと心の鍵を開けることが出来た…その勇気や希望が詰まった『鍵』を君たちが俺たちに与えてくれた」
「そして、君たちのおかげで俺たちは『俺たちだけの道』を歩んでいくことを決心することが出来た」
「それが互いに狭くて苦しくて、色んな壁や罠が仕掛けられていたとしても、二人で歩んでいこうと、互いに見つめ合うことが出来たんだ」
事の経緯を吐き出してくれた大輔さんと彼は、俺と一平に向けて今までに見たことがないほどの『幸せに満ちた笑顔』を振り撒いてくれた。
俺と一平は大輔さんに感謝をしてもしきれない程の恩のお陰で、二人だけの道を切り拓き、今の幸せな生活を送ることが出来ている。
そして、どんなことが大輔さんに対して、恩返しになるのだろうと考えていたけれど、見えないうちに大輔さんの心にも彼の心にも、俺たちの気持ちや熱い想いが届いていたようだ。
形としては恩返しが出来ていなくても…
『想い』として恩返しは出来たのかな?
「大輔さん、今、幸せですか?」
「ああ、心の底から幸せだ」
「一平くん?優太くんといれて、幸せ?」
「はいっ!本当に幸せです!」
四人揃い、顔を見合わせながら『本当の幸せ』を噛み締めあっては、笑顔が絶えない。
俺は君に恋をしてはいけない。
そんな想いから始まった苦しい恋は、色んな人と出会い、ある時は助けられ、ある時はもがき苦しみ、何度も何度も悲しい涙を流した。
それでも俺の心から『君』という存在は、掲示板で知り合ったあの日から、一度たりとも消えたことは無い。
君にこの想いが届かなくとも…
いや…届かない想いもあれば、きっと届く想いもある。その想いが互いの心で灯火を消さない限り、決して届かない想いではないのだろう。
君に届いた『俺の本当の想い』
俺に届いた『君の本当の想い』
互いの心に『想い』が届きあった俺たちは、強い絆と愛で固く結ばれあい、これからもどんな道でも二人で乗り越えていく。
その決意と希望を胸に、ブルーラグーンのように輝く沖縄の海を四人で見つめ合いながら、俺たちの『本当の恋』が今、始まりの号令を鳴らした。
【完】
「お、驚きますよ!そりゃ!」
急な爆弾発言に驚かない人などいないだろう。
「…俺とこいつも君たちの知らないところでやり取りを続けていたけれど、君たちから受ける『本当の気持ち』を胸に受け止めれば受け止めるほど、羨ましいという気持ちの裏に、このままではいけないって強く心に思えるようになっていた」
「大輔の言う通り、君たちのことはやり取りの中で聞かされていたし、その度にこれからの人生を短い時間で大輔と過ごすのか、もっともっと長い時間を大輔と過ごすのかと、改めて考えるようにもなった」
大輔さんは以前『急がずに時が来る時まで』と話してくれていたけれど、人生という時間は長いようで短い。
それを考えると、どれだけ『本当の気持ち』で繋がり合える人と『人生』という時間を過ごすことが出来るのか。それは、人間である俺たちに決めることは到底不可能なこと。
明日、この命が朽ちるかもしれない。
人生のタイムリミットは、誰にも分からない。
そんなリミットの中『大切な存在』だと思える人の傍にいれることは、決して当たり前なんかではなく、共に過ごすことが出来ない辛さを俺たちは、人一倍知っているつもりだ。
「…やっと心の鍵を開けることが出来た…その勇気や希望が詰まった『鍵』を君たちが俺たちに与えてくれた」
「そして、君たちのおかげで俺たちは『俺たちだけの道』を歩んでいくことを決心することが出来た」
「それが互いに狭くて苦しくて、色んな壁や罠が仕掛けられていたとしても、二人で歩んでいこうと、互いに見つめ合うことが出来たんだ」
事の経緯を吐き出してくれた大輔さんと彼は、俺と一平に向けて今までに見たことがないほどの『幸せに満ちた笑顔』を振り撒いてくれた。
俺と一平は大輔さんに感謝をしてもしきれない程の恩のお陰で、二人だけの道を切り拓き、今の幸せな生活を送ることが出来ている。
そして、どんなことが大輔さんに対して、恩返しになるのだろうと考えていたけれど、見えないうちに大輔さんの心にも彼の心にも、俺たちの気持ちや熱い想いが届いていたようだ。
形としては恩返しが出来ていなくても…
『想い』として恩返しは出来たのかな?
「大輔さん、今、幸せですか?」
「ああ、心の底から幸せだ」
「一平くん?優太くんといれて、幸せ?」
「はいっ!本当に幸せです!」
四人揃い、顔を見合わせながら『本当の幸せ』を噛み締めあっては、笑顔が絶えない。
俺は君に恋をしてはいけない。
そんな想いから始まった苦しい恋は、色んな人と出会い、ある時は助けられ、ある時はもがき苦しみ、何度も何度も悲しい涙を流した。
それでも俺の心から『君』という存在は、掲示板で知り合ったあの日から、一度たりとも消えたことは無い。
君にこの想いが届かなくとも…
いや…届かない想いもあれば、きっと届く想いもある。その想いが互いの心で灯火を消さない限り、決して届かない想いではないのだろう。
君に届いた『俺の本当の想い』
俺に届いた『君の本当の想い』
互いの心に『想い』が届きあった俺たちは、強い絆と愛で固く結ばれあい、これからもどんな道でも二人で乗り越えていく。
その決意と希望を胸に、ブルーラグーンのように輝く沖縄の海を四人で見つめ合いながら、俺たちの『本当の恋』が今、始まりの号令を鳴らした。
【完】
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